「初期化したいけど怖い」「失敗したらどうしよう」…そんな不安を抱えながら検索したあなたに、Lenovoノートパソコンを確実に初期化する方法をお伝えします。準備から後悔しない手順、トラブル対処法まで、工場出荷状態に戻すためのすべてを網羅します。
初期化が必要なサインと絶対にしてはいけないケース
パソコンの調子が悪いとき、初期化は強力な解決手段です。でも、本当に今、初期化すべき状況でしょうか?まずはあなたのパソコンをチェックしてみましょう。
初期化を検討すべき主な状況はこれです:
- 動作が明らかに重くなった(起動に何分もかかる、操作の反応が遅い)
- ウイルス感染が疑われる(身に覚えのないポップアップが頻発する、セキュリティソフトが警告を出す)
- システムが不安定で頻繁にフリーズする(ブルースクリーンが定期的に表示される)
- パソコンを人に譲る、または廃棄する前
注意!初期化では解決しない問題もあります:
もしあなたのパソコンが「異音がする」「まったく電源が入らない」「画面に線が入っている」という場合、これはハードウェア(HDD/SSDの物理故障、メモリ不良、基盤の問題など)の障害かもしれません。初期化をしても状態が改善しないどころか、かえって悪化させる可能性があります。その場合は、初期化ではなく修理サポートへの相談をまず考えてください。
初期化前に絶対やるべき「5つの準備作業」
初期化は「データをすべて消去する」作業です。後悔しないために、以下の準備を必ず完了させてから始めてください。
1. データの完全バックアップ – 命綱です
大切な写真、仕事の書類、ダウンロードした音楽…思い出せるすべてを外部に保存しましょう。
- 保存先:外付けHDD・SSD、USBメモリ、クラウドストレージ(OneDrive、Google Driveなど)
- 忘れがちなもの:ブラウザの「お気に入り」やパスワード、メールソフトのデータ、ソフトウェアのライセンスキーや設定ファイル
2. 電源と容量を確保 – 失敗の最大要因を排除
- ノートパソコンは必ずACアダプターに接続し、バッテリーが満タンの状態で開始します。途中で電源が切れると、最悪の場合パソコンが起動できなくなることがあります。
- システムドライブ(通常はCドライブ)に最低20GB以上の空き容量があることを確認します。容量不足はエラーの主要原因です。
3. 周辺機器はすべて外す – シンプルが一番
プリンター、外付けHDD、USBメモリなど、電源ケーブルとマウス・キーボード以外はすべて取り外します。不要な機器が接続されていると、ドライバーの競合が起こり、初期化プロセスが途中で止まることがあります。
4. Windowsを最新の状態に更新しておく
古いシステムのまま初期化を始めると、予期しないエラーが発生することがあります。「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」から、利用可能な更新があればすべて適用しておきましょう。
5. アカウント情報を確実にメモ
初期化後、Windowsを再セットアップする際に必ず必要になります。
- 使用しているMicrosoftアカウントのメールアドレスとパスワード
- もしローカルアカウント(Microsoftアカウント以外)で使用していた場合は、そのユーザー名とパスワード
これらを紙やスマホのメモ帳に書き留めておけば、万全です。
状況別・4つの初期化方法を完全解説
いよいよ本番です。あなたのパソコンの状態に合わせて、最適な方法を選びましょう。
方法A:【基本】Windowsが普通に起動する場合
これが一番スタンダードで安全な方法です。
- 「スタート」メニュー→「設定」(歯車のアイコン)を開きます。
- 「更新とセキュリティ」→「回復」を選択。
- 「このPCを初期状態に戻す」の項目にある「開始する」ボタンをクリック。
- ここで重要な選択をします:
- 「個人用ファイルを保持する」 :デスクトップやドキュメントフォルダ内のファイルは残したまま、アプリと設定のみを削除します。軽い不調の解消にはこちら。
- 「すべて削除する」 :すべてを真っ新にします。パソコンを処分・譲渡する場合や、ウイルス感染時は必ずこちらを選びます。さらに「ファイルを削除してドライブのクリーニングを実行する」オプションを選べば、データの復元がほぼ不可能になりセキュリティ面で強力ですが、完了まで数時間かかります。
方法B:【緊急】Windowsが起動しない・ログインできない場合
電源は入るけど先に進めない…そんな時はこの方法で回復環境から起動します。
- パソコンの電源を完全に切ります。
- 電源ボタンを押し、Lenovoのロゴ画面が表示された直後に「F11」キーを連打します(一部モデルはキーが異なる場合あり)。
- 「オプションの選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」→「このPCを初期状態に戻す」と進み、上記と同様の手順を続けます。
