最近、デスク周りをすっきりさせたい人や、リビングでも使える静音PCを探す人の間で「ミニPC」が人気を集めています。
でも検索してみると、出てくるのは海外メーカーの製品ばかり。
「国内メーカー製のミニPCってどうなの?」
「本当に安心して使えるの?」
そんな疑問に応える形で、今回は国内メーカー製ミニPCの魅力と人気モデルの比較を、安心の品質という観点からじっくり掘り下げていきます。
国内メーカー製ミニPCが注目される理由
まず、なぜいま国内メーカーのミニPCに注目が集まっているのか。
背景には、テレワークの普及や省スペース志向の高まりがあります。
在宅ワークでデスク周りをすっきり保ちたい人や、テレビ横に小さく設置して家庭用PCとして使いたい人。
そんなニーズが増えるなか、「安心して長く使えるPC」を求める層が、国内ブランドに目を向けているんです。
もう一つの理由はサポートと品質管理の安心感。
海外メーカーの格安ミニPCは確かにコスパが魅力ですが、サポート窓口が海外だったり、修理に時間がかかったりすることも。
一方で国内メーカーは、国内で組み立て・検査・修理対応まで完結しており、初期不良対応や保証面でも安心感があります。
国内メーカー製ミニPCを選ぶ3つのメリット
1. 国内生産による信頼性と品質管理
たとえばマウスコンピューターは、長野県の飯山工場で1台ずつ丁寧に組み立て。
人の手で全工程を担当する「セル生産方式」を採用しています。
これにより、組立精度や検査品質を徹底できる仕組みが整っています。
また、ツクモ(eX.computer)も「国内指定工場で熟練スタッフが組立」と明記しており、国内クオリティにこだわる姿勢を見せています。
海外製品と比べると値段は多少上がりますが、「長く使える安心感」を買う価値がある、という声が多いのも納得です。
2. サポート体制の手厚さ
マウスコンピューターは24時間365日サポートを実施。
トラブル時に日本語で相談できる窓口があり、修理も国内で完結します。
ツクモやパソコン工房(iiyamaブランド)も国内修理・電話サポートを展開しており、初心者や法人利用者にとって心強い存在です。
海外製ミニPCでは、サポートが英語メールのみ、あるいは返品対応に数週間かかるケースもあります。
国内メーカーなら、サポートのハードルがぐっと下がります。
3. BTOカスタマイズの自由度
もうひとつの魅力は、カスタマイズの自由度。
メモリ容量、ストレージ種類(SSD/HDD)、OSの選択など、購入時に細かく指定できるのがBTO(Build To Order)方式の強みです。
特にマウスコンピューターやサイコムは、用途に合わせた構成を提案してくれる柔軟さがあります。
「動画編集をしたい」「オフィス作業用に静音重視にしたい」といったニーズに合わせられるのは国内ブランドならではです。
注意しておきたいポイント
もちろん、国内メーカー製ミニPCにも注意点があります。
まず価格。
海外ブランドの同等スペック品に比べると1〜2万円ほど高いケースが多いです。
ただしその差額は「安心料」と考えれば妥当。修理や保証対応を考えると、トータルコストで見れば国内製が安定という見方もできます。
次に、最新CPUの搭載スピード。
海外メーカーはIntelの新世代CPU(例:N100や第14世代Core)をいち早く採用する傾向があります。
国内ブランドはモデル展開にやや時間がかかるため、「最新スペックを追いかけたい人」はやや物足りない場合もあるでしょう。
最後に、モデル数の少なさ。
ミニPC専用モデルのバリエーションはまだ限られており、「ミニタワー型に近いサイズ」が主流です。
ただし、これも国内メーカーが“確実に動作・放熱を保証できるサイズ設計”を優先しているため。
安定性重視という姿勢の表れでもあります。
代表的な国内メーカーと人気モデル
ここからは、国内で信頼性が高いミニPCを展開しているメーカーと注目モデルを紹介します。
価格やスペックは変動するため、購入前に最新情報をチェックしてください。
● マウスコンピューター「mouse CAシリーズ」
国内ミニPCといえばまず名前が挙がるブランド。
長野県飯山市での国内組立、24時間サポート、安心の3年保証など、品質・サポートの両面が充実しています。
CAシリーズは手のひらサイズに近い筐体で、静音性も高く、リビング設置にも向いています。
仕事用でも家庭用でもバランスの良い一台です。
● ツクモ「eX.computer Miniシリーズ」
ツクモは秋葉原の老舗PCショップブランド。
省スペース型ながら、第14世代Intel Coreを搭載するなど、性能面でも妥協なし。
幅80mm×奥行155mm×高さ155mmという超小型設計で、VESAマウント対応。
モニター裏や壁掛けにも設置できます。
小型化と冷却設計を両立させた実用的なモデルです。
● パソコン工房(iiyamaブランド)
島根・山口などの国内工場で生産。
クリエイター向けや法人向けにも強く、静音・安定動作を重視しています。
ミニPCに近いコンパクトデスクトップも展開しており、カスタマイズ性の高さが特徴。
コスパと安心のバランスを取るならこのブランドも有力です。
● サイコム「G-Master Spear Mini」シリーズ
BTOの自由度が高く、内部パーツ構成を細かく調整できます。
CPUやメモリ、冷却パーツの選択肢が豊富で、パワーユーザーにも人気。
省スペースながら性能重視という方にぴったりです。
海外ブランドとの違いと比較視点
ミニPCを選ぶ際に「海外製のほうが安いしスペックも高い」と感じる人もいるでしょう。
確かにGEEKOMやMINISFORUM、Beelinkなどのメーカーは価格面で優勢です。
しかし、海外モデルはサポートがオンライン中心で、部品交換・修理に時間がかかることが多いのが実情。
一方で、国内ブランドは「安心して長く使える」ことに価値を置いています。
特に法人利用や家族共用で使う場合、万一のトラブルにすぐ対応できる国内サポートの強みは大きいです。
価格以上に“総合的な安心感”で選ばれているのが、国内メーカー製ミニPCの本質的な魅力です。
ミニPCを選ぶときのチェックポイント
- 設置場所をイメージする
テレビ横、モニター裏、デスク下など、どこに置くかでサイズ選びが変わります。 - 用途を明確にする
オフィス・学習用なら静音重視、動画編集や配信なら冷却性能・メモリ容量重視。 - サポート体制を確認する
保証期間、修理窓口、問い合わせ方法など、トラブル時の対応を事前に把握しておく。 - カスタマイズの自由度
BTO対応なら、将来的なアップグレードを見越して構成を選びましょう。 - 長期使用を見据えた安心感
3〜5年先も使い続けられる安定設計・国内修理体制の有無は重要です。
国内メーカー製ミニPCの魅力を再確認【安心の品質を徹底検証】
まとめると、国内メーカー製ミニPCの最大の魅力は「安心して長く使える品質とサポート」にあります。
省スペースで静か、デザインもシンプル。
見た目以上に頼もしい性能を持ちながら、何かあってもすぐ相談できる国内サポートがついている。
それが、国内ブランドならではの強みです。
確かに価格だけ見れば海外製が優位ですが、安心・信頼・使い勝手を含めて総合的に見ると、国内メーカー製ミニPCは十分に魅力的な選択肢。
「長く安心して使いたい」「家族みんなで共有したい」「サポート重視で選びたい」――そんな人にこそ、ぜひ検討してほしいカテゴリーです。
あなたの使い方にぴったりの一台を、国内メーカーのミニPCから見つけてみてください。
