自宅に友人が遊びに来たとき、新しいスマホやゲーム機を買ったとき、ふと「このWi-Fiのパスワード、なんだっけ?」と困ったことはありませんか? 以前に一度接続したきりで、長いランダムな文字列を覚えている人はほとんどいないでしょう。特にiphoneでは、入力したパスワードが隠されて表示されるため、後から確認するのが一苦労だった時代もありました。
でもご安心を。実は、今のiphoneには、過去に接続したWi-Fiネットワークのパスワードを簡単に確認・共有できる便利な機能が標準で搭載されています。この機能を知っていれば、もう紙にメモを探したり、ルーターの裏側を覗き込んだりする必要はありません。
この記事では、あなたのiphoneのOSバージョンに合わせた、最も確実なWi-Fiパスワード確認方法を、ステップバイステップで解説します。さらに、そのパスワードを安全にゲストと共有するワザや、万が一確認できないときの対処法まで、まるっとお伝えします。最後まで読めば、Wi-Fiパスワードの管理が格段にラクになること間違いなしです。
確認の大前提:あなたのiPhoneが使っているOSバージョンをチェック
「Wi-Fiのパスワードを確認する」という目的はひとつですが、その方法はあなたのiphoneが動作している「iOS」のバージョンによって異なります。なぜなら、この便利な機能は比較的新しいバージョンで導入・進化したものだからです。
まずは、ご自身の環境を確認しましょう。
設定アプリを開き、「一般」→「情報」と進み、「ソフトウェア・バージョン」 の数字を確認してください。ここで表示される数字が、全ての起点になります。大きく分けて、以下の3つのケースがあります。
- iOS 18 / iPadOS 18 以降:最新のOS。専用の「パスワード」アプリで一元管理。
- iOS 16 / iPadOS 16.1 〜 iOS 17:設定アプリ内から直接確認可能。
- iOS 15 以前:残念ながら、端末内に保存されたパスワードを直接見る標準機能はありません。
この記事では、iOS 16以降をメインに解説**しますが、古いOSを使っている方のための代替案も後ほどご紹介します。ご自身のバージョンに合わせて、該当する部分を読み進めてみてください。
【ケース1】iOS 16 / iPadOS 16.1 〜 iOS 17 でパスワードを確認する方法
このバージョンでは、「設定」アプリの中に、保存されたすべてのパスワード(Wi-Fi含む)を管理する機能があります。手順を見ていきましょう。
現在接続しているWi-Fiのパスワードを確認する手順
- iphoneの「設定」アプリを開きます。
- 「Wi-Fi」をタップします。
- 現在接続しているネットワーク名の右端にある「i」(情報)マークをタップします。
- 次の画面で「パスワード」フィールドをタップします。
- Face ID、Touch ID、または端末のパスコードによる認証が求められます。認証に成功すると、隠されていたパスワードが表示されます。
過去に接続した(今は接続していない)Wi-Fiのパスワードを探す手順
- 「設定」→「Wi-Fi」と進みます。
- 画面右上の「編集」ボタンをタップします(iOS 17の場合)。
- 認証(Face ID等)が求められ、認証が成功すると、これまでに接続したことのあるネットワークの一覧が表示されます。
- パスワードを確認したいネットワーク名の右側にある「i」マークをタップします。
- 先ほどと同様に「パスワード」フィールドをタップして認証すれば、パスワードを確認できます。
ここで表示されたパスワードを長押しすれば「コピー」が可能です。新しいデバイスへの入力がとても楽になりますね。
【ケース2】最新!iOS 18 / iPadOS 18 以降で確認する方法
2024年秋にリリースされたiOS 18では、パスワード管理がさらに進化しました。それまで「設定」の中にあった機能が、独立した専用アプリ「パスワード」に生まれ変わったのです。これにより、Wi-Fiパスワードも含むすべてのログイン情報の管理が、より直感的で探しやすくなりました。
「パスワード」アプリを使った確認手順
- iphoneのホーム画面またはAppライブラリから「パスワード」アプリを探して起動します。初回起動時は認証が必要です。
- アプリ下部にある「Wi-Fi」カテゴリをタップします。
- すると、現在接続中のネットワークが上部に、それ以外の過去に接続したネットワークがその下の一覧に表示されます。
- 確認したいネットワーク名をタップします。
- 表示された詳細画面の「パスワード」フィールドをタップすると、認証後にパスワードが表示されます。ここでも「パスワードをコピー」でクリップボードにコピーできます。
この専用アプリの導入は、Appleがセキュリティと利便性の一元管理をより強く推し進めている証と言えるでしょう。
知っていると超便利!Wi-Fiパスワードをスマートに共有する方法
パスワードが確認できたら、次は「共有」の番です。ゲストに長い文字列を読み上げたり、手打ちで入力させたりするのは不便ですよね。iphoneには、そんな場面をスマートに解決する共有機能が備わっています。
方法1:Appleデバイス間で自動共有(近接共有)
これは、ゲストもiphoneやiPadなどのAppleデバイスを使っている場合に使える魔法のような機能です。
- ゲストのデバイスで、あなたの家のWi-Fiネットワークを選択します。
- あなたのiphoneに「Wi-Fiパスワードを共有しますか?」というポップアップが表示されます。
- 「パスワードを共有」をタップするだけで、ゲストのデバイスが自動的に接続されます。
