最近、デスク周りをスッキリさせたい人や、サブ機として使える小型パソコンを探している人のあいだで「ミニPC」が注目を集めています。
その中でも、ひときわ話題になっているのが Fujoho（またはSUJOHO）ミニPC。
「低価格で高性能」というキャッチコピーに惹かれて気になっている人も多いのではないでしょうか。
今回は、このFujohoミニPCを実際のスペックやユーザー評価をもとに徹底レビューします。
本当に“安くて速い”のか、それとも“安かろう悪かろう”なのか──。
じっくり見ていきましょう。
コンパクトなのにしっかり働く！FujohoミニPCとは？
まずは、この製品の概要から。
FujohoミニPCは、手のひらサイズの小型デスクトップ。
縦横約11cm・厚さ4cmほどと非常にコンパクトで、ノートPCのACアダプターより一回り大きいくらいのサイズ感です。
重さもおよそ700gと軽量。モニター裏に貼り付けてしまえば、デスク上のスペースはほとんど取りません。
搭載しているCPUは Intel N100（Alder Lake-N）。
このチップは、インテル第12世代世代の省電力モデルで、4コア4スレッド・最大3.4GHz。
ブラウジングや動画視聴、WordやExcelといった事務作業など、日常的な処理はスムーズにこなせます。
一方で、動画編集や3Dゲームのような重い処理はやや不得意。
あくまで“軽快な作業用マシン”として割り切るのが賢明です。
スペックを掘り下げて見ると意外に優秀
低価格帯ながら、主要スペックを見ていくと意外に抜かりがありません。
- メモリ：16GB DDR4（最大32GBまで増設可）
- ストレージ：512GB SSD（最大2TBまで拡張対応）
- グラフィック：Intel UHD Graphics
- 出力端子：HDMI×2、Type-C×2（うち1つは映像出力対応）
- 通信：ギガビットLAN、Wi-Fi（2.4/5GHz対応）、Bluetooth
- OS：Windows 11 Pro
この構成で2万円台というのは、かなり攻めた価格設定です。
同等のスペックを持つ他社製ミニPCだと、4〜6万円ほどするものが多いため、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
また、3画面同時出力（4K@60Hz対応）に対応しており、マルチモニター環境も簡単に構築可能。
在宅ワークで複数ウィンドウを並べて作業したい人にもおすすめです。
使ってみて感じる「良かった点」
実際に使ってみると、まず感じるのが「静かさ」と「速さ」です。
冷却ファンが搭載されていますが、音は控えめ。長時間の作業でもほとんど気になりません。
ダブル銅ヒートパイプと静音ファンの組み合わせで、発熱もよく抑えられています。
また、起動速度やアプリの立ち上がりもストレスなし。
SSD搭載モデルなので、電源を入れてからデスクトップが表示されるまで10秒前後。
ブラウザやオフィスソフトもスムーズに動き、在宅ワークや調べ物用PCとしては十分以上の性能を発揮します。
さらに、USBポートが豊富なのも便利。
Type-C端子が2つあり、1つは映像出力も可能。
外付けSSDやモニター、スマートフォンの接続など、周辺機器を複数つないでも困りません。
「小さいけれど拡張性が高い」──これがFujohoミニPCの魅力のひとつです。
気になる点・注意しておきたいところ
もちろん、完璧というわけではありません。
いくつかの注意点も押さえておく必要があります。
まず、CPU性能はあくまでエントリークラス。
ネット閲覧や動画再生は問題ありませんが、動画編集ソフトや最新ゲームなどの負荷が高いアプリは苦手です。
「メインマシンとしてバリバリ使う」よりも、「サブ機」「リビングPC」「子ども用PC」として活用するのが現実的です。
また、ブランドの歴史が浅く、国内サポート体制の情報が少ない点も不安材料。
Amazonでは18か月保証と明記されていますが、修理対応や問い合わせ窓口のスムーズさについてはまだ口コミが限られています。
購入時は、販売店のサポートページやレビューをしっかりチェックしておきましょう。
