夜に家族を気にせずドラマを観たい。リビングのソファで自由に映画を楽しみたい。そんなときに便利なのが「トランスミッター付きワイヤレスイヤホン」です。
Bluetooth対応のテレビも増えていますが、遅延や接続の安定性に悩む人も少なくありません。今回は、テレビ視聴をもっと快適にしてくれるおすすめモデルと、選ぶときのポイントをわかりやすく紹介します。
トランスミッター付きワイヤレスイヤホンとは？仕組みを簡単に解説
まず、「トランスミッター付き」とは何かを整理しましょう。
トランスミッターとは「送信機」のこと。テレビの音声をBluetooth信号に変換し、ワイヤレスイヤホンへ飛ばす役割を持っています。テレビにBluetooth機能がなくても、トランスミッターを使えばワイヤレス化が可能です。
一般的な仕組みは次の通りです。
- テレビの音声出力端子（AUX・RCA・光デジタルなど）にトランスミッターを接続
- トランスミッターがBluetoothでイヤホンに音を送信
- イヤホンでワイヤレスに音声を受け取る
この仕組みを使えば、リビングでも寝室でも、ケーブルの煩わしさから解放されてテレビを楽しめます。
テレビ視聴で使うメリット
テレビ用としてトランスミッター付きワイヤレスイヤホンを選ぶ最大の利点は「遅延の少なさ」と「自由度の高さ」です。
1. 映像と音のズレが少ない
通常のBluetoothイヤホンでは、映像より音が少し遅れて聞こえることがあります。これは“音声遅延”と呼ばれる現象で、映画やドラマでは特に気になります。
しかし、aptX Low Latencyなどの低遅延コーデックに対応したトランスミッターを使えば、このズレをほぼ感じないレベルに抑えられます。
2. ケーブルなしで快適
ケーブルがないため、ソファに寝転がっても自由。テレビの前を離れても音が途切れにくいモデルなら、キッチンで家事をしながらでも聞けます。
家の中での移動が多い人ほど、ワイヤレスの快適さを実感できるでしょう。
3. 家族に迷惑をかけずに楽しめる
夜中でも音量を上げられるのがうれしいポイント。家族が寝ている時間帯や、集合住宅でも安心して視聴できます。音を気にせず集中できる環境を作れるのは大きなメリットです。
トランスミッター付きワイヤレスイヤホンを選ぶときのポイント
低遅延対応かどうか
テレビ視聴ではこれが最重要。イヤホンとトランスミッターの両方が低遅延コーデックに対応しているかを確認しましょう。片方だけ対応していても意味がありません。
接続端子の種類
テレビの出力端子に合うかを必ず確認します。
多くのトランスミッターは3.5mmイヤホンジャックや光デジタル（OPTICAL）に対応していますが、古いテレビだとRCA（赤白ケーブル）しかないことも。変換ケーブルが付属しているかも要チェックです。
同時接続（マルチリンク）機能
家族で同時に使いたい場合は、2台のイヤホンを同時接続できるモデルを選びましょう。音声を共有できるのはテレビ用モデルならではの魅力です。
通信距離と安定性
リビングの広さや壁の位置によっては、電波が届きにくくなることも。通信範囲が10〜30メートルあるモデルなら、部屋のどこでも安心して使えます。
バッテリー持ちと装着感
映画やドラマを長時間視聴するなら、イヤホンのバッテリー持ちは重要。6時間以上連続再生できると安心です。耳に長く装着しても痛くなりにくい軽量設計もポイント。
トランスミッター付きワイヤレスイヤホンおすすめ5選
ここからは、実際に人気の高いおすすめモデルを紹介します。
どれもテレビ視聴に適した仕様を持つものばかりです。
1. Avantree HT4186
テレビ専用のワイヤレスセットとして定評のあるモデル。
トランスミッターとネックバンド型イヤホンがセットになっており、aptX Low Latency対応で映像とのズレを感じにくいのが特徴です。
AUX・RCA・光デジタルなど多様な接続方式に対応し、設定もシンプル。家族みんなで使いやすい万能モデルです。
2. cheero TouchBone ＆ Transmitter セット
骨伝導イヤホンと送信機がセットになったユニークなモデル。耳をふさがない構造なので、周囲の音も自然に聞こえます。
低遅延設計でテレビ視聴やゲーム用途にも向いており、2台同時接続にも対応。家族やパートナーと一緒に使いたい人におすすめです。
3. テレビ用Bluetooth5.0トランスミッター付きワイヤレスイヤホン
サンワダイレクトなどで人気のセットモデル。
トランスミッターとイヤホンが同梱されており、面倒な設定なしでテレビに接続できます。低遅延仕様で、2人同時視聴にも対応。コスパ重視派にぴったりです。
4. Beats Solo Buds（トランスミッター別売）
Beatsならではのデザイン性と音質が魅力。
トランスミッターは別売ですが、Bluetooth5.3対応で低遅延かつ安定した接続を実現しています。
映画や音楽も高音質で楽しみたい人に向いたプレミアムモデルです。
5. Avantree HT41866
HT4186の上位モデル。テレビ視聴専用のトランスミッター付きで、接続の安定性と低遅延性能がさらに強化されています。
操作も簡単で、テレビ側に挿すだけで自動ペアリング。高齢の方にも使いやすい親切設計です。
トランスミッター付きイヤホンを使うときの注意点
- 遅延ゼロではない：aptX Low Latencyでも完全なゼロ遅延ではありません。ただし体感ではほぼ違和感のないレベルです。
- テレビとの相性：一部のテレビでは音声出力の設定変更が必要になることがあります。購入前にテレビ側の仕様を確認しておきましょう。
- 充電を忘れずに：ワイヤレスイヤホンはバッテリー切れになると使えません。視聴前に満充電にしておくと安心です。
- 設置位置：トランスミッターをテレビ裏など遮蔽物の多い場所に置くと、通信が不安定になることがあります。見通しのよい位置に設置するのがコツです。
テレビ視聴をもっと快適に。自分に合ったモデルを見つけよう
トランスミッター付きワイヤレスイヤホンは、テレビをより自由に楽しむための便利アイテムです。
「映像と音がズレない」「夜でも安心」「ケーブルがない快適さ」——一度体験すると、もう有線には戻れないかもしれません。
家族で共有したいなら2台同時接続タイプ、音質を重視するなら低遅延＋高音質モデル、長時間観るなら軽量でバッテリー長持ちのものを。
自分の使い方に合った1台を選べば、テレビ視聴の時間がもっと豊かになります。
トランスミッター付きワイヤレスイヤホンおすすめ5選！テレビでも快適視聴できるモデル【まとめ】
テレビの音をワイヤレスで快適に楽しむなら、トランスミッター付きイヤホンが最適解。
Bluetooth非対応のテレビでも使えて、低遅延でストレスのない視聴が可能です。
今回紹介した5モデルはいずれも使いやすく、テレビ生活を一段と快適にしてくれる頼れる存在。
「音をもっと自由に楽しみたい」——そう思ったら、まずはこのタイプから試してみてください。
