こんにちは。手元のiPhone 8 Plusをそっと見つめているあなたへ。この記事を開いたということは、もしかして「このまま使い続けていいのかな…」「そろそろ限界なのかな…」というモヤモヤを抱えているのかもしれません。
はい、その気持ち、とてもよくわかります。
毎日一緒に過ごしてきた相棒だからこそ、簡単に「そろそろね」とは言い切れない。でも、最近ちょっと動作が重い気がするし、友だちの最新機種を見ると少しうらやましい…。そんなジレンマを感じている方にこそ読んでほしい、2026年現在のiPhone 8 Plusの「本当のところ」をお伝えします。
巷では「もう使えない」という意見もあれば、「まだまだ現役!」という声もあります。でも、情報が錯綜していて、何を信じたらいいのかわからないですよね。大切なのは、一般的な評価ではなく、あなたの生活スタイルに照らし合わせた現実的な判断です。
結論を急がずに、一緒に見ていきましょう。
2026年、iPhone 8 Plusの「サポート」はどうなっている?
まず、一番気になる公式サポートから整理しましょう。ここでは、「まったくサポートされていない」という誤解と、「従来通りフルサポート」という幻想、そのどちらでもない複雑な現実があります。
メジャーアップデートの終了と、続く「命綱」
ご存知の方も多いと思いますが、iPhone 8 Plusは最新のiOS 17以降へのアップデートを受けることができません。公式のメジャーOSサポートは、「iOS 16」でひとつの区切りを迎えています。つまり、目新しい機能が追加されることは、基本的にないと考えてください。
しかし、ここで重要なのが「しかし」です。
2026年1月、AppleはiPhone 8/8 Plus向けに「iOS 16.7.13」というセキュリティアップデートをリリースしました。これは大きな意味を持ちます。OSのバージョンは古くても、重大なセキュリティの穴(脆弱性)が見つかれば、それを修正する「命綱」はまだ継続されているのです。あなたのデバイスを基本的な脅威から守る努力は、少なくとも今この瞬間も続いている、ということです。
ただ、この命綱がいつまで続くのかは、残念ながら約束されていません。いつかは切れるものだという心構えは必要でしょう。
「ビンテージ製品」という現実。修理はできる?
次に、ハードウェアの面を見てみます。iPhone 8 Plusは、販売が終了してからかなりの年月が経過しています。このため、Appleの公式分類では「ビンテージ製品」に指定されています。
これはどういうことかというと、Apple Storeや正規のサービスプロバイダで修理が可能な場合もあるが、部品の在庫が限られている状態です。「たまたま在庫があれば直せるけど、なければお手上げ」という、少し切ない状況なんですね。
そして、この先には「オブソリート(陳腐化)製品」というステージが待っています。販売終了から7年経過する頃が目安とされており、そうなると公式の修理サポートは完全に終了します。あなたの愛機が万一の時にお店に駆け込んでも、「部品がないので修理できません」と言われてしまう可能性が、年々高まっているのです。
あなたの「まだ使える」は、これからも続きますか?
さて、公式サポートの現状を踏まえて、私たちの日常に直結する部分を考えましょう。「電話もメールもLINEもできるから大丈夫」そう思っているあなた。その気持ち、本当によくわかります。でも、ここが一番の分かれ道になるかもしれない、重要なポイントです。
ゆるやかに迫る「アプリの壁」
2026年現在、メールやブラウザ、動画視聴などの基本的な機能に、すぐに問題が生じることはないでしょう。Touch IDの指紋認証は、マスク生活が完全に終わらない今でも、ストレスなく使える大きなメリットですよね。
しかし、本当の「限界」は、アプリが教えてくれます。
特に注意が必要なのは、セキュリティが命のアプリです。
- あなたが日常使っている銀行アプリやキャッシュレス決済アプリ
- これから必須になるマイナンバーカード関連の公式アプリ
- 人気の最新ゲームや業務系アプリ
これらの開発元は、古いOSのサポートを打ち切る判断をすることが増えています。ある日突然、「このアプリのご利用には、iOS 17以上が必要です」といったメッセージが表示され、使えなくなってしまう。これが、iPhone 8 Plusを使い続ける上で最大のリスクであり、最も現実的な「終わり」のサインになり得るのです。
「私の生活に絶対に必要なあのアプリは、大丈夫かな?」今、一度、確認してみてください。
最新アップデートを巡る、2026年の「注意報」
先ほどご紹介した、命綱のようなセキュリティアップデート「iOS 16.7.13」について、非常に重要な注意点があります。
このアップデート、実は2026年1月末の時点で、Wi-Fi経由でのインストールに問題が発生しているという報告が相次いでいるんです。
具体的には、「アップデートを検証できません」というエラーが出て、インストールが進まないケースがあります。ここで焦ってPCを使った強制アップデート(リカバリモードアップデート)を試みると、最悪の場合、端末が起動しなくなってしまう(文鎮化する)リスクが専門家から指摘されています。
ではどうすれば?
