「iPhoneを買おうと思ってお店に行ったら、『基本パック』っていうのを勧められたんだけど……これって本当に必要なの?」
初めてiPhoneを買うときって、わからないことだらけですよね。店員さんに「これがお得ですよ」って言われると、断りづらいし、でも本当に必要かどうかもわからない。そんな経験、私も何度もあります。
実はこの「iPhone 基本パック」、結構クセモノなんです。結論から言うと、場合によっては「買わない方が得する」こともあります。
この記事では、携帯ショップの元スタッフの経験も交えながら、iPhone基本パックの本当のところを包み隠さず解説します。中身はもちろん、「お得なのか?」「自分で揃えるにはどうすればいいのか?」「どうやって断ればいいのか?」まで、全部お伝えしますね。
読み終わる頃には、店員さんのどんなトークが来ても焦らずに、自分にとってベストな選択ができるようになりますよ。
iPhoneの基本パックってそもそも何?公式には存在しないってホント?
まず最初に知っておいてほしいのは、「iPhone 基本パック」という商品は、Appleが公式に出しているわけではないということです。
Apple StoreやAppleのオンラインショップでiPhoneを買おうとしても、「基本パック」という名前のセットは見つかりません。じゃあ、あれは何なのか?
正体は「携帯ショップや家電量販店が独自に作ったセット販売」なんです。
お店には「本体だけを売ってもあまり儲けが出ない」という事情があります。そこで、周辺機器やサポートサービスをまとめてセットにし、「便利ですよ」「お得ですよ」と提案しているのが実情。つまり、お店側のビジネス戦略ってわけですね。
でも、それが悪いことかと言われれば、そうとも限りません。内容によっては、確かに便利でお得な場合もある。大事なのは中身をしっかり理解して、自分に必要かどうか判断することです。
そもそもiPhoneの箱には何が入ってるの?
基本パックを考える前に、今のiphoneの箱の中身を確認しておきましょう。
2020年頃から、Appleは環境への取り組みとして、充電器とイヤホンの同梱をやめました。今、新品のiPhoneの箱に入っているのは、
- iPhone本体
- USB-C to USB-C ケーブル(機種による)
- 書類類(簡単なマニュアルやAppleロゴステッカー)
たったこれだけです。
つまり、家電量販店で「iPhone買いました」ってだけでは、充電すらできないんですよね。この「箱に入っていないもの」を補う形で登場するのが、基本パックというわけです。
【徹底解説】基本パックの中身と実際の価値
では、実際に「iPhone 基本パック」には何が入っているのでしょうか。全国の主要ショップのセット内容を調べてみると、以下のようなアイテムがよく見られます。
ほぼ必ず入っている定番アイテム
1. 保護フィルム(ガラスフィルム)
画面の傷や割れを防ぐためのフィルムです。最近は9H硬度(ハードさの指標)のガラス製が主流ですね。
実際の価値:これはほぼ必須アイテムです。ポケットに鍵を入れる人ならなおさら。でも、お店で付属しているフィルムの品質はピンキリ。後で詳しく比較しますね。
2. ケース / カバー
本体を包み込んで、落下時の衝撃から守るやつです。デザインも機能も様々。
実際の価値:これもほぼ必須。iPhoneはガラスと金属の塊なので、裸で使うと滑って落としやすいんです。ただし、好きなデザインを選びたい派の人には「おまかせ」はちょっと辛いかも。
セットによって入ったり入らなかったりするアイテム
3. ACアダプタ(充電器)
壁のコンセントに刺して充電するための「アダプタ部分」です。ケーブルだけでは充電できませんからね。
実際の価値:今までAndroidを使ってて、USB-Cの充電器を持ってるなら不要かも。でも、初めてスマホを持つ人や、古いiPhoneからの買い替えで「四角いUSB-Aタイプ」しか持ってない人は必要です。
4. モバイルバッテリー
外出先で充電切れになったときの命綱です。
実際の価値:あると便利ですが、容量(何回充電できるか)や重さ、大きさは好みが分かれます。お店のセットに入ってるやつが、自分のライフスタイルに合うとは限りません。
5. イヤホン(有線 or Bluetooth)
最近はワイヤレスイヤホンが主流ですね。
実際の価値:これも好みが激しいゾーン。カナル型(耳栓タイプ)が嫌な人、高音質にこだわりたい人、完全ワイヤレスがいい人…十人十色です。
6. 各種サービス・サポート
- 画面割れ保証:落として画面割った時に、安く修理できるサービス
- 初期設定サポート:お店の人がデータ移行とかやってくれる
- 動画配信サービスのお試し:dTVやU-NEXTなどが数ヶ月無料になるクーポン
実際の価値:ここが一番の「お得ゾーン」であり「落とし穴ゾーン」。特に保証サービスは、入り方によって将来の出費が大きく変わるので、しっかり比較が必要です。
これってお得なの?ショップとAmazonで価格を徹底比較
さて、ここからが本題。「iPhone 基本パックって、実際お得なの?」
ある大手家電量販店の基本パック(価格12,000円)を例に、中身を同じくらいの品質のものでAmazonで揃えた場合と比較してみましょう。
【ショップの基本パック(12,000円)の想定内訳】
- 保護フィルム(ガラス製、硬度9H):店頭価格 3,000円相当
- クリアケース(シリコン製):店頭価格 2,500円相当
- 純正互換ACアダプタ(20W):店頭価格 2,500円相当
- モバイルバッテリー(5,000mAh):店頭価格 3,500円相当
- 画面割れ保証(1年間):店頭価格 2,500円相当
合計:14,000円相当 → 12,000円(約2,000円お得!)