方法C:【Lenovo独自】Novoボタンを使った工場出荷状態への復元
多くのLenovoノートパソコンには、電源ボタン近くなどに小さなリセット用の穴(Novoボタン)があります。これはLenovoならではの強力な機能です。
- ACアダプターを接続した状態で、パソコンの電源を完全にオフにします。
- 画鋲の先など細いものでNovoボタンを約5秒間押し、専用メニューを起動します。
- 表示されるメニューから「System Recovery」を矢印キーで選び、Enterを押します。
- 「Restore from initial backup」などを選択すると、購入したその日の、工場出荷時の状態(オリジナルのWindowsバージョンとドライバー)に完全に戻ります。その後はWindows Updateで大量の更新が必要になることを覚えておいてください。
方法D:【最強】回復ドライブ(USB)を使う方法
事前に他の正常なパソコンで「回復ドライブ」を作成しておけば、これは最強の方法です。内蔵の回復領域が壊れていても利用できます。
- 作成しておいた回復ドライブ用USBメモリをパソコンに挿します。
- 電源を入れ、起動時に「F12」キーなどを連打して「ブートメニュー」を表示させます(機種によってキーが異なる場合があります)。
- 表示されたリストからUSBドライブを選択して起動し、画面の指示に従います。
これで怖くない!「初期化に失敗しました」エラーの対処法
「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました」という画面が出てしまったら、あわてずに次のステップを試してみてください。
Step 1: 基本を再確認する
まず、ACアダプターがしっかり接続されているか、余計な周辺機器はすべて外したか、空き容量は十分(20GB以上)あるかを、もう一度確認します。最も多い原因はここにあります。
Step 2: セーフモードから試す
何とかWindowsが起動するなら、セーフモードで初期化を試みます。「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」の「詳細スタートアップ」から「今すぐ再起動」し、セーフモードに入ったら、方法Aと同じ手順を試してください。
Step 3: システムファイルを修復する
コマンドプロンプト(管理者)を開き、sfc /scannow と入力してEnterキーを押します。このコマンドは壊れたシステムファイルを修復してくれる可能性があります。
Step 4: 回復環境で「スタートアップ修復」を実行
方法Bで回復環境(Windows RE)に入り、「オプションの選択」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」を実行してみましょう。
Step 5: それでもダメなら専門家へ
上記の方法をすべて試しても解決せず、なおかつパソコン内に絶対に失いたくないデータが残っている場合は、ここで個人での操作をやめてください。特に、HDD/SSDからカタカタと異常音がする、全く認識されないといった物理障害が疑われる場合は、通電を繰り返すことでデータが永久に失われるリスクが高まります。その場合は、データ復旧の専門業者に相談することが、データを救う唯一の道になることがあります。
初期化後のセットアップ – 最初の一歩を正しく踏み出そう
無事に初期化が完了すると、パソコンは購入時と同様のセットアップ画面を表示します。ここからの流れも確認しておきましょう。
- 言語と地域の設定:日本語と日本を選択します。
- ネットワーク接続:自宅のWi-Fiなどを選択して接続します(ここでスキップも可能ですが、後で必要になります)。
- Microsoftアカウントでのサインイン:準備しておいたメールアドレスとパスワードを入力します。新規作成も可能です。
- Windows Updateの実行:ここが最も重要なステップのひとつです。初期化直後のOSはセキュリティ更新が古い状態です。必ず「設定」からWindows Updateを実行し、最新の状態にアップデートしましょう。同時に重要なドライバーも更新されます。
- データの復元とアプリのインストール:バックアップしておいたデータを、必要な分だけ慎重に元の場所に戻します。そして、必要なアプリケーション(ブラウザやOfficeソフトなど)を改めてインストールすれば、真っ新で快適なパソコンの完成です。
Lenovoノートパソコンの初期化 – 知識があれば恐れるものはない
いかがでしたか?Lenovoノートパソコンの初期化は、正しい知識と丁寧な準備さえあれば、特別な技術がなくても安全に行える作業です。この記事が、あなたのパソコンをスムーズに「生まれ変わらせる」ための確かな道しるべとなれば幸いです。準備を怠らず、落ち着いてひとつひとつのステップを進めれば、きっと快適な使い心地が戻ってくるはずです。
