スマホで音楽を聴くときやリモート会議、動画視聴など、今や「ワイヤレスイヤホン」は日常の必需品ですよね。とはいえ、いざ買おうとすると価格の幅が広くて「何を基準に選べばいいの？」と迷う人も多いはず。この記事では、ワイヤレスイヤホンの平均価格から、価格帯ごとの特徴やおすすめモデルまでを、できるだけわかりやすく解説します。
ワイヤレスイヤホンの平均価格はどのくらい？
ワイヤレスイヤホンの価格はピンからキリまであります。安いものでは2,000円台から、高いものは5万円を超えるモデルまで存在します。
ただし、一般的に「平均的な価格」と言えるのは おおよそ1万円前後から1万5,000円くらい のレンジ。
このあたりの価格帯は、音質・接続の安定性・バッテリー持ちのバランスが良く、初めてワイヤレスイヤホンを購入する人にも人気です。特に通勤・通学・在宅ワークなど、日常使いには十分な性能を持つモデルが揃っています。
一方で、2万円を超えるとノイズキャンセリング機能（ANC）や外音取り込み、マルチポイント接続などが搭載され、さらに快適で高品質な体験が得られるようになります。
平均価格を知ることで、自分の用途に見合った“ちょうどいい価格帯”を見極めやすくなるのです。
価格の違いはどこから生まれる？
同じ「ワイヤレスイヤホン」なのに、なぜここまで値段に差があるのか。その理由はいくつかあります。
機能の有無
最も大きいのが機能の差。
- ノイズキャンセリング（ANC）
周囲の雑音を打ち消す機能。電車やカフェなどでも音に集中できる。 - 外音取り込み機能
イヤホンを外さずに周囲の音を確認できる。 - 防水・防滴性能
運動中や雨の日でも安心して使える。 - マルチポイント接続
スマホとPCなど、複数機器を同時に接続できる。
これらの機能が付くほど価格は上がります。特にANCとマルチポイントは搭載されているかどうかで価格帯が大きく変わります。
音質とコーデック
音質面では、対応コーデック（SBC、AAC、aptX、LDACなど）が価格を左右します。高音質コーデックに対応しているイヤホンは、よりクリアな音を楽しめます。
さらにドライバーのサイズや素材、ブランドのチューニング技術も価格差に反映されます。オーディオメーカーが長年培ってきた技術が詰まったモデルほど高額になる傾向です。
ブランド・デザイン・耐久性
「有名ブランド」＝「高い安心感」。
AppleやSony、BOSEなどはブランド価値に加え、デザインや耐久性、アプリ連携なども強みとして価格に上乗せされています。
また、国内ブランド（Audio-Technica、JVC、Victorなど）も、音質や装着感の安定性に定評があり、信頼性の高さが価格に反映されています。
価格帯別に見る特徴とおすすめモデル
ここからは、実際の価格帯ごとの特徴と代表的なモデルを紹介します。自分の用途や予算と照らし合わせながら、最適なイヤホンを見つけてみましょう。
～5,000円：エントリーモデル（とりあえず使ってみたい人向け）
この価格帯の魅力は「とにかく手軽」。
基本的なBluetooth接続と、最低限の音質が確保されており、初めてワイヤレスイヤホンを試す人にもおすすめ。
代表的なモデルとしては、Anker Soundcore K20i や COTSUBU MK2 ag などがあります。
4,000円台でも安定した接続とコンパクトなデザインを実現しており、ちょっとした通勤・通学や動画視聴には十分。
ただし、ノイズキャンセリングや防水機能などはほとんど搭載されていません。本格的に音楽を楽しみたい人には少し物足りないかもしれません。
5,000〜1万5,000円：ミドルレンジ（最も人気のある価格帯）
「ワイヤレスイヤホンの平均価格」がちょうどこのあたり。
音質・機能・バッテリーのバランスが良く、コスパ重視で選ぶならベストです。
たとえば、
- Anker Soundcore P40i（約8,000円）：ANC搭載でバッテリー長持ち。スマホアプリでイコライザー調整も可能。
