あなたは今、iOSアプリの開発者テストに参加するために、あるいは会社の端末管理で、iPhoneのUDIDを確認する方法 を探しているのではないでしょうか。UDIDという単語を初めて聞いた方も、何度か調べたことがある方も、「今使っている環境で、確実に、安全に調べるにはどうすればいいの?」という疑問を持っていることでしょう。
ご安心ください。この記事では、あなたが今手にしている環境——Mac、Windows PC、あるいはiPhoneだけ——に合わせて、最も確実で分かりやすいUDIDの確認手順 をお伝えします。専門用語ばかりの説明ではなく、実際に画面を操作する感覚で読み進められるよう、丁寧に解説していきます。最後には、UDIDを取り扱う上で絶対に知っておきたいセキュリティ上の重要な注意点 にも触れますので、最後までお読みいただければ、疑問も不安も全て解消されるはずです。
UDIDとは何か?なぜ必要な場面があるのか?
まず最初に、UDIDそのものについて、簡単に理解しておきましょう。UDID(ユーディーアイディー) は、Unique Device Identifier の略で、その名の通り、あなたのiphoneやipadを世界に一台だけの存在として識別するための、固有の識別番号 です。半角英数字とハイフンで構成された25桁(例:00000000-0123456789ABCDEF)の文字列で、製造時にデバイスに刻まれ、原則として変わることはありません。
このUDIDが必要になる主な場面は、大きく2つあります。
- iOSアプリの開発テスト時:開発者がまだApp Storeに公開していないアプリを、特定の端末にインストールしてテストする際に、その端末のUDIDをAppleの開発者アカウントに事前登録する必要があります。これはAppleが設けたセキュリティ上の仕組みです。
- 企業によるデバイス一括管理(MDM)時:会社が従業員に支給する業務用の[iPhone]や[iPad]を、遠隔から一元管理するシステムを導入する際に、個々の端末を識別するIDとして使用されることがあります。
つまり、UDIDは、あなたのデバイスを「あなたのもの」として公式に認め、特別なアプリや管理を許可するための「デジタルな身分証明書」のような役割を果たします。そのため、普段の設定アプリの中をいくら探しても、簡単に見つけることはできません。特別な方法で確認する必要があるのです。
環境別・目的別!最適な確認方法の選び方
UDIDを確認する方法は一つではありません。あなたが今、Macの前にいるのか、Windows PC を使っているのか、それとも手元に[iPhone]しかないのかで、最適な手順が変わってきます。
また、あなたが「一度だけ自分の[iPhone]のUDIDを知りたい」一般ユーザーなのか、「複数の社用端末のUDIDを効率的に集めたい」IT管理者なのか、という目的によっても、おすすめの方法は異なります。
ここでは、それぞれのシチュエーションに応じた方法の概要を、わかりやすくリストアップしてみましょう。次の章から、それぞれの詳細な手順を解説していきます。
- Macユーザーで、自分の[iPhone]のUDIDが知りたい方:「Finder」を使う方法 が圧倒的に簡単です。macOS Catalina以降の最新環境に最適化されています。
- Windowsユーザーで、自分の[iPhone]のUDIDが知りたい方:PCに「iTunes」をインストールして行う方法 が最もポピュラーで確実です。Windows 10や11でも問題なく動作します。
- PCが手元にない、またはPCを使いたくない方:iPhoneのSafariブラウザだけで完結する「Webサービスを利用する方法」 もあります。ただし、後述する注意点をよく理解した上で利用してください。
- IT管理者や開発者で、複数台のUDIDを集めたり自動化したりしたい方:Appleが提供する「Apple Configurator」 や、MDM(モバイルデバイス管理)ソリューション の利用が本格的で効率的です。
まずは、あなたの状況に最も近い項目をチェックしておいてください。それでは、一つずつ手順を見ていきましょう。
【Macユーザー向け】Finderを使った最も簡単な確認手順
macOS Catalina (10.15) 以降のMacをお使いの方には、この方法が一番おすすめです。古い「iTunes」アプリはもう必要ありません。標準の「Finder」がその役割を引き継いでいます。
- まずは接続:付属のUSBケーブルを使って、あなたの[iPhone]をMacに接続します。初めて接続する場合は、[iPhone]の画面に「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されるので、「信頼」をタップしましょう。
- Finderを開く:MacのDockにある「Finder」アイコン(青と白の二色顔)をクリックして起動します。