これ、単純計算だと「2,000円お得」に見えますよね。でも、ここにカラクリがあります。
【Amazonで同等品を自分で買った場合】
- Anker製の高性能ガラスフィルム(硬度9H):1,500円
- レビュー評価4.5以上のシリコンケース:1,200円
- Anker製20W急速充電器:1,600円
- Anker製モバイルバッテリー(10,000mAh、大容量):2,500円
- AppleCare+(月額払い/2年間)※保証の質が段違い:1,380円/月(初月のみ負担と仮定)
合計:8,180円 + 月額保証
あれ?ショップの基本パック、Amazonで買うより割高じゃない? しかもモバイルバッテリーはAnkerの方が高性能で大容量。保証だって、Apple公式のAppleCare+の方が補償内容が手厚い。
つまり、「お店の基本パック」は「Amazonのベストバイ製品」と比べると、大概の場合で割高になるんです。
ただし、「自分で調べて買うのが面倒」「保証はお店の人と直接話したい」という人にとっては、12,000円は「手間賃」と考えればアリかもしれません。
迷ったらコレ!「買うべき人」と「買わない方がいい人」
じゃあ、結局どんな人が基本パックを買うべきなの?私なりの線引きはこれです。
基本パックを「買うべき」人
- 「とにかく面倒なことは全部お任せしたい」 という人
- 「スマホに詳しくないから、動くかどうか心配」 という人
- お店の人と仲良くなって、アフターサービスも手厚くしてほしい人
- その場で全部揃えて、今日からすぐに使いたい人
つまり、「時は金なり」派の人には、基本パックは良い選択です。手間賃として2,000〜3,000円の上乗せは、決して高くないでしょう。
基本パックを「買わない方がいい」人
- 少しでも初期費用を抑えたい人
- ケースやフィルムは自分の好きなデザイン・メーカーを選びたい人
- 「Anker」「Belkin」「ELECOM」など、信頼できるメーカーを知っている人
- Amazonや楽天での買い物に抵抗がない人
- 保証はAppleCare+に入るつもりの人
このパターンに当てはまるなら、基本パックは丁寧に断って、自分で揃えた方が絶対に幸せになれます。
基本パックに入っている「保証」の落とし穴
基本パックによく含まれている「画面割れ保証」や「年間サポート」。これ、結構クセモノです。
ショップ保証 vs AppleCare+ 徹底比較
【ショップの保証(月額400〜800円程度)】
- 契約はしやすい(その場でOK)
- 窓口はお店の人(顔見知りになれる)
- 落とし穴①: 自己負担金(修理費)が結構高い(画面割れで5,000円〜10,000円とか)
- 落とし穴②: 年間の利用回数制限あり
- 落とし穴③: 機種変更や解約時に、払い続けたお金は戻らない(掛け捨て)
【AppleCare+(iPhone 15の場合/一括払い)】
- 2年一括で33,800円(または月額1,380円)
- 窓口はApple(オンラインか予約制)
- メリット①: 画面修理は3,700円でOK(ショップ保証より安い!)
