最近では、ワイヤレスイヤホンを使って音楽や映画を楽しむ人がぐっと増えましたよね。でも、いざ手持ちのテレビやオーディオ機器につなごうとしたら、「Bluetooth非対応だった……」なんてこと、ありませんか?
そんなときに頼りになるのが「ワイヤレスイヤホントランスミッター(Bluetooth送信機)」です。今回は、Bluetooth非対応機器でもワイヤレスイヤホンが使えるようになる仕組みや選び方、そしておすすめの7モデルを紹介します。
ワイヤレスイヤホントランスミッターとは?
トランスミッターとは、機器から出る音声信号をBluetooth電波に変換して、ワイヤレスイヤホンやヘッドホンに送るための小型デバイスです。
たとえば、古いテレビ、CDプレーヤー、レコードプレーヤーなど、Bluetooth機能がない機器にこのトランスミッターを接続すれば、コードレスで音を聴けるようになります。
使い方はとてもシンプル。テレビのイヤホンジャックや光デジタル端子に差し込んで、ワイヤレスイヤホンをペアリングするだけ。
ケーブルに縛られずに音を楽しめるのはもちろん、夜中に家族を起こさずに映画を観たり、ゲームをしたりするのにも便利です。
トランスミッターを選ぶ前に確認しておくこと
トランスミッター選びで失敗しないために、まず押さえておきたいポイントを紹介します。
1. 接続端子の種類
トランスミッターは、接続先の機器に合う端子を選ぶのが第一歩。主なタイプは以下の通りです。
- 3.5mmステレオミニジャック(AUX):テレビやPCでよく使われる標準端子。
- RCA端子(赤・白):オーディオ機器や古いテレビで定番。
- 光デジタル端子(TOSLINK):高音質でノイズが少なく、音にこだわる人向け。
- USBタイプ:PCやゲーム機での使用に向く。
接続先の機器にどの端子があるか、事前に必ずチェックしておきましょう。
2. コーデックと遅延
Bluetooth接続では、音声を圧縮して送る「コーデック」が重要です。特にテレビやゲームのように映像と音のズレが気になる場合、低遅延コーデック対応モデルを選ぶと快適です。
代表的なコーデックは以下の通り。
- SBC:標準的だがやや遅延がある。
- AAC:iPhoneユーザーに多い。音質重視。
- aptX / aptX LL:低遅延で映像と音のズレを防ぐ。
- LDAC / aptX HD:ハイレゾ相当の高音質。
イヤホン側も同じコーデックに対応している必要があるため、ペアで確認しておくと安心です。
3. 同時接続台数
最近では、2台のワイヤレスイヤホンを同時に接続できるモデルも増えています。
夫婦や友人と映画を観たい人には、「デュアル接続」対応モデルがおすすめ。
4. 電源タイプ
常設で使うなら、USBやACアダプター給電タイプが便利。
外出先で使いたい場合は、バッテリー内蔵タイプを選ぶとケーブルレスで持ち運びやすいです。
ただし、充電忘れや過充電には注意しましょう。
トランスミッターを使うメリットと注意点
メリット
- 有線ケーブルが不要で部屋をスッキリ保てる
- 夜間でも大音量で映画やゲームを楽しめる
- 古い機器を活かしてワイヤレス化できる
- 家族と同時に音を共有できるモデルもある
注意点
- 安価なモデルは遅延が気になる場合がある
- トランスミッターとイヤホンの相性により接続が安定しないことも
- バッテリー式は長時間利用に不向きな場合がある
これらを踏まえて、自分の使用シーンに合った機種を選ぶことが大切です。
失敗しない使い方のコツ
- テレビや機器の音声出力端子にトランスミッターを接続。
- トランスミッターの電源をオンにして**送信モード(TX)**に設定。
- ワイヤレスイヤホンをペアリングモードにして接続。
- 一度接続すれば、次回から自動でつながる機種も多い。
注意点として、テレビ側で「音声出力先」を切り替える設定が必要な場合もあります。
また、イヤホンとトランスミッターの距離が近いほど安定した通信が可能です。
ワイヤレスイヤホントランスミッターおすすめ7選
ここからは、人気と評価の高いおすすめモデルを7つ紹介します。
機能・価格・使い勝手のバランスを考えてピックアップしました。
1. サンワダイレクト 400-BTAD011
低遅延・ハイレゾ相当対応で、テレビ視聴に最適。
光デジタル端子・AUX対応で幅広い機器に使えます。
USB給電式なので、常設しておく使い方にもぴったり。
2. UGREEN Bluetooth 5.2 トランスミッター&レシーバー
最新のBluetooth 5.2に対応し、安定した接続が魅力。
送受信の両モードを備えており、スピーカーや車載オーディオにも利用可能。
2台同時接続にも対応しています。
3. エレコム LBT-ATR01BK
日本メーカー製の安心感。
3.5mm接続でテレビやPCに簡単接続。
シンプルな構造で初心者にも使いやすい一台です。
4. Twelve South AirFly SE
飛行機のエンタメ端末など、Bluetooth非対応の環境で使える携帯型モデル。
コンパクトで持ち運びやすく、旅行のお供に最適です。
5. オーム電機 HP-W33N
手軽に始めたい人向けのコスパモデル。
価格は抑えめですが、基本的なBluetooth送信機能をしっかり備えています。
エントリー機としておすすめ。
6. FiiO BTA11
aptX HD・LDAC対応でハイレゾ相当の高音質を実現。
音質重視派に人気の高級トランスミッターです。
音楽鑑賞や高音質映画鑑賞に最適。
7. ZIOCOM Bluetooth 5.0 トランスミッター
デュアルリンク対応で、2台のイヤホンを同時接続可能。
バッテリー内蔵で最大15時間の連続使用ができ、アウトドアや旅行にも活躍します。
どんなシーンで活躍する?
トランスミッターがあると、日常の「ちょっとした不便」が一気に解消されます。
- テレビを静かに観たいとき
家族が寝ている夜でも、ワイヤレスイヤホンで快適に視聴。 - ゲームや映画で臨場感を楽しみたいとき
低遅延対応モデルなら、映像と音のズレがほとんど感じられません。 - 古いオーディオ機器を再活用したいとき
Bluetoothスピーカーやワイヤレスイヤホンと組み合わせて、令和仕様にアップデート。 - 出張や旅行中に使いたいとき
飛行機や新幹線のシート端子に挿せば、コードレスで映画を楽しめます。
購入前にチェックしたいポイント
最後に、購入前に確認しておくべきチェック項目をまとめておきます。
- 接続したい機器の端子がトランスミッターに対応しているか
- 使用するイヤホンのコーデックが一致しているか
- 常設利用か、持ち運びか(電源タイプの選定)
- 同時接続したい台数は何台か
- レビューや評価で接続安定性を確認
これらをしっかり押さえておくと、購入後のトラブルがぐっと減ります。
Bluetooth非対応機器もOK!ワイヤレスイヤホントランスミッターおすすめ7選
Bluetooth非対応のテレビやプレーヤーでも、トランスミッターがあれば簡単にワイヤレス化できます。
ケーブルの煩わしさから解放されるだけでなく、好きな場所で、自分のペースで音を楽しめるのは想像以上に快適です。
接続方法も難しくなく、価格も手頃なものが多いので、初めてでも安心。
「古い機器だから…」とあきらめていた方こそ、この機会にワイヤレスイヤホントランスミッターを取り入れてみてはいかがでしょうか。