- Sony WF-C500（約7,000円）：軽量設計で装着感が快適。音の自然さとブランドの安心感が光る。
- Audio-Technica ATH-SQ1TW（約6,600円）：角ばったデザインがかわいく、音質も安定。
この価格帯になると、簡易的なノイズキャンセリング機能を持つモデルや、通話品質の高いマイクを搭載するものも増えてきます。
通勤・通学やリモート会議、動画視聴などに幅広く対応できる万能クラスです。
1万5,000〜3万円：中上位モデル（音と機能にこだわりたい人向け）
このあたりから本格的に“高音質志向”のモデルが増えてきます。
高性能ノイズキャンセリングや外音取り込み、マルチポイント接続などが標準装備になり、長時間装着しても疲れにくい設計が特徴です。
代表的なのは Sony WF-1000XM5 や BOSE QuietComfort Earbuds II。
いずれもノイズを効果的に抑えながら、低音から高音までのバランスが非常に良いです。
また、スマホアプリで細かく音質調整できるなど、ユーザー体験も上質。
この価格帯は「ワイヤレスイヤホンで音楽を本気で楽しみたい」という人にぴったりです。
3万円以上：ハイエンドモデル（音質・快適性を最優先）
3万円を超えると、音質は有線イヤホンに迫るレベル。
ハイレゾ対応コーデック（LDACなど）を搭載し、音の立体感や空間表現が段違いです。
たとえば、Apple AirPods Pro（第2世代） や Sennheiser MOMENTUM True Wireless 4 などがこのクラス。
ノイズキャンセリング性能も極めて高く、飛行機の中や騒がしいカフェでも静寂に包まれます。
デザインやフィット感にもこだわりがあり、まさに「長く使える一生モノ」。
予算が許すなら、このクラスは満足度が非常に高いです。
購入前にチェックしたいポイント
価格だけで選ぶと、後で「思っていたのと違った…」となることもあります。購入前に次の点を確認しておくと失敗しにくいです。
- 使う場面を想定する：外出中心なのか、自宅メインなのか。
- ノイズキャンセリングの必要性：静かな環境なら不要な場合も。
- 装着感とサイズ感：耳に合わないと長時間使えません。
- 対応コーデック：スマホとの相性もチェック。
- 保証・サポート体制：国内正規品なら安心して使える。
特に装着感は人によって大きく違います。実店舗で試す、レビューを参考にするなど、できるだけ実際の使用感を確認しておくのが理想です。
自分に合った価格帯を見つけよう
ワイヤレスイヤホンの平均価格はおよそ 1万円〜1万5,000円前後。
この価格帯なら、音質も機能も十分で、普段使いには最適です。
ただし、求めるものが「安さ」なのか「音質」なのかによって、最適なモデルは変わります。
2,000円台の格安モデルでも日常用途には問題ない場合もあれば、3万円台のハイエンドモデルが「投資する価値あり」と感じる人もいるでしょう。
ポイントは、自分の使い方を基準に考えること。
「どういうシーンで使いたいのか」「どんな音を求めているのか」。
そこを明確にすれば、自然と選ぶべき価格帯が見えてきます。
ワイヤレスイヤホンの平均価格はいくら？価格帯別おすすめモデルをおさらい
最後にもう一度まとめます。
- 平均価格帯は1万円前後〜1万5,000円
- 5,000円以下：手軽に試したい人向け
- 5,000〜1万5,000円：コスパ重視で迷ったらここ
- 1万5,000〜3万円：高音質・多機能を求める人向け
- 3万円以上：音質・快適性を極めたい人に
どの価格帯にも、それぞれの良さがあります。
“高いからいい”というわけではなく、“自分のライフスタイルに合うイヤホンを選ぶ”ことが何より大切です。
音楽を聴くたびに少し気分が上がる。そんなイヤホンを、あなたの予算の中で見つけてみてください。
