パソコンで動画を観たり、音楽を聴いたり、オンライン会議をしたり。そんなときに「ケーブルが邪魔だな」と感じたことはありませんか?
今やワイヤレスイヤホンはスマホだけでなく、PCとの組み合わせでも快適に使える時代です。
ただし、パソコンで使うとなると「遅延」「接続の安定性」「音質」など、注意すべきポイントがいくつかあります。
この記事では、PCでの使用に向くワイヤレスイヤホンの選び方と、おすすめモデルを10点ご紹介します。
なぜ「パソコンで使えるワイヤレスイヤホン選び」が難しいのか
スマホでは簡単にBluetoothでつながるのに、PCだと「音が遅れる」「途切れる」「ペアリングできない」といったトラブルが起きがちです。
これは、PCのBluetoothチップやドライバー、OSの制御方式が影響しているため。
特にWindowsパソコンはスマホに比べ、Bluetoothの実装がメーカーごとに異なり、相性問題が出やすいのです。
また、Bluetooth接続では音声を圧縮・転送する仕組み上、どうしても遅延が発生します。
ゲーム中に「銃声が映像より遅れて聞こえる」「動画の口パクとズレる」といった違和感の原因はここにあります。
だからこそ、パソコンで快適に使いたい人は「低遅延モデル」や「専用ドングル付きモデル」を選ぶことが重要なんです。
遅延を減らす仕組みを知っておこう
ワイヤレスイヤホンの世界では、遅延を抑えるための技術がいくつもあります。
ざっくりと分けると以下の3パターンです。
1. USBドングル(2.4GHz無線)タイプ
専用のUSBドングルをパソコンに挿し、Bluetoothではなく独自の無線通信(主に2.4GHz帯)で接続する方式。
代表的なのがゲーミングイヤホンで、遅延はほぼ感じないレベル。
Bluetoothの煩雑な設定が不要で、挿すだけで認識される点も魅力です。
2. 低遅延コーデック対応(aptX Low Latency、aptX Adaptiveなど)
Bluetooth接続ながらも、遅延を抑えるコーデックを採用するモデル。
「aptX Low Latency」は約40msという低遅延を実現し、動画やゲームにも対応可能です。
ただし、パソコン側にも対応チップが必要なので、利用環境を事前に確認しましょう。
3. ゲームモード・低遅延モード
最近のワイヤレスイヤホンには、アプリやタッチ操作で切り替えられる「ゲームモード」を備えるものも。
このモードをオンにすると、内部処理を最適化し、音声の遅延を大幅に短縮できます。
PC用ワイヤレスイヤホンを選ぶときのポイント
接続方式を確認する
Bluetoothか、USBドングルか。
どちらを選ぶかで快適さが大きく変わります。
動画視聴や音楽中心ならBluetoothでも十分ですが、ゲームや編集用途ならドングル式がおすすめです。
音質とコーデック
高音質を求めるなら「AAC」「aptX」「LDAC」対応モデルをチェック。
特にLDACはハイレゾ相当の音質を実現できるため、音楽鑑賞にも向きます。
マイク性能とノイズキャンセリング
オンライン会議を多く行う人は、通話マイクの性能も要チェック。
「ノイズリダクション」「外音取り込み機能」などがあると、通話中の聞き取りやすさが格段に上がります。
装着感とバッテリー持ち
長時間の作業には、軽量でフィット感の良いイヤホンが理想。
連続再生時間も5〜8時間以上あると安心です。
ケース込みで20時間以上再生できるモデルなら、出先でも困りません。
パソコンで使えるおすすめワイヤレスイヤホン10選
ここからは、遅延の少なさ・音質・接続の安定性に優れたおすすめモデルを紹介します。
用途別にまとめたので、自分のスタイルに合うものを見つけてください。
1. SteelSeries Arctis GameBuds
ゲーミングブランドSteelSeriesの新作。
USB-Cドングルで接続でき、2.4GHz帯による超低遅延を実現。
Bluetooth接続にも対応し、スマホとの併用もスムーズ。
ゲームも動画も“音ズレゼロ”に近い快適さです。
2. ASUS ROG Cetra True Wireless
ASUSのゲーミングイヤホン。
