もう「聴きたい曲がiPhoneに入っていなくて困った」という経験はしたくないですよね。
ネット環境が不安定な電車の中や、データ通信を節約したい時でも、自分のお気に入りのプレイリストを楽しみたい。そんなあなたのために、今回はiphoneに音楽を入れる全ての方法を、状況別にわかりやすくご紹介します。
サブスクリプションサービスを使う方法、昔からあるパソコンとの同期、そして今どきのクラウドを使ったスマートな方法まで。あなたの音楽ファイルがどこにあって、どんな風に楽しみたいかによって、最適な道筋が変わってきます。
どの方法が一番あなたに合っているか、一緒に見極めていきましょう。
iPhoneに音楽を取り込む前に知っておきたい3つの選択肢
まず大前提として、iphoneに音楽を“入れる”方法は、主に次の3つのルートに分かれます。このルートを間違えると、せっかく手順を踏んでも思ったように聴けなかったり、余計な手間がかかってしまいます。
あなたの音楽は、主にどこにありますか? 下のリストで当てはまるものをチェックしてみてください。
- 選択肢1: サブスクリプションサービス (Apple Music, Spotifyなど) をメインで使いたい
- 数千万曲の中から好きな曲を探して聴きたい。
- プレイリストの自動作成やラジオ機能で新しい音楽と出会いたい。
- 月額料金を支払って、ほぼ無限に音楽を楽しみたい。
- 選択肢2: パソコンに溜まった自分の音楽コレクションをそのまま移したい
- 昔のCDから取り込んだ思い出のアルバムがある。
- 過去に購入したMP3ファイルのコレクションを持っている。
- パソコンで管理していたライブラリをそのままiphoneで同期したい。
- 選択肢3: 数曲だけ、またはパソコンを持たずにファイルを送りたい
- 友達からもらった音源をすぐに聴きたい。
- 自分の作った楽曲データをiphoneに入れて確認したい。
- わざわざパソコンを立ち上げてケーブルで接続するのは面倒。
この中で、あなたの状況に一番近いのはどれでしょうか? 実は、この最初の選択が最も重要です。それぞれに必要な準備と、最終的な楽しみ方が少しずつ異なるからです。
次の章から、それぞれのルートについて、具体的な手順とコツを詳しく解説していきます。
【方法1】サブスクリプションで海のような曲庫から音楽をダウンロードする
もしあなたが「特定のアルバムやアーティストにこだわりすぎず、とにかく色んな音楽を楽しみたい」というタイプなら、Apple Musicなどのサブスクリプションサービスが最も適しているでしょう。
月額料金を支払うことで、何千万曲という膨大なカタログにアクセスできます。ここでの“音楽を入れる”は、「ライブラリに追加する」と「端末にダウンロードする」の2ステップがポイントです。
曲を見つけて「ライブラリに追加」する
Apple Musicアプリを開いて、おすすめや検索で気になった曲やアルバム、プレイリストを見つけましょう。
気に入ったものがあれば、プラス(+)マークや「ライブラリに追加」をタップします。これで、その楽曲はあなた専用のクラウド上の本棚にしまわれた状態になります。
ここでよくある誤解が、「追加したらもう聴ける」と思ってしまうこと。追加しただけでは、再生する時には毎回インターネット通信(Wi-Fiまたはモバイルデータ)が必要です。これでは外出先で通信制限が気になりますよね。
オフラインで聴くために「ダウンロード」を実行する
通信なしで、つまり完全オフラインで再生するためには、追加した項目を端末本体にダウンロードする必要があります。方法は簡単で、アルバムやプレイリストを長押しするか、メニューから「ダウンロード」を選ぶだけ。
設定アプリの「ミュージック」から「自動的にダウンロード」をオンにしておけば、ライブラリに追加した曲が自動でダウンロードされるので便利です。
データ通信量と音質、ストレージのバランスを取る
モバイルデータ通信を使う場合、特に高音質設定ではあっという間に容量を使い果たしてしまう可能性があります。設定で調整しておきましょう。
- モバイルデータ通信でのダウンロードをオフにする:設定アプリ > ミュージック > モバイルデータ通信 で、これをオフにすれば、ダウンロードはWi-Fi接続時のみ行われます。
- オーディオ品質を選ぶ:同じ設定画面で、通信時とダウンロード時の音質を選択できます。「高品質」や「ロスレス」は非常に美しい音ですが、ファイルサイズが大きく、データ使用量も多くなります。モバイル環境では「高効率」を選ぶのが無難です。
ダウンロードした音楽はiphoneのストレージを消費します。ストレージが逼迫してきたら、以下の方法で整理を。
- あまり聴かなくなったプレイリストを長押しして「ダウンロードしたものを削除」。これは端末から消すだけで、ライブラリからは消えません。
- 「設定」>「ミュージック」>「ストレージを最適化」をオンにすると、聴く頻度の低い曲のダウンロードが自動で削除され、空き容量を確保してくれます。
【方法2】パソコンから確実に音楽ライブラリを同期する
あなたの音楽が、自宅のパソコン内の「マイミュージック」フォルダや、CDから取り込んだファイルとして存在するなら、この方法が確実です。特に、所有している音楽の全てをiphoneに移して管理したい場合に最適なルートです。
ここで重要なのが、WindowsユーザーとMacユーザーで、2025年現在の手順が大きく変わっている点です。特にWindowsでは、昔ながらの「iTunes」単体ではうまくいかなくなっているので注意が必要です。
Windowsパソコンをお使いの場合(最新手順)
最近のWindowsでは、音楽管理とデバイス同期の機能が別々のアプリに分かれています。慌てず、以下の順番で進めてみてください。
- アプリを準備する:Microsoft Storeから、「Apple Music」アプリと「Apple デバイス」アプリの2つをインストールします。
