突然、愛用のLenovo ノートパソコンが起動しなくなった。電源ボタンを押しても何の反応もない、あるいは電源ランプは点くのに画面が真っ暗のまま…。こんな時、誰でもパニックになりますよね。
「中のデータは大丈夫?」「修理に出すと高額かも」と不安は募るばかり。でも、少し待ってください。実は、このような「起動しない」トラブルの多くは、自宅で試せる基本的な対処法で解決できる可能性があるのです。
この記事では、Lenovoノートパソコンが起動しなくなった時に、順を追って試してほしい具体的な対処法を詳しく解説します。焦って故障と決めつけず、まずは落ち着いて、以下のステップを試してみてください。
最初の一歩:状況をよく観察しよう
「起動しない」といっても、その状態は様々です。適切な対処法を選ぶためには、まずお使いのパソコンが今どういう状態にあるのか、よく観察することが大切です。
- 完全に無反応型:電源ボタンを押しても、電源ランプが一瞬も点灯せず、ファンの音も、何の音もしない。まるで電源が完全に切れているかのよう。
- 電源は入るが画面が真っ暗型:電源ランプは点灯する(または点滅する)、ファンの回転音が聞こえるのに、液晶画面が真っ黒なまま。Lenovoのロゴすら表示されない。
- 途中で止まってしまう型:Lenovoのロゴは表示されるものの、その先のWindowsの起動画面に進まない。ロゴのまま固まってしまう、または黒い画面に何も表示されなくなる。
- エラーメッセージが表示される型:起動途中でブルースクリーン(青い画面に白文字)や、特定のエラーコードを含むメッセージが表示される。
あなたのパソコンは、上記のどれに当てはまりますか? それを確認した上で、次のステップに進みましょう。
基本中の基本! まずはここをチェック
どんな状態であれ、最初に確認すべきは、最も単純で見落としがちなポイントです。当たり前すぎて「それはもうやった」と思うかもしれませんが、意外とこれが原因というケースが非常に多いのです。
電源と接続を徹底確認
パソコンは、電気が無ければ当然動きません。まずは電源周りを疑いましょう。
- コンセントとアダプターの接続:ACアダプターが壁のコンセントから抜けかけていませんか? タコ足配線の場合は、一度壁のコンセントに直接差し替えてみてください。また、アダプター本体からパソコンへと繋がるコードの接続部分も、しっかり差し込まれているか確認を。
- バッテリーの状態:ノートパソコンを使用中に突然シャットダウンし、その後起動しない場合、単純にバッテリーが完全に切れている可能性があります。ACアダプターを接続した状態で、最低15分から30分ほど充電してから、再度起動を試みてください。
- アダプター自体の故障:アダプターのLEDが点灯しない、異様に発熱しているなどの場合は、アダプター自体が故障しているかもしれません。可能であれば、同じ規格の別のアダプターや、友人・家族の使っていないアダプターを借りて試してみるのが確実です。
周辺機器をすべて外してみる
接続している周辺機器が原因で、起動プロセスが妨げられている可能性もあります。
- USBメモリ、外付けHDD、マウス、キーボード、プリンター、SDカード…。 ACアダプター以外の全てのケーブルや機器をパソコンから取り外し、ノートパソコンのみの状態にしてみましょう。その後、もう一度電源を入れてみます。
- 特に、最近新しい周辺機器を追加した後にこの症状が出た場合は、その機器との相性やドライバーの問題が疑われます。
電源は入るのに画面が真っ暗…そんな時の対処法
電源ランプは点くのに画面に何も映らない。この状態はとても不安ですが、試せる方法はいくつかあります。
外部ディスプレイに接続して確認
ノートパソコン本体の液晶ディスプレイや、それを繋ぐ内部ケーブルに問題がある可能性があります。これを確認する最も良い方法は、HDMIケーブルなどでテレビや別のモニターに接続してみることです。
外部ディスプレイにきちんと映像が映れば、問題はパソコン本体の処理能力ではなく、液晶パネルやその配線部分にあると特定できます。この場合は、ディスプレイ部分の修理が必要となります。
「放電」を試してみる
「静電気などによる帯電」が原因で、パソコンが誤動作を起こしている可能性があります。この帯電をリセットする「放電処置」が有効な場合があります。特に、電源ランプが点滅する、あるいはかすかに点灯するような場合に試す価値があります。
放電の手順:
- ACアダプターをパソコンから抜きます。
- バッテリーが取り外し可能な機種であれば、バッテリーも外します。
