「安いノートパソコンを探しているけど、本当に5万円台でまともな性能のものってあるの?」
「ネットや動画、書類作成くらいしか使わない自分に、高額なPCは必要ない……」
そんなあなたの疑問に、ズバリお答えします。今回は、巷で話題の「Lenovo V15 G4」、特にAMDモデルの徹底レビュー。圧倒的な低価格の裏側にある真実と、あなたに本当に合うかどうかの判断基準を、余すところなくお伝えします。
コスパ最強? Lenovo V15 G4の基本スペックをチェック
まずは、このノートPCがどんなものなのか、基本から見ていきましょう。
発売は2023年。15.6インチの画面サイズで、重量は約1.65kg。持ち歩くにはやや重めですが、デスクに置いて使う据え置きメインなら気になりません。
最大の特徴は、その価格。税込みでなんと5万円台から購入できるのです。一般的なノートPCの相場を考えると、これはまさに価格破壊。
主な構成は、AMDの「Ryzen 3 7320U」もしくは「Ryzen 5 7520U」というプロセッサに、メモリが8GB、ストレージが256GBのSSDという組み合わせが基本です。
そして、この価格帯では画期的なのが、画面がIPS液晶であること。安いPCによく使われる見づらいTN液晶と違い、横から見ても色がくすまず、長時間の作業も目が疲れにくい。ここは大きなメリットです。
5万円台の性能を正直に検証:できること、できないこと
では肝心の性能はどうでしょうか? ここが最も気になるところです。
まず、CPUの性能を正しく理解しましょう。搭載されている「Ryzen 7000シリーズ」という名前は最新ですが、その中身(アーキテクチャ)は少し前の「Zen 2」世代に基づいています。つまり、最新最強のCPUと比べると性能は控えめ、というのが正直なところ。
具体的な作業で言うと……
快適にできること:
- ウェブブラウジング(複数タブも可)
- YouTubeなどの動画視聴
- Microsoft Office(Word, Excel, PowerPoint)を使った書類作成
- メールやチャットツールの利用
苦手・できない可能性が高いこと:
- 高解像度動画の編集や、大容量の写真編集
- 最新の3Dゲーム
- プログラミングなど、複雑で重い処理を同時にいくつも動かす作業
要するに、「日常的なデジタル作業のほぼ全て」はこなせるけれど、「クリエイティブな制作作業やゲーム」には向いていない、というラインです。学生のレポート作成、シニア層のネット活用、在宅ワークでの事務作業などには、必要十分なパワーを持っていると言えるでしょう。
その安さの代償は? Lenovo V15 G4の「妥協点」を知る
魔法のように安いLenovo V15 G4 AMDには、もちろん理由があります。コストを抑えるために、いくつかの部分で妥協がなされているのです。これらをあなたのライフスタイルと照らし合わせて、我慢できるかどうかが購入のカギになります。
1. ボディの素材と作り
筐体(外装)はすべて樹脂(プラスチック)製です。アルミなど金属製のPCに比べると、どうしても「安っぽい」感触や「ペコペコした」堅牢性になってしまいます。海外のレビューでは「パーツの組み立てにムラがある」との声も。高級感や頑丈さを求める人には物足りないでしょう。
2. キーボードとセキュリティ機能の省略
- バックライト非搭載:キーボードに光がつきません。部屋を暗くしての作業や、カフェなど薄暗い場所での使用は難しいです。
- 生体認証なし:指紋認証やWindows Hello対応の顔認証カメラがありません。電源を入れるたびにパスワードやPINコードを打ち込む必要があります。
3. バッテリー容量は控えめ
バッテリー容量は38Wh。同じサイズのノートPCの中では小さめです。実際の使用では「バッテリーの持ちが今ひとつ」「充電に不安がある」というユーザーの声も。長時間、電源のない場所で使いたい方には不向きで、どちらかといえば自宅やオフィスでACアダプタを繋いで使う「据え置き型」として考えた方が無難です。
4. メモリは増設できない
