ワイヤレスイヤホンを使っていて、「なんかガサガサ音がする…」「歩くたびにノイズが入る」と感じたことはありませんか?
せっかく音楽や動画を楽しんでいるのに、雑音が混じると一気にストレスですよね。
この記事では、そんな「Bluetoothのガサガサ音」の原因と、今日からできる解消法を分かりやすく解説します。
ワイヤレスイヤホンの「ガサガサ音」はなぜ起こるのか?
ガサガサ音と一口に言っても、その正体はいくつかあります。
大きく分けると、通信の問題・装着や構造の問題・電気的なノイズ・音源や環境の問題の4つです。
それぞれどんなメカニズムで音が出るのか、順番に見ていきましょう。
Bluetooth通信の不安定さによるノイズ
ワイヤレスイヤホンはBluetoothを使ってスマホなどと通信しています。
この通信が一瞬でも途切れると、「プツッ」「ガサッ」というノイズが発生することがあります。
通信が不安定になる原因はいろいろあります。
たとえば、
- イヤホンとスマホの距離が遠い
- 間に壁や人、家具などの障害物がある
- 周囲にWi-Fiルーターや電子レンジなどの電波を発する機器がある
- スマホやイヤホンのバッテリーが少ない
特にBluetoothは2.4GHz帯という周波数を使うので、Wi-Fiなどと干渉しやすいのが特徴です。
混雑した場所(駅・カフェ・イベント会場など)では、他の電波が邪魔をしてノイズが出やすくなります。
装着状態や構造の影響
意外と見落とされがちなのが、イヤホンの装着状態です。
耳にしっかりフィットしていないと、歩いたり頭を動かしたりするたびに「ガサガサ」と音がすることがあります。
これは、イヤホン本体がわずかに動いて耳の中で空気が擦れたり、イヤーピースが耳道に当たって振動するためです。
また、ノイズキャンセリングや外音取り込み機能をオンにしていると、イヤホン内部のマイクが周囲の音を拾い、
その処理過程で「ゴソゴソ」「ザーッ」とした音を出すこともあります。
特に静かな場所ではこのノイズが目立ちやすく、「壊れた?」と感じてしまう人も少なくありません。
バッテリーや内部回路のノイズ
ワイヤレスイヤホンは小さな電池と電子回路で動いています。
そのため、劣化や電源の不安定さによって「サーッ」「ジーッ」といった微細なノイズ(ホワイトノイズ)が出ることがあります。
よくあるケースは、
- 長期間使用によるバッテリー劣化
- 充電ケースとの接点の汚れや酸化
- ノイズキャンセリング機能の制御回路が発する電気的ノイズ
これらの音は構造上、完全には消せません。
ただし、あまりに大きな雑音が出る場合は故障の可能性もあるため、メーカーサポートへの相談が必要です。
音源・再生機器・環境が原因のことも
ガサガサ音がイヤホンのせいではないこともあります。
たとえば、音源ファイルそのものにノイズが入っている、またはスマホの処理が追いつかず通信が乱れているケースです。
再生機器側の原因としては、
- 音量設定が極端に高い/低い
- 音楽アプリや通話アプリが同時に動作している
- OSやアプリの不具合
こうした場合は、スマホを再起動したり、アプリを最新にアップデートしたりすると改善することがあります。
特にストリーミングサービスでは、通信状態が悪いと圧縮音声が劣化してノイズが増えることもあるので、
オフライン再生や高音質モードを試してみるのもおすすめです。
ガサガサ音を減らす具体的な解消法
では、実際にどうすればガサガサ音を減らせるのか。
今日からできる対策を順番に試してみましょう。
1. 接続を安定させる
- スマホとイヤホンの距離を1m以内に保つ
- 周囲のBluetooth機器をオフにする
- Wi-Fiルーターや電子レンジの近くを避ける
- 一度ペアリングを削除して再接続する
- ファームウェアやOSを最新にする
このステップだけで、多くの通信系ノイズは解消されます。
2. イヤホンを正しく装着する
- イヤーピースを耳の奥までしっかり入れる
- サイズ違い(S/M/L)を試してみる
- 動いたときにズレるならフィット感を重視した形状に変える
- 外音取り込み機能をオフにしてみる
密着が足りないと、空気の隙間で音が反響し、ガサガサとした振動音になります。
耳に合ったイヤーピースを見つけることが、最もシンプルで効果的な対策です。
3. ノイズキャンセリング設定を調整する
ANC(アクティブノイズキャンセリング)は便利ですが、環境によっては逆効果になることも。
静かな室内では、内部の制御音が気になりやすくなります。
そんなときは、一度ノイキャンをオフにしてみましょう。
また、「外音取り込みモード」を切り替えるだけで雑音が消えるケースもあります。
4. 充電・接点をクリーニングする
イヤホンとケースの接点にホコリや皮脂が付着すると、微小な電気ノイズが発生します。
乾いた柔らかい布や綿棒で、金属部分を優しく拭き取ってみてください。
このとき、水分やアルコールは使わないのが安全です。
5. 音源やスマホの設定を見直す
- 音楽アプリの音質設定を「高音質」に変更する
- 不要なアプリを終了する
- Bluetoothコーデックを変更する(AACやaptXなど)
- 再生機器の音量を中間程度に調整する
音質の向上や負荷軽減で、体感的なノイズが大きく減ります。
故障が疑われるときのチェックポイント
上記の対策をすべて試しても改善しない場合、イヤホン自体の故障を疑いましょう。
特に次のような症状があれば要注意です。
- 片耳だけガサガサ音がする
- 動かしていないのに常に雑音がする
- 音楽を停止してもノイズが続く
- 充電がすぐ切れる、接点が反応しない
購入から1年以内であれば、メーカー保証の対象となる場合が多いです。
無理に分解せず、公式サポートや販売店に相談するのが安全です。
ワイヤレスイヤホンを快適に使うための予防策
ノイズの原因を取り除くだけでなく、日頃の使い方でも防げるポイントがあります。
- 使用後は必ずケースに戻す
- 直射日光・高温多湿を避ける
- 定期的にイヤーピースと接点を清掃する
- ソフトウェア更新を欠かさない
- 音量を適正範囲に保つ
これだけでも、通信の安定性や音質が大きく変わります。
小さな習慣が、イヤホンの寿命と快適さを守ります。
まとめ:ワイヤレスイヤホンのガサガサ音は原因を知れば解消できる
「ワイヤレスイヤホンからガサガサ音がする」と感じたとき、
多くの場合は通信・装着・設定のいずれかに原因があります。
まずは距離を近づけ、ペアリングをやり直し、イヤーピースを調整してみましょう。
それでも改善しない場合は、内部のノイズや劣化の可能性を疑ってサポートに相談するのが安心です。
ワイヤレスイヤホンは便利で自由なアイテムですが、ちょっとした使い方の違いで快適さが大きく変わります。
今日紹介したポイントを試して、ガサガサ音のないクリアなサウンドを取り戻してください。

