もうすぐ発売から6年が経とうとしている、懐かしのiPhone SE(第2世代)。
中古市場では今でも人気を保ち、目にする機会も多いですね。でも、2026年の今、このスマートフォンを「メイン端末」として選ぶことは、果たして賢い選択なのでしょうか?
「お財布に優しい価格でiPhoneを使いたい」「あのコンパクトサイズとホームボタンが忘れられない」――そんな思いを抱えるあなたに、単なるスペック比較を超えた、「今、この端末とどう付き合うべきか」 という現実的な視点をお届けします。
iPhone SE(第2世代)の“いま”を知る:基本性能と公式サポートの現状
まずは基本情報から整理しましょう。iPhone SE 第2世代は2020年に登場したモデルです。外見はiPhone 8とそっくりで、4.7インチの画面と、あの愛着のあるホームボタンを備えています。
最大の強みは、その“中身”にあります。当時最新だったA13 Bionicチップを搭載していたため、基本的な動作は驚くほどサクサク。SNSのチェック、ウェブ閲覧、動画の視聴、LINEやメールといった日常的な使い方であれば、2026年現在でも全く問題なく快適に動きます。
また、Appleの長期サポートは本当に心強い味方です。なんと、最新のiOS 26にもきちんと対応しています。セキュリティアップデートも継続されており、安心して使い続けることができます。
ただし、気を付けたいのがこの先です。Appleの製品サポート方針を考えると、2027年3月頃を一つの節目として、大きなOSアップデートや公式修理サービスの提供が終了する可能性が高いと言われています。これは、「そろそろ次の端末への移行も視野に入れ始める時期」という、現実的な寿命のサインと捉えるのが賢明でしょう。
2026年、iPhone SE(第2世代)を使う「5つのメリット」
それでは、この“ベテラン機種”を今から迎え入れる魅力はどこにあるのでしょうか。そのメリットを、現代の視点でひも解いてみます。
- 驚異のコストパフォーマンスでiPhoneデビュー:新発売時の価格設定が比較的手頃だったこともあり、中古市場では非常にリーズナブルな価格で出回っています。これから初めてiPhoneを使いたい学生の方や、サブ機としてもう一台欲しい方にとって、魅力的な入り口です。
- 片手操作の王様。コンパクトさと軽さが武器:約148gという軽さと、4.7インチの画面は、今となっては貴重な存在。満員電車の中で片手でサッと操作できる、ポケットや小さなバッグにすっぽり収まる――この利便性を求めるユーザーからの支持は根強く、最新の大型スマートフォンでは味わえない快適さがあります。
- ホームボタンとTouch ID。確かな手応えと即座の認証:画面下の物理ボタンを「カチッ」と押す感触は、操作に確かな手応えを与えてくれます。そして、ホームボタンに組み込まれたTouch ID(指紋認証)の便利さは、マスク生活が定着した今、あらためて見直されています。横向きに置いたままでも、サッとロック解除できるのは大きな利点です。
- 必要な機能はきちんと備えている:シンプルな単眼カメラですが、日中の光さえあれば十分きれいな写真が撮れます。IP67等級の防水防塵にも対応し、お風呂場で動画を見たり、雨の日でも多少なら安心です。さらに、Qi規格のワイヤレス充電も使えるので、コードの煩わしさからも解放されます。
- 懐かしさと確かさ。ストレスフリーな使い心地:最新機能の追求ではなく、「スマートフォンとしての基本」に徹した作りは、デジタルデトックスをしたい方や、シンプルなものを好む方にぴったり。複雑な設定に悩まされることなく、直感的に使いこなせます。
知っておくべき、3つの現実的な「デメリット」と限界
もちろん、発売から数年が経過した古い機種です。最新機種と比べた時の弱点や、現代の使い方における限界も、はっきりと理解しておく必要があります。
第一の現実は、バッテリーの持ちです。
これが最大の弱点と言っても過言ではありません。もともと搭載されているバッテリー容量(約1,821mAh)が物理的に小さく、発売当時から「持ちが心配」と言われていました。中古品の場合、さらにバッテリーが劣化していることがほとんどです。
実際、ユーザーコミュニティには「iOS 26にアップデートしたら、バッテリーの減りが速くなった」といった声も見られます。フル充電からでも、日中に軽く使っているだけで夕方には充電が必要になる…そんな覚悟は必要です。
第二の現実は、通信規格と接続端子の“時代差”です。
5G通信には対応しておらず、最大で4G(LTE)での通信になります。動画のダウンロードや大容量ファイルの送受信で、最新機種との速度差を感じる場面は増えるでしょう。また、充電端子は旧来のLightningのまま。iPhone 15以降や多くのAndroid機で標準となったUSB-Cへの統一化の波には、残念ながら乗れていません。ワイヤレス充電は可能ですが、MagSafeのように磁力でピタッと固定はできません(専用ケースを使えば似た体験は可能です)。
第三の現実は、高負荷な使い方には限界があること。