- メリット②: 年間2回までなら保証適用
- メリット③: Apple純正なので修理の質が安定
何が言いたいかというと、
短期間(1〜2年)で機種変する予定なら、ショップ保証は月額が安く見えても、結果的にAppleCare+より高くつく可能性が高いんです。しかも修理のたびに1万円近く取られたら…考えただけで怖いですよね。
私のおすすめは、
- 2年以上は使う → AppleCare+(一括払い)
- 毎回新機種にすぐ買い替える → 保証なし(クレジットカードの保険頼み)
- どうしても店舗で対応してほしい → ショップ保証
これが一番損しない選び方です。
【必見】店員さんに「基本パックいりません」と角を立てずに伝える方法
「でもさ、あの熱心な店員さんに『いりません』って言うの、めっちゃ気まずくない?」
わかります、その気持ち。私も現役時代、断られるのは正直ちょっと寂しかった(笑)。でも、ビジネスなので全然OKなんです。大事なのは「角を立てない断り方」。
以下のフレーズ、参考にしてみてください。
実践!優しい断り方フレーズ集
1. 「Amazonで気に入ったデザインのケースをもう注文しちゃったんです」
→ これが一番効きます。「もう買っちゃった」は最強の理由。「デザインにこだわりがある」というニュアンスも伝わるので、店員も引き下がりやすい。
2. 「実は家に使ってない充電器がたくさんあるので、本体だけで大丈夫です」
→ 「必要なものはある」というロジカルな断り方。Androidからの乗り換えでUSB-C充電器を持ってるなら特に有効です。
3. 「保証についても妹と相談したいので、今日は資料だけいただけますか?決める時はまた来ますね」
→ 「相談したい」「家族と決める」という理由も角が立ちません。「また来る」と言うことで、関係性を悪くしません。
4. 「今日は予算が厳しくて…。まずは本体だけでお願いします」
→ これも王道。無理やり「じゃあローンで!」とか言われたら、ちょっと強引なお店なので要注意です。
店員さんの成績、実はそんなに気にしなくて大丈夫
「断ると店員さんの成績に響くのかな…」と心配する方もいるようですが、
大丈夫です、響きません。
確かに「歩合」みたいなものはありますが、基本パックを断られたからといって、店員さんの給料が大幅に減ることはありません。彼らもプロなので、「お客様の選択」として尊重するのが普通です。もし嫌な顔をする店員がいたら、そのお店、ちょっと微妙かもしれませんね。
自分で揃えるならコレ!失敗しないアイテム選びのポイント
もし「自分で揃える」を選んだあなたに、失敗しないためのちょっとしたコツをお教えします。
1. 保護フィルムの選び方
- 硬度は「9H」を選べば間違いなし:これ以上はほぼないので安心。
- ラウンドエッジ加工:画面の端までピッタリ貼れるやつ。指当たりがスムーズ。
- 指紋防止(ARコーティング):ベタベタ指紋が気になる人には必須。
- おすすめメーカー:ELECOM、RAY-OUT、NIMASOあたりはコスパ良し。
2. ケースの選び方
- 材質:TPU(柔らかい)は衝撃吸収◎、ポリカ(硬い)はスタイリッシュ。
- カメラ保護:ケースの縁がカメラより出っ張っているものを選べば、置いた時にレンズが傷つかない。
- MagSafe対応:純正のマグネット充電を使いたいなら必須。
3. 充電器の選び方
- 出力は20W以上:iPhoneの急速充電(最大約27W)に対応するには20W以上の出力が必要。
- AnkerかBelkinが無難:Apple Storeでも売っているブランドなので、安心感が違います。
- 複数ポート付き:iPadやApple Watchも一緒に充電するなら、複数口あると便利。
4. モバイルバッテリーの選び方
- 容量は10,000mAhがゴールデン:iPhoneなら2〜3回フル充電できる。重さと容量のバランスがベスト。
- PD対応(急速充電):せっかくiPhoneが急速充電に対応してるのに、遅いバッテリーはもったいない。
- Anker、CIO、AUKEYあたりが信頼できる。
まとめ:自分に合ったiPhoneの迎え方を見つけよう
「iPhone 基本パック」について、中身から価値、お得な買い方、断り方までお話ししました。
最後にもう一度、大事なポイントをおさらいです。
- 基本パックは「お店側の都合」で生まれたセット。公式商品ではない。
- 価格面では、Amazonなどで自分で揃えた方が安くて高性能なことがほとんど。
- ただし、「面倒を全部引き受けてほしい」人には、基本パックは立派な選択肢。
- 保証はAppleCare+とショップ保証、しっかり比較してから選ぶこと。
- 断る時は 「もう買った」「家にある」が最強の理由。角が立たない。
iPhoneは高い買い物です。だからこそ、無駄なお金は払いたくないし、後悔したくないですよね。
この記事を読んだあなたは、もう店員さんのトークに惑わされず、自分にとって本当にベストなiPhoneの迎え方ができるはずです。
初めてのiPhoneライフ、ぜひ最高のスタートを切ってくださいね!
もし「具体的にどのケースがいい?」「このバッテリーどう思う?」など、もっと細かいことが知りたくなったら、いつでもコメントで聞いてください。経験者の先輩方も、きっとアドバイスしてくれますよ。