- デバイスを選択:Finderの左側にあるサイドバー(場所)に、あなたの[iPhone]の名前(例:「太郎のiPhone」)が表示されます。それをクリックしてください。
- UDIDを表示させる:Finderのメイン画面(右側)に、[iPhone]のストレージ使用量やバックアップオプションなどが表示されます。この画面の上部、[iPhone]のアイコンのすぐ下にある機種名(例:「iPhone」)の部分をクリックしてみてください。クリックするたびに、表示される情報が「シリアル番号」→「UDID」という順番で切り替わります。
- UDIDをコピーする:「UDID」が表示された状態で、その文字列の上でControlキーを押しながらクリック(右クリック) します。表示されるメニューから「UDIDをコピー」を選択すれば完了です。メモ帳などに貼り付けて保存しておきましょう。
これで、Macを使った確認は完了です。かつてiTunesを使っていた頃よりも、直感的でスムーズな操作になりましたね。
【Windowsユーザー向け】iTunesを使った確実な確認手順
Windowsパソコンをお使いの方は、Appleが提供している「iTunes」アプリを使用する方法が最も標準的です。Windows 10、11のどちらでも手順は同じです。
- iTunesの準備:お使いのPCにiTunesがインストールされていなければ、Appleの公式サイトから最新版をダウンロードしてインストールしてください。
- 接続と信頼:USBケーブルで[iPhone]をPCに接続します。[iPhone]の画面に「信頼」の確認が出たら、タップして許可します。
- iTunesを起動:iTunesを起動すると、画面上部の左側あたりに、小さなスマートフォンのアイコン が現れます。それをクリックしてください。これで、あなたの[iPhone]の管理画面が開きます。
- 「概要」画面でクリック:左側のメニューから「概要」が選ばれていることを確認します。右側のメイン画面に、デバイスの情報が表示されています。その中にある「シリアル番号」と書かれた部分を、マウスでクリックしてみてください。
- 表示を切り替える:シリアル番号の文字列をクリックすると、表示が「ECID(登録識別子)」に変わります。さらにクリックすると、今度は「UDID」が表示されます。これがあなたの探していた25桁の識別子です。
- メモを取る:iTunes上では残念ながらテキストを直接コピーすることができません。表示されたUDIDの文字列を、目視でメモ帳などのアプリに打ち込んで記録する必要があります。桁数が多いので、書き間違いがないよう、一字一句しっかりと確認しながら写しましょう。
Windowsの「デバイスマネージャー」からも確認できるという情報もありますが、表示される形式が異なったり、手順が複雑だったりするため、やはりiTunesを使う方法が間違いが少なくおすすめです。
【PCなしで済ませたい方へ】Webサービスを利用する方法とその注意点
「今、手元にPCがない」「緊急で知りたいけど会社/自宅にPCを置いてきてしまった」。そんな時は、[iPhone]単体でUDIDを調べる方法もあります。代表的なのが、udid.tech などの専用Webサービスを利用する方法です。
<基本的な手順>
- [iPhone]の「Safari」ブラウザを開き、
udid.techなどのUDID取得用サイトにアクセスします。 - 「Get UDID」や「UDIDを取得」といったボタンをタップします。
- 画面の指示に従い、「プロファイルをダウンロード」し、設定アプリからそのプロファイルをインストール・承認します。
- 承認が完了すると、Safariの画面にあなたの[iPhone]のUDID、シリアル番号、IMEIなどが表示されます。ここからUDIDをコピーできます。
<絶対に知っておくべき重要な注意点>
この方法は確かに便利ですが、セキュリティリスクを理解した上で、自己責任で行う必要があります。なぜなら、この手順では「プロファイル」という、デバイスに特定の設定を加えるファイルを外部からダウンロードしてインストールするからです。
- 信頼できる相手から要求された場合のみ利用する:例えば、知り合いの開発者や、勤務先の確実なIT部門から依頼された場合などに限定しましょう。不特定多数が参加するモニター募集などで安易にUDIDを求められた場合は、提供を控えるのが賢明です。
- プロファイルのインストールは慎重に:プロファイルをインストールすると、デバイスの設定が変わり、証明書が追加されたり、特定の制限がかかったりする可能性があります。用事が済んだら、設定アプリからそのプロファイルは削除することをおすすめします。
便利さの裏側には、常にリスクが潜んでいることを忘れないでください。PCがある環境であれば、先に紹介したFinderやiTunesを使った方法が、より安全な選択肢です。
よくあるトラブルと、その解決方法(Q&A)