この機能が動作するための条件は少し厳密です。双方のデバイスで、BluetoothとWi-Fiがオンになっており、お互いのApple IDが連絡先に登録されている必要があります。また、「インターネット共有」(個人用ホットスポット)がオフになっていることもポイントです。
方法2:QRコードを表示して共有
上記の自動共有がうまくいかない場合や、AndroidユーザーなどAppleデバイス以外のゲストにも共有したい場合は、この方法が確実です。
- 前述の手順で、共有したいWi-Fiネットワークのパスワード確認画面まで進みます(iOS 16~17の「設定」内、またはiOS 18の「パスワード」アプリ内)。
- 「ネットワークのQRコードを表示」というオプションを探してタップします。
- ネットワーク名とパスワード情報が含まれたQRコードが画面に表示されます。
- ゲストの端末のカメラでこのQRコードをスキャンするだけで、接続案内が表示され、ワンタップで接続できます。
QRコードは、家庭内の目立つ場所に印刷して貼っておくのも一つの手です。これで、聞かれるたびにパスワードを探す手間から解放されます。
もしもパスワードが確認できないときの対処法4選
「説明通りに進めたけど、該当のネットワークが見つからない」「古いiphoneを使っていて機能がない」そんな時も焦る必要はありません。以下のような代替手段を順に試してみてください。
1. 別のAppleデバイスから確認する
同じApple IDでログインしている他のデバイス、特にMacがあれば、そこから確認できる可能性が高いです。macOS Ventura以降の場合、「システム設定」→「ネットワーク」→「Wi-Fi」→「詳細設定」と進むと、保存されたネットワークの一覧からパスワードをコピーできます。
2. Wi-Fiルーター本体を確認する
多くの家庭用ルーターには、本体の底面や側面に初期パスワードが記載されたシールが貼られています。「SSID」や「ネットワークキー」と書かれた欄をチェックしてみましょう。ただし、このパスワードを後から変更している場合は、記載のものとは異なります。
3. ルーターの管理画面にログインする
ルーターに貼られたシールには「管理画面URL」「ログインユーザー名」「ログインパスワード」も記載されていることがほとんどです。パソコンやスマホのブラウザでそのURLにアクセスし、ログインして設定画面を開けば、現在設定されているWi-Fiパスワードを確認したり、変更したりすることが可能です。
4. インターネットプロバイダーに問い合わせる
ルーターをレンタルしている場合、プロバイダーのサポートに問い合わせると、初期パスワードや設定方法を教えてもらえることがあります。ただしセキュリティ上、現在のパスワードを直接聞き出すのは難しいかもしれません。その場合は「工場出荷状態にリセットする方法」を聞き、シール通りの初期設定に戻してから使うという選択肢もあります。
安全第一!パスワード確認と共有で気をつけるべきこと
便利な機能だからこそ、セキュリティ面での注意は欠かせません。特に、不特定多数の人が出入りする環境では、以下の点を心がけましょう。
・初期パスワードは必ず変更する
ルーターに貼られたシールのパスワードは、メーカー共通のパターンであったり、簡単に推測できるものだったりします。設定の最初のステップとして、必ず強固な独自のパスワードに変更してください。これが、ネットワークを守る最も基本的で重要な一歩です。
・定期的なパスワード更新を習慣に
一度設定したパスワードを何年も使い続けていませんか? 多くの人に共有したり、不審な接続を感じたりしたら、パスワードを変更する良い機会です。ルーターの管理画面から簡単に変更できます。
・強固なパスワードを作成するコツ
新しいパスワードを設定する時は、「password123」のような単純なものは絶対に避けましょう。英大文字・小文字・数字・記号を混ぜた、10文字以上のランダムな文字列が理想です。iphoneの「パスワード」アプリやキーチェーンには、強力なパスワードを自動生成する機能もありますので、ぜひ活用を。
・「ゲストネットワーク」機能の活用
多くの高性能ルーターには、「ゲストネットワーク」を設定する機能があります。これは、メインのネットワークとは完全に分離された、ゲスト専用のWi-Fiアクセスポイントを作れる機能です。これを使えば、ゲストにインターネットだけを提供しつつ、あなたの家のNASやスマート家電などの重要な機器が置かれているメインネットワークへのアクセスからは守ることができます。セキュリティ意識の高い方には特におすすめです。
まとめ:iPhoneのWi-Fiパスワード確認は、OSバージョンに合わせた方法で
いかがでしたか? iphoneでWi-Fiパスワードを確認する方法は、OSの進化とともに「設定」アプリ内から専用アプリへと移り、より安全で管理しやすい形になってきています。
まずは、ご自身のソフトウェア・バージョンを確認し、iOS 16以降の方は「設定」または「パスワード」アプリから簡単に確認・コピーができることを覚えておきましょう。共有時には、Appleデバイス同士の自動共有や、汎用性の高いQRコード共有を状況に応じて使い分けるとスマートです。
もし確認が難しければ、他のAppleデバイスやルーター本体、管理画面といった別ルートを探ってみてください。そして何より、セキュリティを妥協せず、定期的なパスワード更新と強固なパスワードの使用を心がけることが、快適で安全なWi-Fi生活の長期的な基盤になります。
この記事が、あなたの「Wi-Fiパスワード、なんだっけ?」という瞬間の強い味方になれば幸いです。もう、ルーターの裏側に這いつくばる必要はありません。あなたのiphoneが、その答えを教えてくれますよ。