さらに、モデルによっては「メモリやSSDが換装可」とされていても、実際に交換作業にはある程度の知識が必要です。
PC自作やパーツ交換に慣れていない人は、最初から希望の容量構成を選んでおくと安心です。
実際の使用シーンでの快適さ
日常のシーンでどう使えるか、もう少し踏み込んでみましょう。
在宅ワークやテレワーク
Web会議、メール、文書作成などのビジネス用途は問題なし。
TeamsやZoomもスムーズに動作します。
小型ながらも複数モニターに対応しているので、画面を広く使って作業効率を上げることができます。
映像・エンタメ用途
YouTubeやNetflixなどの4K動画再生も快適。
HDMIケーブルでテレビに接続すれば、リビングの大画面で動画を楽しめます。
音も静かなので、深夜の映画視聴でも気になりません。
学習・プログラミング
ブラウザでの調べ物やコードエディタの動作も軽快。
PythonやVSCodeなど、軽量な開発環境なら十分に動かせます。
「学習用PC」や「試験勉強の資料まとめ」などにも最適です。
サーバー・常時稼働用途
省電力で静音設計なので、簡易NASやホームサーバー用途にも使えます。
リモートデスクトップを利用すれば、出先から自宅PCにアクセスすることも可能です。
他社ミニPCとの比較で見える強み
同クラスでよく比較されるのは「MINISFORUM」「GEEKOM」などのブランドです。
これらは知名度・信頼性が高い分、価格が1.5〜2倍程度。
それに比べてFujohoミニPCは、性能をある程度維持しつつ価格を大きく抑えているのが強みです。
たとえば、MINISFORUMのN100搭載モデルが5万円前後なのに対し、FujohoミニPCはセール時で2万円台半ば。
この差額で周辺機器（外付けSSDやモニター）を揃えられるのは大きな魅力です。
デザイン面ではシンプルで主張が少なく、黒い筐体はどんなインテリアにも馴染みます。
派手なRGBライトなどはなく、落ち着いた雰囲気。
リビングやオフィスに置いても違和感がありません。
FujohoミニPCを選ぶ前に確認しておくこと
購入を検討する前に、次のポイントをチェックしておくと失敗を防げます。
- 在庫と販売店：正規販売ルートかどうか、保証内容を確認。
- メモリ・ストレージ容量：希望の構成がそのまま搭載されているか要確認。
- 付属品：電源アダプター、HDMIケーブル、VESAマウントの有無。
- 動作音と発熱：設置場所が狭い場合は排熱スペースを確保。
- 用途の明確化：何に使うかを決めておくことで、性能不足を感じにくくなる。
これらを押さえておけば、コストパフォーマンスを最大限に引き出せます。
どんな人におすすめか？
FujohoミニPCが向いているのは、次のような人たちです。
- デスクを広く使いたい在宅ワーカー
- 2〜3万円で快適なPC環境を作りたい人
- 家族共用や学習用のパソコンを探している人
- リビングや寝室用の静かなメディア端末がほしい人
- 古いデスクトップから省スペース化したい人
反対に、「動画編集を本格的にしたい」「高負荷なゲームをプレイしたい」といった方は、もう少し上位クラスのCPUを搭載したモデルを検討したほうがよいでしょう。
まとめ：FujohoミニPC徹底レビュー！低価格で高性能な最新モデルの実力検証
小さくても侮れない──これがFujohoミニPCの第一印象です。
2万円台という価格からは想像できないほど、しっかり働く実用的な一台。
スペースを取らず、静かで、すぐに使える。
そのシンプルさが、多くのユーザーに支持され始めている理由でしょう。
もちろん、万能ではありません。
重い作業を担うには非力ですし、サポート体制も大手ほど整っていません。
けれど、“必要なときにサッと使える安定したPC”としては十分。
在宅ワーク、動画視聴、家族共用、リビング設置など、幅広いシーンで活躍します。
もしあなたが「低価格で高性能な最新ミニPC」を探しているなら、FujohoミニPCは間違いなく候補に入れていい製品です。
シンプルに、コンパクトに、そしてスマートに──。
新しいミニPCライフを始めるには、ちょうどいい一台かもしれません。
