ちょっと懐かしいこのスマートフォン、最近フリマアプリや中古屋で目にすること、ありませんか?カラフルなボディが目を引くiphone 5c。10年以上前に発売されたこのモデルは、今の時代にどんな価値があるのでしょうか。本日は「iPhone 5c」の現在の実力と、思わぬ活用法について、あなたと一緒に探っていきます。
iPhone 5cのデザインと性能は?まずは基本を知ろう
2013年に登場したiphone 5cは、iphone 5sと同時に発表されました。当時はiphoneシリーズ初の試みとなる、ポリカーボネート製のカラフルなボディが大きな話題を呼びました。ホワイト、ピンク、イエロー、ブルー、グリーンの5色。どれもポップで、手にした人の個性が光ります。
スペック的には、4インチのコンパクトな画面、A6チップ、800万画素の背面カメラを搭載。発売時は、高機能なiphone 5sより手頃な価格設定で、「iphoneのエントリーモデル」として人気を集めました。手になじむ丸みを帯びたデザインと軽さも好評でしたね。しかし、指紋認証のTouch IDはなく、画面ロックは伝統的なパスコードに頼る必要がありました。
現代でiPhone 5cは実用的?3つの大きな壁
では、この愛らしいiphone 5cを2026年現在、日常のスマートフォンとして使いこなすことはできるのでしょうか。結論から言うと、それは非常に難しい選択です。以下の3つの大きな壁が立ちはだかっています。
OSとアプリのサポートが終了している
最も深刻な問題がここです。iphone 5cがサポートする最後のOSは「iOS 10」です。現在の最新OSとは大きく世代が離れており、App Storeで入手できる多くのアプリは、最低でもiOS 11以降を要求します。つまり、新しいアプリをインストールすること自体がほぼ不可能な状態です。ブラウザでウェブを閲覧することはできても、表示が崩れたり、動作が重かったりするのは日常茶飯事でしょう。
通信インフラから取り残されている
スマートフォンの命である「通話」機能に、重大な制限が生じています。iphone 5cは、現在の音声通話の標準である「VoLTE」に対応していません。そのため、各携帯電話会社が古い3G回線のサービスを停止したことで、事実上「音声通話ができないiphone」となってしまったのです。
- auの3Gサービスは2022年3月に終了。
- ソフトバンクの3Gサービスは2024年1月に終了。
- NTTドコモの3Gサービスも、2026年3月末をもって終了予定です。
データ通信(LTE)自体は利用できる場合もありますが、電話としての基本機能が大きく損なわれていることは、どうしても避けられない現実です。
ハードウェアの限界
技術の進歩は目覚ましいものがあります。10年前のA6チップと1GBのメモリでは、現代の複雑なウェブサイトや、たとえ動かせたとしても古いバージョンのアプリを快適に動かすことは期待できません。また、内蔵バッテリーも長い年月を経ており、ほとんどの機体では著しく性能が劣化しています。iphoneの公式バッテリー交換サポートはとっくに終了しているため、交換するには信頼できる修理店を自分で探さなくてはなりません。
それでもiPhone 5cが輝く場所|現代での賢い使い道
ここまでの話を聞くと、「もう全く使い道がないの?」と思われたかもしれません。でも、ご安心ください。日常のメインスマホとしては厳しくても、目的を限定すれば、その愛らしさと機能性を十分に楽しむ方法はあるのです。
1. 思い出の詰まった「デジタル思い出箱」として
かつて自分が使っていた、あるいは家族が使っていたiphone 5cなら、その中には古い写真やメッセージが残っているかもしれません。Wi-Fiに接続して、昔のアルバムをゆっくり眺める。それだけでも、この端末には十分な価値が生まれます。コンパクトで手にフィットするサイズは、電子フォトフレームとしても優秀です。
2. 子どものための「はじめての専用端末」
ゲームや動画視聴に没頭させるのではなく、「通話やメールの練習をするためのツール」として考えるのはいかがでしょう。Wi-Fi環境下で、家族とのビデオ通話(FaceTime)を練習したり、オフラインで遊べる知育ゲームを入れたり。壊れてもダメージが少ない価格帯なので、導入のハードルが低いのも魅力です。もちろん、使用時間や内容の管理はしっかりと行ってくださいね。
3. 音楽プレイヤーやオーディオブックリーダー
ストレージ容量が16GBや32GBと少なめですが、数十、数百曲のプレイリストを保存するには十分です。軽量でポケットに入れやすいiphone 5cは、散歩やジョギングのお供にぴったり。Bluetoothでワイヤレスイヤホンにも接続できます。
4. スマートホームの「据え置きリモコン」
自宅のWi-Fi環境下に置いて、音楽の再生やスマートライトのオンオフ、あるいはキッチンでレシピを表示するための専用端末として活用できます。常に充電スタンドに置いておけば、バッテリーの劣化も気にせず使えるでしょう。
中古でiPhone 5cを入手するときのチェックポイント
もし、あなたがその色鮮やかなデザインに心惹かれて、実際に手に入れようと考えているなら、以下の点をしっかり確認してください。中古市場では状態も価格もピンキリです。
まずは状態確認! 絶対に外せない3項目
- 電源は入るか?:当たり前ですが、最も重要です。液晶にひび割れや大きな傷がないか、タッチ操作は正常に反応するかを確認しましょう。
- バッテリーの状態は?:電源が入っても、バッテリーが膨張している機体は絶対に避けてください。安全上のリスクがあります。少しでも怪しいと感じたら、購入を見送る勇気を持ちましょう。
- iCloudロックがかかっていないか?:「アクティベーションロック」がかかっていると、元の所有者のApple IDとパスワードがなければ初期化して使うことができません。出品者の説明文をよく読み、疑問があれば購入前に必ず質問しましょう。
容量と価格のバランスを考える
中古市場での相場は、状態によって数千円から1万円台前半が中心です。16GBモデルはシステム領域を差し引くと実質的な空き容量がかなり少なくなるので、より余裕のある32GBモデルを選ぶことをおすすめします。ただし、「日常使い」を目的としないのであれば、16GBでも問題ない場合が多いでしょう。
iPhone 5cの楽しみ方|まとめにかえて
いかがでしたか?カラフルなレガシー、iphone 5c。最新のスマートフォンとしての切れ味は当然失われていますが、その持ち味を活かした「第二の人生」の歩み方は、確かに存在します。
それは、最新鋭の機能を追い求めることとはまた違う、デバイスとの付き合い方かもしれません。一つの道具を、その時代の制約の中でどう楽しみ、どう活かすか。その創意工夫自体に、私たちはワクワクさせられるのではないでしょうか。
あなたがもし、フリマアプリやガレージセールで、色あせない鮮やかなカラーのiphone 5cを見かけたら、ぜひこの記事を思い出してみてください。そこには、ただの「古いiphone」を超えた、小さな発見と楽しみが詰まっているはずです。