- 電源ボタンを20秒から30秒間、長押しし続けます。これにより、内部に残っていた電気を強制的に放電させます。
- アダプターだけを接続し(バッテリーはまだ付けない)、電源を入れてみます。
これで起動すれば、バッテリーを再度装着して通常通り使えます。起動しなかった場合は、バッテリーを装着した状態でもう一度試してみましょう。
ロゴは出るけど先に進まない…システムを修復する方法
Lenovoのロゴまでは表示されるということは、ハードウェアの最低限の起動(POST)は成功している証拠。ここで止まる場合は、Windowsのシステムファイルや、起動に必要なドライバーに問題が発生している可能性が高いです。
Windowsの「自動修復」を起動させる
Windows 10や11には、起動に失敗した場合に自動で修復を試みる機能が備わっています。これを手動で呼び出すことができます。
- パソコンの電源を入れ、Lenovoのロゴが表示された瞬間に、電源ボタンを長押しして強制終了させます。
- この「起動→強制終了」の流れを、合計で2回繰り返します。
- 3回目に起動を試みると、「自動修復を準備しています」という画面が表示され、青い「自動修復」画面に入れるはずです。
ここで「詳細オプション」を選択し、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」と進むと、以下のような強力な修復ツールが利用できます。
スタートアップ修復とセーフモード
「詳細オプション」画面では、まず「スタートアップ修復」を試してみましょう。Windowsが自動的に起動の問題をスキャンし、可能な限り修復を試みてくれます。
これで解決しない場合、次に試したいのが「セーフモード」での起動です。セーフモードは、Windowsを最小限のドライバーとサービスだけで起動するモード。最近インストールしたアプリやドライバーが悪さをしている場合、セーフモードなら起動できる可能性があります。
セーフモードで起動できたら、
- 問題の原因と思われる最近インストールしたソフトをアンインストールする。
- グラフィックドライバーなど、主要なドライバーを以前のバージョンに戻す(ロールバックする)。
- システムの復元を使って、パソコンが正常に動いていた時点の状態に戻す。
といった対応が取れるようになります。
それでもダメなときの最終手段と相談先
ここまで試してもLenovoノートパソコンが起動しない場合、ハードウェアの物理的な故障が疑われます。特に以下のような症状がある時は、無理に操作を続けると状態を悪化させる恐れがあります。
- カタカタ、カリカリという異音がHDD/SSDからする(データ消失の危険信号)。
- 焦げ臭いなどの異臭がする。
- パソコンに水分をこぼした、または落下させたなどの心当たりがある。
このような場合は、自己判断での修理は難しいため、専門家に相談するのが得策です。
次のステップ:どこに相談する?
- Lenovo公式サポート:まずは、お使いのパソコンの型番とシリアルナンバーを控えて、Lenovoの公式サポートサイトから問い合わせましょう。保証期間内であれば、無料または低コストで修理を受けられる可能性があります。
- 信頼できるPC修理専門店:保証が切れている場合や、データの救出を最優先したい場合は、評判の良い地元の修理店に相談する方法もあります。多くのお店で無料診断を行ってくれます。特に、異音がするHDDからデータを救出したい場合は、データ復旧専門業者への依頼を検討してください。
- 買い替えの判断:修理見積もりが高額(特にマザーボードの故障と診断された場合)で、かつパソコンの使用年数が5年以上経過しているのであれば、買い替えを視野に入れることも現実的な選択肢です。
まとめ:Lenovoノートパソコンが起動しない時は冷静に
パソコンが起動しなくなると、つい焦ってしまいますが、大切なのは落ち着いて、簡単なことから順番に原因を切り分けていくことです。
多くの場合、電源や帯電といった単純な問題が原因であり、今回紹介した「放電処置」や「自動修復」で解決できる可能性があります。ただし、異音や異臭などハードウェア故障の明らかな兆候がある場合は、データを守るためにも早めに専門家の手を借りる判断が重要です。
日頃から重要なデータはバックアップを取り、定期的に通気口のほこりを掃除するなど、予防策を講じることも忘れないでくださいね。あなたのLenovoノートパソコンが、一日も早く元の状態に戻ることを願っています。
