コンパクトで場所を取らず、それでいてパワフル。そんな“ミニPC”が今、静かなブームを迎えています。中でも注目なのが、AMD Ryzenプロセッサを搭載したモデル。省スペースながら高性能を発揮し、コスパも抜群。この記事では、Ryzen搭載ミニPCの魅力や選び方、そしておすすめモデルを厳選して紹介します。
小さなボディに詰まったRyzenの実力
最近のミニPCは、「小さい=非力」という時代ではありません。AMDのRyzenシリーズは、ノートPC向けの省電力版でもデスクトップ顔負けの性能を発揮します。
Ryzen 5やRyzen 7、そして上位のRyzen 9など、用途に応じて幅広い選択肢が揃っています。
例えば、Ryzen 7 7840HSやRyzen 9 7940HSを搭載したモデルでは、8コア16スレッドの高処理性能に加え、内蔵GPU「Radeon 780M」のグラフィックス性能も優秀。軽い動画編集や写真加工、カジュアルゲームも難なくこなします。
デスクトップPCを置くスペースがなくても、Ryzen搭載ミニPCなら十分メインマシンとして活躍できます。
RyzenミニPCが人気を集める理由
人気の背景には、次のような理由があります。
- 省スペース性:手のひらサイズでデスク上がスッキリ。VESAマウント対応モデルなら、モニタ裏に取り付けて完全に隠すことも可能。
- 高性能化:Ryzen 7000/8000シリーズなど最新世代は、マルチコア性能が飛躍的に向上。
- 低消費電力&静音:消費電力が抑えられており、ファン音も控えめ。リビングや寝室にも設置しやすい。
- コスパの高さ:同等スペックのIntel搭載モデルより価格を抑えた製品も多く、費用対効果が高い。
- 豊富な拡張性:メモリやSSDを簡単に増設できるモデルが多く、長く使える。
つまり「高性能・静音・小型・コスパ」の4拍子が揃うのが、Ryzen搭載ミニPCの最大の魅力です。
選び方のポイント
RyzenミニPCを選ぶときに、特に注目すべきポイントを整理しておきましょう。
1. CPU性能
Ryzen 5なら一般的な作業、Ryzen 7以上なら動画編集や画像処理にも対応。Ryzen 9搭載モデルはハイエンド志向で、複数アプリを同時に動かしても余裕があります。
2. 内蔵グラフィックス性能
Ryzenシリーズの統合GPU「Radeon」は優秀で、Radeon 680Mや780Mなら軽い3Dゲームや4K動画再生も快適。専用GPUがなくても十分な描画性能を備えています。
3. 冷却と静音
小型筐体では熱処理が重要。金属製ケースやデュアルファン採用など、放熱性の高いモデルを選ぶと安心です。ファンの音が静かな設計かも確認しましょう。
4. メモリとストレージ
標準で16GBメモリ/512GB SSDあれば十分。動画編集やマルチタスク用途なら32GB以上がおすすめ。M.2スロットを2基備えたモデルなら拡張性も抜群です。
5. 接続性と拡張ポート
USB4や2.5GbE LAN、Wi-Fi 6/6E、HDMI 2.1などの新しい規格に対応しているか要チェック。マルチモニタ環境や外部ストレージ接続が快適になります。
用途別に見るおすすめ性能
- ビジネス・学習用途:Ryzen 5搭載、16GB RAM、静音設計モデル。オフィスソフトやブラウジング中心なら十分。
- 動画編集・クリエイティブ作業:Ryzen 7以上、32GB RAM、NVMe SSD搭載モデル。安定性と拡張性を重視。
- ゲーム・配信用途:Ryzen 9+Radeon 780Mまたは専用GPU付き。放熱性と電源供給に余裕があるモデルが理想。
AMD Ryzen搭載ミニPCおすすめ8選
ここからは、2025年時点で評価の高い注目モデルを8つ紹介します。いずれも性能・静音性・拡張性のバランスに優れた人気機種です。
1. GEEKOM A8(Ryzen 9 8945HS)
高性能ミニPCの筆頭格。8コア16スレッドCPUに加え、Radeon 780M搭載。USB4×2、2.5GbE LAN、Wi-Fi 6E対応。4K出力も4画面まで可能。
2. MINISFORUM UM790 Pro(Ryzen 9 7940HS)
高負荷作業も余裕でこなす人気シリーズ。金属筐体で放熱性が高く、32GBメモリ標準搭載。4K動画編集やゲーム配信にも対応。
3. GEEKOM A5 2025 Edition(Ryzen 7 7735HS)
静音性とコスパの高さで好評。16GB RAM+512GB SSD標準で、日常からクリエイティブまで幅広く使える万能モデル。
4. Beelink SER7(Ryzen 7 7840HS)
スリムでスタイリッシュな筐体に高性能を凝縮。Radeon 780M内蔵で動画編集や軽い3Dゲームも快適。
5. NiPoGi E3B 2025 Edition(Ryzen 5 5625U)
価格を抑えつつ、普段使いには十分な性能。静音で省エネ設計のため、オフィスやリビングPCに最適。
6. Minisforum UM690 Pro(Ryzen 9 6900HX)
ハイパフォーマンス志向のユーザーに人気。64GBまでメモリ増設可能。USB4ポートで高速転送に対応。
7. GEEKOM AS 6(Ryzen 7 7735HS)
高耐久ボディと優れた放熱性能。2TB SSD拡張可能で、複数ディスプレイ運用にも強い。
8. Morefine M600(Ryzen 9 7945HS)
デスクトップ並みの処理能力を誇る上位機。動画制作や軽めの3Dモデリングも快適にこなせる。
どのモデルも「高性能×省スペース」の両立を意識した設計で、設置場所を選ばず快適に使えます。
RyzenミニPCのメリットと注意点
メリット
- デスク上やテレビ横にも置けるサイズ感
- 静音・省電力で24時間稼働にも向く
- 価格帯が広く、コスパ重視から高性能モデルまで選べる
注意点
- 小型ゆえに拡張性は限定的。GPU増設や多ドライブ構成は難しい。
- 冷却性能がモデルにより差があるため、長時間高負荷を想定する場合はレビュー確認が重要。
- 海外モデルでは保証や電源規格が異なることもあるため、国内正規販売品を選ぶと安心。
まとめ|AMD Ryzen搭載ミニPCおすすめ8選!高性能かつ省スペースなモデルを厳選比較
Ryzen搭載ミニPCは、今や“サブPC”ではなく“メインマシン”として十分な実力を持っています。
高性能なRyzen 7・Ryzen 9シリーズを搭載したモデルなら、動画編集やゲーム配信も問題なし。省スペース設計で設置場所を選ばず、静音で快適に動作します。
「場所を取らず、パワフルに仕事や趣味をこなしたい」──そんな方には、Ryzen搭載ミニPCが最適解。
ぜひこの記事を参考に、自分のライフスタイルにぴったりの一台を見つけてください。