画面が小さいため、長時間の動画視聴やゲーム、資料の編集などには、どうしても没入感や視認性で物足りなさを感じるかもしれません。カメラも単眼レンズなので、超広角で風景を撮ったり、光学ズームで遠くの被写体をくっきり捉えたりするのは苦手です。最新の高画質な3Dゲームを最高設定で遊びたい方には、性能面でも厳しいでしょう。
こんな人にこそおすすめ! あなたの使い方と照らし合わせて
上記のメリットとデメリットを総合すると、この端末が輝くユーザー像と、そうでないユーザー像がはっきりと浮かび上がります。
iPhone SE 第2世代が特に向いているのは、こんな方です。
- 「とにかく安くiPhoneを使いたい」という予算重視派。
- 「片手で全部操作できる、小さなサイズが絶対条件」という携帯性最優先派。
- 「Face IDより、ホームボタンと指紋認証の方が断然好き」という操作感覚へのこだわり派。
- 「スマホは電話とメッセージ、軽いネット検索が中心。最新ゲームや写真撮影には興味なし」というシンプルライフ派。
逆に、この端末の選択は慎重に考えた方がいいのは、こんな方です。
- 「1日中、充電器のない外出が多く、バッテリー持ちは命」という外出多め派。
- 「5Gの爆速通信を当たり前に使いこなしたい」という最新通信スペック重視派。
- 「大画面で動画やゲームを楽しみたい」「カメラでいろんな構図の写真を撮りたい」というエンタメ・クリエイティブ派。
- 「最新技術をとりあえず使ってみたい」というガジェット好きな好奇心派。
中古購入を成功させる3つの黄金ルール
もしメリットを重視し、「これだ!」と思ったら、次は中古購入です。失敗しないための、たった3つの重要なポイントを押さえましょう。
- バッテリー健康状態を最優先で確認する:これがすべてです。出品情報や実機で「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」から確認できる「最大容量」が90%以上あるものを探しましょう。可能であれば、「バッテリー交換済み」の表記がある商品が最も安心です。
- 外観チェック以上に「動作確認」を重視する:傷やキズは多少あっても、動作に問題がなければOKというスタンスで。購入前(あるいは到着後の返品可能期間内)に、Wi-Fiとモバイル通信の接続、マイクとスピーカー、カメラの起動と撮影、タッチパネルの反応などを、時間をかけて確実にテストしてください。
- 「モデル番号」で確実に見極める:外見が非常に似ている後継機種、iPhone SE 第3世代(2022年発売)と混同しないように。確実に見分ける方法は、「設定」→「一般」→「情報」で確認できるモデル番号です。iPhone SE(第2世代)のモデル番号は「A2296」です。
今から使うあなたへ。快適に長く使うための設定術
無事に購入できたら、少しの工夫で使い心地をグンとアップさせましょう。バッテリーを少しでも長持ちさせる設定が鍵です。
- 自動ロックは「30秒」に設定:「設定」→「画面表示と明るさ」→「自動ロック」で、できるだけ短い時間に設定しましょう。また、「Appのバックグラウンド更新」をオフにしたり、使っていないアプリはこまめに閉じる習慣をつけるだけでも、消費電力を抑えられます。
- 「ダークモード」を有効活用:画面を黒系の表示に切り替えるダークモードは、有機ELディスプレイではないこの機種でも、目への優しさとわずかなバッテリー節約効果が期待できます。「設定」→「画面表示と明るさ」から設定できます。
- 「簡易アクセス」で大きな画面も片手で:画面の上部に指が届きにくいと感じたら、「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」から「簡易アクセス」をオンにしてみてください。ホームボタンを軽く2回タップするだけで、画面全体が下に下がり、片手で全ての操作が楽になります。
迷った時の選択肢。iPhone SE以外のコンパクトな道
「コンパクトさは捨てがたいけど、性能やバッテリーが少し心配…」と迷われた方へ。2026年現在、他にも選択肢はあります。
例えば、iPhone 12 miniや13 miniは、ホームボタンはありませんが、よりモダンな全画面デザインでありながら、本体サイズはさらに小さく収まっています。性能も当然ながら上で、5Gにも対応しています。
また、iPhone SE(第3世代) は、この第2世代の正統な後継機です。デザインはほぼ同じですが、5G対応、バッテリー持続時間の改善、そして最新のA15 Bionicチップ搭載により、パワーと将来性が大きくアップしています。中古市場での価格差と、自分が何を最も重視するかを天秤にかけてみる価値はあります。
まとめ:iPhone SE(第2世代)は、明確な意志を持って選ぶ“名機”
いかがでしたか?iPhone SE 第2世代は、最新機種のすべての機能を備えた「万能スマートフォン」ではありません。
しかし、「コスト」「コンパクトさ」「確かな操作感」 という3つの軸を明確に持ち、その一点においては今でも色あせない魅力を放つ“名機”です。
「自分がスマートフォンに何を求めているか」がはっきりしている方にとっては、2026年の今でも、高い満足度をもたらしてくれる相棒になるでしょう。この記事が、あなたにとって最適な1台を見極める、確かな手がかりとなれば幸いです。