「低遅延モード」を搭載し、映像との同期が非常に自然。
ANC(アクティブノイズキャンセリング)も優秀で、音質もバランスが取れています。
3. Razer Hammerhead True Wireless
Razerらしい鮮やかなデザインと低遅延性能が魅力。
ゲームモード時は60ms以下まで遅延を抑制。
マイクも優秀で、通話や配信にも向いています。
4. HyperX Cirro Buds Pro
9,000円前後で入手できる高コスパモデル。
ゲーミングブランドらしく、音の定位感が優れており、遅延も最小限。
軽量で長時間装着しても疲れにくい点もポイントです。
5. Acer Predator Galea 330
Bluetooth 5.3を採用し、約50msの低遅延を実現。
高音域がクリアで、音楽・動画・会議どれもこなせる万能モデル。
ケース込みで最大24時間再生とバッテリー持ちも優秀。
6. Middle Rabbit SW5 2.4G Wireless
USBドングル付きで、わずか20msという驚異的な低遅延を実現。
ゲーミングイヤホンとしては手頃な価格で、初めてのPC用ワイヤレスにもおすすめ。
7. Sony WF-1000XM5
言わずと知れた高音質モデル。
LDAC対応で音の厚みと解像度が抜群。
低遅延ではないものの、動画再生程度なら十分快適です。
8. Anker Soundcore Liberty 4
マルチポイント対応で、PCとスマホを同時接続可能。
アプリでイコライザー調整もでき、シーンに応じた音作りが楽しめます。
9. Bose QuietComfort Earbuds II
業界トップクラスのノイズキャンセリング性能。
Bluetooth接続ながらも音の遅延は少なく、動画・会議でストレスを感じません。
10. Jabra Elite 7 Pro
4マイク構成で通話品質が非常に高く、ビジネスシーン向け。
装着感が軽く、1日中着けていても疲れにくい仕上がりです。
用途別おすすめの選び方
- ゲーム重視 → SteelSeries Arctis GameBuds / Razer Hammerhead True Wireless / ASUS ROG Cetra True Wireless / Middle Rabbit SW5 2.4G Wireless
低遅延が最重要。USBドングル式がベスト。 - 音楽・動画中心 → Sony WF-1000XM5 / Anker Soundcore Liberty 4 / Bose QuietComfort Earbuds II
音質とノイズキャンセリング重視。 - テレワーク・会議 → Jabra Elite 7 Pro / HyperX Cirro Buds Pro / Bose QuietComfort Earbuds II
マイク性能と装着感、通話の聞き取りやすさが鍵です。
ワイヤレスイヤホンをPCで快適に使うためのコツ
- Bluetoothドライバを最新に更新する
古いドライバは接続不安定や遅延の原因になります。 - 2.4GHz帯の混雑を避ける
Wi-Fiルーターの近くでは干渉が起こることも。USB延長ケーブルで離して接続すると安定します。 - ペアリング設定を一度リセット
繋がりにくいときは、PC側・イヤホン側両方の登録を削除して再設定すると改善することがあります。 - アプリで音質設定を確認
AnkerやSonyのように、専用アプリで低遅延モードや音質モードを切り替えられる場合があります。
まとめ:パソコンで使えるワイヤレスイヤホンおすすめ10選!高音質で遅延が少ないモデルを紹介
ワイヤレスイヤホンは、もうスマホ専用ではありません。
動画視聴、オンライン会議、ゲーム、音楽制作まで、PCでも十分に活躍します。
ポイントは「低遅延」「接続方式」「音質」「マイク性能」。
そして自分の使い方に合ったモデルを選ぶことが何より大切です。
もし迷ったら、まずは「ドングル付きのゲーミングタイプ」から試すのがおすすめ。
遅延の少なさに驚くはずです。
ケーブルの煩わしさから解放されて、PCライフをもっと快適にしていきましょう。