- 音楽をApple Musicアプリに取り込む:「Apple Music」アプリを開き、パソコンにある音楽フォルダやMP3ファイルを、アプリのウィンドウ内にドラッグ&ドロップします。これでアプリのライブラリに楽曲が追加されます。この時にアルバムアートや情報を編集することもできますよ。
- Apple デバイスアプリで同期する:iphoneをUSBケーブルでパソコンに接続します。「Apple デバイス」アプリを起動すると、接続されたあなたのデバイスが表示されるので、それをクリック。左メニューから「ミュージック」を選び、同期したいプレイリストやアルバム、アーティストにチェックを入れます。最後に右下の「同期」ボタンを押せば完了です。
Macパソコンをお使いの場合
macOSでは、すべて「ミュージック」アプリひとつで完結します。手順はよりシンプルです。
- iphoneをUSBケーブルでMacに接続します。
- Finderのサイドバーに、あなたのiphoneが表示されるのでクリック。
- 「ミュージック」タブを選択し、「ライブラリ全体を同期」か「選択したプレイリスト…を同期」を選び、内容を選択します。
- 「適用」をクリックして同期を開始します。
このパソコン同期の最大のメリットは、所有する音楽ファイルをそのままの高音質で、確実に端末に転送できること。大容量のライブラリを一括管理するのに向いています。
【方法3】クラウドやAirDropで今すぐ音楽ファイルを転送する
「パソコンとのライブラリ同期は大げさすぎる。数曲だけサッと送りたい」「そもそもパソコンを持っていない」という場合に重宝するのが、これらの柔軟な方法です。
Apple製品同士なら「AirDrop」が最速
Macとiphone、またはiphone同士で、インターネット接続なしで一瞬でファイルを転送できます。
- 両方のデバイスで、Wi-FiとBluetoothをオンにします。コントロールセンターからAirDropをタップし、「連絡先のみ」または「すべての人」に設定します。
- MacのFinderや、iphoneのファイルアプリで、送りたい音楽ファイルを選択。
- 共有ボタン(四角から矢印が出ているマーク)を押し、表示された受信側のデバイス名(またはアイコン)をタップするだけ。受け取る側で「許可」をタップすれば、あっという間に転送完了です。転送されたファイルは「ファイル」アプリ内に保存されます。
クラウドストレージを使ってどこからでもアクセス
Google DriveやDropbox、iCloud Driveなどのサービスも便利です。
- パソコンやスマホのブラウザ、アプリからクラウドサービスにログインし、音楽ファイルをアップロードします。
- iphoneの同じクラウドアプリ(Google Driveアプリなど)で、そのファイルを見つけてダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルは、「ファイル」アプリ内の「iCloud Drive」や「このiphone内」などに保存されます。
ここで一つ重要な注意点:この方法で入手した音楽ファイル(MP3など)は、「ファイル」アプリ内にはありますが、そのままでは「ミュージック」アプリには表示されません。「ミュージック」アプリで再生したい場合は、ファイルを開き、共有ボタンから「ミュージックにコピー」を選択するなどの一手間が必要な場合があります。
あるいは、VLCメディアプレイヤーなどのサードパーティアプリをインストールし、そのアプリ内でファイルを管理・再生するという方法もシンプルで分かりやすいです。
音楽ライフを快適にする! よくあるお悩み解決策
最後に、音楽を入れている時や管理している時にぶつかりがちな壁と、その乗り越え方をご紹介します。
- 「パソコンから転送したはずなのに、ミュージックアプリに曲が表示されない!」
- まず、同期が本当に完了したか確認しましょう。Windowsなら「Apple デバイス」アプリ、MacならFinderのステータスバーを見てください。「クラウドや他アプリ経由のファイル」と「パソコンのライブラリから同期したファイル」は、iphone内での扱いが異なる場合があります。前者は「ファイル」アプリにあり、後者は「ミュージック」アプリに表示されます。
- 「音楽のダウンロードでストレージがいっぱいになりそう」
- これは多くの人が直面する問題です。サブスクサービスでダウンロードした曲は、前述の「ストレージを最適化」機能が強い味方になります。また、いったん「ライブラリを同期」をオフにして全てのダウンロードを削除し、本当に必要なプレイリストだけを改めてダウンロードし直すのも根本的な解決策です。
- 「他のサービスから乗り換えたいけど、プレイリストを移すのが面倒…」
- ご安心ください。設定アプリの「ミュージック」を開き、「その他のサービスからミュージックを転送」という項目があれば、それが最短の道です。Spotifyなどのプレイリストを連携させると、Apple Musicのカタログと自動で照合され、あなたのライブラリに追加してくれます。手作業で一つずつ追加する必要はありません。
あなたのライフスタイルに合わせた方法で、iPhoneに音楽を入れよう
いかがでしたか? iphoneに音楽を入れる方法はひとつではありません。
- 新しい音楽をどんどん発見したいなら「サブスクリプション」。
- 自分だけのコレクションを大切に管理したいなら「パソコン同期」。
- ファイルを気軽にやり取りしたいなら「AirDropやクラウド」。
あなたが今、最も快適に音楽と向き合えるのはどのスタイルでしょうか。所有する音楽と、サブスクで聴く音楽。この2つをうまく使い分けることが、実は最も豊かなiphoneの音楽ライフへの近道です。
このガイドが、あなたのスマートフォンから、より素敵な音楽が流れ出すきっかけになれば幸いです。さあ、早速お気に入りの一曲をiphoneに入れて、音楽の世界に浸ってみましょう。