現時点で最も慎重な選択は、「今のバージョンのまま、様子を見る」ことです。セキュリティリスクを承知で、と言うと語弊がありますが、アップデートそのものが端末を壊してしまうリスクよりはマシ、と判断せざるを得ない状況です。Apple側がこの問題を修正し、安全にアップデートできるようになるのを待つのが得策でしょう。
この一件は、古いデバイスのサポートが、時に「不安定」になり得ることを如実に物語っています。
使い続ける人と、卒業する人。その分かれ道は?
ここまで読んで、少し不安がよぎった方もいるかもしれません。でも大丈夫。情報を知った上で、自分なりの判断基準を持てばいいのです。あなたがどちらの道を選ぶにせよ、その決断を後押しする「具体的なサイン」をご紹介します。
そろそろ「卒業」を考えたほうがいい、明確なサイン
以下の状況に心当たりがあるなら、買い替えの時期を真剣に考え始めるタイミングかもしれません。
- 生命線のアプリが動かなくなった時:先ほど挙げた、あなたの生活に不可欠な銀行アプリやLINE、仕事用アプリが起動しなくなったら、それはもう明確なシグナルです。
- 修理の道が閉ざされた時:画面が割れた、充電が全く入らない…そんな時、修理店に「部品がないのでお直しできません」と言われたら、物理的な寿命と考えざるを得ません。
- 「我慢」が日常を支配し始めた時:起動に1分かかる、動画がカクカクする、バッテリーが2時間で0%になる…。これらのストレスが毎日の小さなイライラに変わっているなら、それはデバイスではなく、あなた自身の「生活の質」を守る時です。
それでも「まだ一緒にいたい」と思うあなたへ。継続の条件
逆に、以下の条件が揃っているなら、まだまだ付き合っていける可能性は高いです。
- 必須アプリがすべて現役:あなたが毎日使うアプリが、今のところすべてiOS 16上で問題なく動いている。
- バッテリーに余力がある:比較的最近バッテリーを交換したばかりで、1日をなんとか乗り切れる。バッテリーの状態は、体感速度に直結します。
- 用途がシンプル:最新ゲームや重い動画編集をせず、電話、メッセージ、Web閲覧、音楽視聴などが中心である。
- 最新のセキュリティアップデートを(安全に)適用する:問題が修正され次第、提供されるセキュリティアップデートは適用し、リスクを最小限に抑える意志がある。
大切なのは、「世間で言われているから」ではなく、「自分の目と体感」で判断することです。
過去の栄光と、2026年における「価値」
iPhone 8 Plusは発売された2017年当時、「写真がとても失敗しない」とカメラの進化が称賛され、ワイヤレス充電を初めて搭載したiPhoneとしても注目を浴びました。当時のレビューには、その新鮮な驚きがたくさん綴られています。
時は流れて2026年。当時の「最先端」は、今では「よくできた標準装備」になっています。カメラの画質は最新機種に比べれば見劣りするかもしれませんが、SNSに載せる写真や動画であれば、まだまだ十二分に通用するクオリティです。
かつての「新機能」であったワイヤレス充電は、今では多くの人にとって「当たり前」の便利さですよね。このように、かつての「輝き」を今の価値観でどう位置づけるか。それは、あなた自身が決めていいのです。
「最新機種にはない、ホームボタンの確かな押し心地」
「 Face IDより、マスクをしたままサッと開けられるTouch IDの便利さ」
そんな、新しい機種ではもう味わえない「愛着」も、立派な継続使用の理由のひとつです。
まとめ:iPhone 8 Plusと歩む、あなた自身の選択を
いかがでしたか?情報を整理すると、iPhone 8 Plusを巡る状況は、単純な白黒では語れないグラデーションがあることに気づきます。
OSのセキュリティアップデートという「命綱」は、2026年になっても驚くほど継続されています。 これは、安心材料として大きいです。しかしその一方で、アプリの互換性とハードウェアの物理的寿命という「終わり」は、確実に、ゆっくりと近づいています。
この相反する二つのベクトルの中間地点に、私たちユーザーは立っているのです。
だからこそ、最終的な答えは、あなた自身の中にあります。
「何年使うか」ではなく、「どう使いたいか」。
「周りがどう言うか」ではなく、「自分がどう感じるか」。
この記事が、あなたが愛着のあるiPhone 8 Plusと、どう付き合っていくかを考えるための、冷静で現実的な材料となれば嬉しいです。
まだまだ一緒に過ごす道も、そろそろ新たな相棒を探す道も、どちらも正解です。あなたが、後悔のない選択をされますように。