8GBのメモリは基板に直接はんだ付けされた「オンボード」方式。つまり、後から自分で容量を増やすことは不可能です。現在の用途には十分でも、将来、より多くのソフトを同時に使いたいと思うと、これがネックになる可能性はあります。
5. ユーザーレビューで指摘される小さい不満点
海外の口コミでは、以下のような点が具体的に挙げられています。
- タッチパッド:反応が悪い、操作性が良くないとする意見が複数。
- スピーカー音質:音が貧弱で、動画視聴や通話の際に不満を感じる。
- 画面の色味:明るすぎて白っぽく見える、発色が今ひとつ、という感想も。
選ぶべき人、選ぶべきでない人:あなたの使い方と照らし合わせて
このノートパソコンは、全ての人にオススメできる万能機ではありません。以下のチェックリストで、あなたが該当するかどうか、考えてみてください。
Lenovo V15 G4 AMDが「ぴったり」な人
- とにかく予算を最優先したい(5〜7万円台が限界)。
- メインの高性能PCやデスクトップがあり、2台目やサブ機として探している。
- 普段の用途は、ネット、動画、メール、Officeソフトだけ。
- 画面の見やすさ(IPS)を、ボディの質感よりも重視する。
- ほとんど自宅やオフィスで使い、持ち歩くことは少ない。
Lenovo V15 G4 AMDが「合わない」可能性が高い人
- カフェなど外出先でよく作業する(バックライトキーボード必須)。
- ログインの手間を省きたい(生体認証が欲しい)。
- 金属の頑丈さや高級感にこだわりがある。
- 将来、もう少し重い作業もしてみたいと思っている(メモリ増設の可能性を残したい)。
- 動画編集や写真加工など、クリエイティブな作業をしたい。
競合製品と比べて、どこがスゴイの?
同じ予算で他の選択肢(例えばDell Inspiron や IdeaPad Slim)も気になりますよね。このPCの決定的な強みは、他社がコスト削減で切りがちな部分を、しっかり守っている点にあります。
1. IPS液晶で「見やすさ」を確保
最大の差別化ポイントです。同価格帯の多くの競合機は、視野角の狭いTN液晶を使っています。それに比べ、このIPS液晶は格段に見やすく、家族で画面を囲んだ時や、少し斜めから見た時でも情報がきちんと読めます。
2. 実用的な接続性
有線LANポートが標準装備されているのは地味に嬉しいポイント。Wi-Fiが不安定な環境でも、確実に有線でネットに接続できます。また、USB Type-Cポートが給電と映像出力の両方に対応(USB-C PD & DisplayPort)しているので、最新のディスプレイドックと繋いで、一気にデスク周りをスッキリ整えられます。
まとめ:Lenovo V15 G4は「コスパ最強」の名にふさわしいか?
結論から言いましょう。
Lenovo V15 G4 AMDは、「最低限のコストで、日常のデジタル生活を問題なくこなせる、据え置き専用のマシン」を求める人にとって、現時点で最も有力な候補の一つです。
その「安さ」は魔法ではなく、ボディの質感、バッテリーの持続時間、拡張性、そして一部の快適性機能といったものを、明確にトレードオフ(交換条件)にして得られたものです。
このPCを選ぶことは、「ネットと動画と書類作成のための、非常にコストパフォーマンスの良い『ディスプレイ付き専用機』を買う」という選択に他なりません。最新ゲームもできて、薄くて軽くて、金属ボディで頑丈で、バッテリーも長持ちする……そんな「なんでもできる夢の一台」を5万円台で求めることはできません。
しかし、あなたの目的が「日々の当たり前の作業を、当たり前に、できるだけ安く済ませたい」という一点に集約されるなら、このLenovo V15 G4の持つ価値は非常に大きい。特に、同価格ではまず実現できない「見やすいIPS液晶」は、毎日向き合う画面だからこそ、大きな意味を持つ強みです。
購入を考えるその前に、もう一度、ご自身の優先順位と、このPCが「妥協している点」を見比べてみてください。それが、後悔のない「コスパ最強」の選択への、第一歩です。