手順を進めていて、思わぬところでつまずいてしまうこともあるかもしれません。ここでは、よくある疑問やトラブルと、その対処法をまとめました。
Q. パソコンに[iPhone]が認識されません。どうすればいい?
A. まずは基本的なところから確認しましょう。
* USBケーブルを抜き差しし、接続をやり直してみてください。できれば純正のケーブルを使用することが望ましいです。
* [iPhone]の画面がロックされていないか、USB接続アクセサリのプロンプトが表示されていないか確認してください。
* パソコンを再起動してみてください。
* WindowsでiTunesを使っている場合、iTunesを最新バージョンに更新してみてください。
Q. 表示されたUDIDの桁数が24桁しかありません。これで合ってる?
A. Windowsのデバイスマネージャーなど、一部の方法で確認すると、ハイフンが抜けた24桁で表示される場合があります。正式なUDIDは「8桁-16桁」の合計25桁です。24桁の文字列の8桁目と9桁目の間に、ハイフン「-」を補ってください。これで正しいUDIDになります。
Q. 企業で数十台の[iPhone]のUDIDを集める必要があります。効率的な方法は?
A. 1台ずつ手作業で行うのは現実的ではありません。このような業務用途には、Appleが提供する「Apple Configurator」 (Macアプリ)を使用することを強くおすすめします。これを使えば、複数台を同時にMacに接続し、一括で情報を取得・エクスポートすることが可能です。より本格的に管理したい場合は、業務用のMDM(モバイルデバイス管理)サービス を導入するのが次のステップとなります。
UDIDを取り扱う上での、絶対に守るべきセキュリティ心得
最後に、UDIDという情報の性質上、最も重要なことをお伝えします。それは「UDIDを誰にでも教えない」ということです。
UDIDは、あなたの[iPhone]を一意に識別する番号です。悪意のある第三者がこの番号を手に入れた場合、あなたのデバイスになりすまして不正な登録を行ったり、デバイスの利用状況を追跡しようとしたりする可能性が、理論上は存在します。
- 提供は「必要最低限の相手」に「必要な時だけ」:アプリ開発者テストや、所属企業のIT部門など、明確な理由と信頼がある相手以外には、原則として提供しないことを心がけましょう。
- 不審な依頼には応じない:SNSなどで「簡単なアプリテストに参加しませんか?UDIDを送ってください」といった不特定多数への募集を見かけたら、注意が必要です。個人情報と同様に扱いましょう。
- Appleの姿勢:Apple自身も、ユーザーのプライバシー保護の観点から、アプリ開発者に対してUDIDの収集を控えるようガイドラインで促しています。このことからも、UDIDが重要な識別情報であることがわかります。
便利な機能やサービスを利用するためには、時にこうした情報の提供が必要になることもあります。その際は、相手が誰で、何のためにそれを必要としているのかを常に考え、慎重に判断することが、あなたのデバイスとプライバシーを守る第一歩です。
おわりに:iPhoneのUDIDを安全に確認する方法のまとめ
いかがでしたか? iPhoneのUDIDを確認する方法 は、あなたの環境によって最適なルートがきっと見つかったはずです。
この記事でお伝えしたかったのは、単なる手順だけでなく、その情報を取り巻く「安全性」と「正しい知識」の重要性です。
MacならFinder、WindowsならiTunesを使えば、特別なものは何も要らず、安全にUDIDを確認できます。緊急時やPCがない場合はWebサービスも選択肢に入りますが、そのリスクを理解した上で利用しましょう。そして何より、UDIDはあなたのデバイスの身分証です。不用意に人に渡さない、という基本的な心構えが何よりも大切です。
開発テストや業務管理など、必要な場面で、この記事があなたの手助けとなり、安全なデジタルライフの一助となれば、これ以上の喜びはありません。
