最近じわじわと人気を集めている「ミニPC」。その中でも、USB-CのPD給電に対応したN100搭載モデルが注目されています。
コンセントを探さずに、モニターやモバイルバッテリーから給電できる手軽さ。省電力で静音、しかも据え置きでも持ち運びでも使える万能タイプ。
この記事では、そんな“電源ケーブル不要”を実現するミニPCの魅力と、おすすめモデルを5つ紹介します。
ミニPCが人気の理由と「PD給電対応」のメリット
まずは基本から。ミニPCとは、手のひらサイズの小型パソコンのこと。
CPUやメモリ、ストレージをコンパクトにまとめ、テレビやモニターにつなぐだけでデスクトップ並みに使えるのが特徴です。
そこに「PD給電(Power Delivery)」対応が加わると、利便性が一気に上がります。
USB-Cケーブル1本で電力供給と映像出力を同時にこなすため、電源アダプタが不要。
モニターがPD給電に対応していれば、PC側のコンセントもなくして「ケーブル1本運用」が実現します。
・ACアダプタを持ち歩く必要がない
・デスク周りの配線がスッキリ
・モバイルバッテリーからも給電できる
・モニター裏などに省スペース設置が可能
こうしたメリットが、PD対応ミニPCが選ばれている理由です。
Intel N100とは?小さくてもパワフルな省エネCPU
「N100」は、Intelの省電力CPU「Alder Lake-N」シリーズに属する最新世代のチップです。
4コア/4スレッド構成で、最大3.4GHz。消費電力は平均わずか6~10Wと非常に低く、静音性と省エネ性の両立が可能です。
このN100が優秀なのは、オフィス作業・Web閲覧・動画視聴といった日常的な用途では十分すぎる性能を発揮する点。
重い3Dゲームや動画編集には向きませんが、在宅ワークやリビング用サブPCには最適です。
また、低発熱なため小型筐体でも冷却が容易。ファンレス設計のモデルも増えており、静かに長時間稼働できます。
つまり、PD給電との相性が抜群。低電力設計のため、20V/45W程度のPDアダプタでも安定稼働できるのです。
PD給電対応ミニPCを選ぶときのポイント
1. USB-Cポートの仕様を確認
USB-Cポートがあっても、全てがPD給電に対応しているわけではありません。
「PD 20V/45W対応」「電力入力可能」と明記されているかをチェックしましょう。
データ転送専用ポートの場合、給電できません。
2. モニターやケーブルの対応も重要
給電と映像出力を1本で行うには、モニター側もPD給電とDisplayPort Alt Mode対応が必要です。
また、安価なUSB-Cケーブルだと電力容量が不足する場合も。60W対応以上のケーブルを選びましょう。
3. 拡張性と冷却設計
ミニPCは小さいぶん、USBポートやストレージ拡張が限られがち。
HDMIや有線LAN、M.2 SSDスロットなど、必要な機能が揃っているか確認を。
特にファンレス設計の場合は、熱がこもりにくい配置が理想です。
4. 消費電力と動作安定性
PD給電対応でも、負荷をかけると消費電力が20Wを超える場合があります。
45W以上のPDアダプタを使うと安心。モニター給電を併用するなら、給電能力の余裕もチェックしましょう。
PD給電対応のミニPCおすすめ5選(N100搭載)
ここからは、実際に人気の高いモデルを紹介します。
どれもN100を搭載し、省電力で静音、PD給電が可能な優秀な機種です。
1. BOSGAME N100 ミニPC
16GB RAMと512GB SSDを搭載したコスパモデル。
Type-CポートでPD給電に対応し、45WクラスのUSB-Cアダプタで動作確認されています。
2.5G LANと静音ファンを備え、常時稼働用途にも最適。
約3万円という価格で、在宅ワークや省スペースPCを探している人にピッタリです。
2. GMKtec NucBox G3 Intel N100
手のひらサイズの小型筐体でありながら、16GB RAMとSSDを標準装備。
レビューでは「PD給電でモニター1本運用ができた」との声もあります。
約2万円台という手頃さで、初めてのミニPCにもおすすめ。
ファン音も静かで、リビングPCや子ども用端末にも向いています。
3. MINISFORUM UN100L ミニPC
信頼性の高いMINISFORUM製。
USB-Cポートが映像出力+PD給電に対応し、ケーブル1本でデスク周りをすっきり整理できます。
NVMe SSDスロットも備え、拡張性にも優れる万能タイプ。
3画面出力が可能で、コンテンツ制作やオフィスワークにも対応可能です。
4. Beelink EQ12 Pro N100
ミニPC界の定番ブランド、Beelinkの最新モデル。
USB-Cポートを搭載し、映像出力と給電を兼用可能。
高品質な冷却ファンと堅牢な筐体で、長時間の稼働にも安定。
動作が軽く、YouTube視聴や資料作成といった普段使いに最適です。
価格と信頼性のバランスが良く、初めてミニPCを購入する人にも安心の選択肢。
5. HiMeLE Quieter N100 ミニPC
ファンレスで完全静音、しかもUSB-C PD給電に対応。
リビングや寝室でも動作音が気にならず、24時間稼働のサーバ用途にも好相性です。
消費電力が低く、放熱性の高い金属ボディを採用。
見た目もスタイリッシュで、省エネ+静音を両立したモデルとして人気上昇中。
どんな人にPD給電ミニPCがおすすめ?
・デスク周りをスッキリさせたい人
・在宅ワークでPCを増設したい人
・モバイルモニターと一緒に持ち運びたい人
・常時稼働のホームサーバやIoT用途を考えている人
これらに当てはまるなら、PD給電対応のN100ミニPCはベストチョイスです。
電源ケーブルを抜いても使える自由さは、一度体験すると戻れません。
注意点:PD給電を安定させるために知っておくこと
・必ず45W以上のPD充電器を使用する
・PDケーブルは認証品を選ぶ(E-Marker対応)
・12V/20V出力に対応していない充電器では動かない機種もある
・モニター給電を併用する場合、電力容量に余裕を持たせる
こうした基本を押さえておけば、トラブルなく快適に運用できます。
また、長時間の高負荷作業をする場合は、純正ACアダプタでの運用も検討しましょう。
N100+PD給電モデルは「省エネPC」の新しい形
省スペース・省電力・静音性。
この三拍子がそろったのが、N100+PD給電対応ミニPCです。
わずか数万円で導入でき、電力消費も従来デスクトップの1/5以下。
特別な知識がなくてもすぐに使え、家中どこでも設置できる柔軟さがあります。
持ち運びやすく、USB-Cケーブル1本でサッと起動。
オフィスのサブマシンにも、家庭用サーバにも最適です。
もし今、PCの置き場所や電源ケーブルの取り回しに悩んでいるなら、
「PD給電対応のミニPC」を選ぶことで、その悩みが一気に解消するはずです。
まとめ|PD給電対応のミニPCおすすめ5選!N100搭載で電源ケーブル不要の省エネモデル
今回紹介した5機種は、どれも「USB-C PD給電」と「N100搭載」というトレンドをしっかり押さえたモデルです。
机の上をスッキリさせたい人、省エネ重視の人、持ち運びたい人――
どんな使い方でも、今までのPCよりスマートで快適に動いてくれるでしょう。
電源ケーブルに縛られない自由さを手に入れて、
自分のライフスタイルにぴったりの省エネミニPCを見つけてみてください。
