外出先でも快適にネットを使いたい。そんなときに気になるのが「LTE対応タブレット」です。最近では、リモートワークや動画配信、電子書籍など、タブレットの用途がぐっと広がっていますよね。
ただ、購入前に「Wi-Fiモデルと何が違うの？」「どっちを選ぶべき？」と迷う方も多いはず。この記事では、LTE対応タブレットの仕組みやメリット・デメリット、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
LTE対応タブレットとは？まずは基本を知ろう
LTE対応タブレットとは、スマートフォンと同じようにSIMカードを挿入してモバイル通信ができるタブレットのことです。
LTE（Long Term Evolution）は、4G回線の一種で、広いエリアで安定したデータ通信が可能。LTE対応タブレットなら、Wi-Fi環境がなくても単体でインターネット接続ができます。
Wi-Fiモデルとの最大の違いは、ネット接続方法。
- LTEモデル：携帯電話会社の通信網を利用
- Wi-Fiモデル：家庭やオフィスなどのWi-Fiルーター経由で接続
つまり、Wi-Fiがない場所でもオンライン作業や動画視聴ができるのがLTEモデルの強みです。
Wi-Fiモデルとの違いを徹底比較
違いを整理すると、以下の3点がポイントになります。
- 接続環境の自由度
LTEモデルは外出先でもネット接続が可能。Wi-Fiモデルはルーターが必要。
通勤中や外出先で使うならLTEモデルの方が便利です。 - 初期費用と維持費
Wi-Fiモデルは本体価格が安く、契約不要で経済的。
一方、LTEモデルは通信契約が必要で、月額料金が発生します。
ただし格安SIMを使えば、1,000円前後の月額費用で済むケースもあります。 - 設定と利便性
Wi-Fiモデルは自宅の無線LAN設定だけでOK。
LTEモデルはSIM設定などが必要ですが、一度設定すれば自動接続でき、外出先での手間がありません。
LTE対応タブレットのメリット
1. どこでもネットにつながる安心感
最大の魅力は、通信環境を選ばずネットが使えること。
Wi-Fiスポットを探したり、スマホでテザリングしたりする手間がなく、すぐにオンラインにアクセスできます。
カフェ、公園、電車内など、どんな場所でも快適に作業ができるのは大きな利点です。
2. スマホのデータ容量を節約できる
Wi-Fiモデルで外出時にテザリングを使うと、スマホの通信量を消費します。LTE対応タブレットなら、独立したデータ通信契約を利用するため、スマホのデータを圧迫しません。
3. GPS機能で位置情報を正確に取得
LTEモデルにはGPSを搭載しているものが多く、地図アプリやカーナビ代わりにも便利です。Wi-FiモデルではGPSが非搭載のものも多く、位置情報の精度に差が出ます。
LTE対応タブレットのデメリット
1. 通信費がかかる
モバイルデータ通信を使うため、通信会社との契約が必要です。
毎月の費用が発生するため、利用頻度が少ない人には割高に感じるかもしれません。
2. バッテリー消費がやや早い
LTE通信はWi-Fiよりも電力を消費します。常に通信している状態だと、バッテリーの持ちが短くなる傾向があります。
長時間外で使う場合は、モバイルバッテリーを持ち歩くと安心です。
3. 初期設定が少し複雑
SIMカードの挿入やAPN設定など、Wi-Fiモデルよりも初期設定が多くなります。とはいえ、最近のタブレットは自動設定に対応しているものも増えており、初心者でも比較的簡単に扱えます。
どんな人にLTE対応タブレットが向いている？
外出先で仕事や学習をする人
テレワークやオンライン会議を外出先で行う人には最適です。Wi-Fi環境に依存せず、安定した通信で作業できます。
カフェや出張先で動画・SNSを楽しみたい人
公共Wi-Fiは混雑時に速度が落ちることもあります。LTEモデルなら、常に安定した速度で動画やSNSを楽しめます。
カーナビや地図アプリを多用する人
GPS搭載のLTEモデルは、移動中のナビ利用にぴったり。オフライン地図をダウンロードしなくても、リアルタイムで位置情報を取得できます。
Wi-Fiモデルが向いているのはこんな人
自宅や職場のWi-Fiで十分な人
家で動画視聴や勉強、ネット検索をするだけならWi-Fiモデルで十分です。
初期費用を抑えたい人や、通信費をできるだけ減らしたい人におすすめ。
スマホのテザリングを活用したい人
スマホのデータ容量に余裕があるなら、テザリングで外出先でも使えます。タブレットを単独契約する必要がなく、費用を節約できます。
LTE対応タブレットを選ぶときのポイント
- SIMフリーかキャリア専用かを確認
SIMフリーなら、格安SIMを自由に選べて経済的。キャリアモデルは安心感がありますが、通信費が高くなりやすいです。 - 対応バンド（周波数帯）をチェック
特に海外製タブレットは、日本のLTEバンドに非対応のものもあります。国内主要キャリアに対応しているかを確認しましょう。 - データプランの選び方
月3GB〜10GBほどのプランが一般的です。動画視聴が多いなら上限を多めに、ビジネス利用なら控えめのプランで十分です。 - 5G対応モデルも検討
最新モデルでは5G通信に対応したものも登場しています。高速通信を重視するなら、5G対応機をチェックしてみましょう。
人気のLTE対応タブレット例
- iPad（セルラーモデル）：使い勝手とアプリの豊富さが魅力。ビジネスからエンタメまで幅広く活躍。
- Lenovo Tab M10 LTE：コスパ重視のAndroidタブレット。家族共有にも向いています。
- Surface Go LTE Advanced：Windows搭載で、ノートPCのように使える2in1タイプ。外回りの仕事に便利です。
いずれもSIMフリーで使えるモデルが増えており、格安SIMを挿せば通信費を抑えながら快適に利用できます。
まとめ：LTE対応タブレットで、いつでもどこでも快適に
LTE対応タブレットは、Wi-Fiがなくてもネットに接続できる自由さが魅力です。
移動中でもメールや動画、クラウド作業をサクサクこなせるため、ビジネスでもプライベートでも活躍します。
一方で、通信費がかかる・設定がやや複雑といったデメリットもあるため、利用スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
外出先で頻繁に使うならLTEモデル、自宅中心ならWi-Fiモデル——それぞれの強みを理解すれば、あなたに最適なタブレットが見つかるはずです。
LTE対応タブレットとは？Wi-Fiモデルとの違いや選び方を徹底解説。このテーマを理解すれば、次に選ぶ1台がきっともっと“自分らしい”ものになるでしょう。
