通話やオンライン会議で「声がこもる」「相手に聞こえにくい」と感じたことはありませんか?
実はその原因、ワイヤレスイヤホンのマイク位置にあるかもしれません。
見た目では分かりづらい小さな穴ですが、どこに配置されているかで音の拾い方や通話品質が大きく変わります。
この記事では、マイクの仕組みや位置、きれいに声を届けるコツまでを分かりやすく解説していきます。
ワイヤレスイヤホンのマイクはどこにあるの?
ワイヤレスイヤホンのマイクは、モデルによって場所が異なりますが、主に以下の3タイプに分けられます。
- ステム(茎)部分の先端
- 本体の外側や上部の小さな穴
- 耳に近い内側や側面のマイク孔
たとえば、AirPods Proのようなステム付きタイプでは、ステムの先端にマイクが搭載されています。
この位置は口に比較的近く、話した声を直接拾いやすい構造になっています。
一方、ステムがない小型タイプでは、本体の側面や上部にマイク孔が設けられています。
このタイプはスッキリとした見た目ですが、マイクが口から少し離れるため、周囲の音も拾いやすくなりやすい傾向があります。
また、SONY WF-1000XM4やBoseなどの上位モデルでは、複数のマイクを組み合わせた設計が一般的。
外側のマイクは周囲の雑音を検知し、内側のマイクが声を拾うようにして、ノイズを打ち消す仕組みになっています。
マイクの位置が通話品質に与える影響
マイクがどの位置にあるかで、声の伝わり方がまったく変わります。
マイクが口元に近ければ、声の指向性が高く、明瞭に音を拾いやすい。
逆に、耳に近い位置にある場合は口との距離が離れるため、環境音の影響を受けやすくなります。
特に屋外や電車の中では、周囲の騒音や風の音が入りやすく、マイクの配置や構造が性能を左右します。
そのため、多くのメーカーは「風切り音対策」や「ノイズリダクション技術」を組み合わせ、マイク孔の位置や形を最適化しています。
音を拾う仕組みとマイク技術の進化
マイクは単に音を拾うだけではなく、「どんな音を拾うか」を制御しています。
最近のワイヤレスイヤホンでは、複数のマイクを使って人の声の方向を認識するビームフォーミング技術が主流です。
これは、マイク同士の距離と位相差を利用して「口からの音」を中心に取り込み、周囲の雑音を抑える仕組みです。
また、「ノイズキャンセリング用マイク」と「通話用マイク」が別々に搭載されていることも多く、
一方が環境音を拾ってキャンセルし、もう一方がクリアな声だけを通話相手に届けます。
マイク孔の周囲には風よけのメッシュや音導管(サウンドチャンネル)が仕込まれており、
風や息の吹き込みで発生する“ボフッ”というノイズを軽減します。
このように、マイク位置のデザインと内部構造は、イヤホンの性能に直結しているのです。
自分のイヤホンのマイク位置を確認する方法
「マイクがどこにあるか分からない」という方のために、簡単な確認方法を紹介します。
- イヤホンを明るい場所で観察
小さな穴やメッシュ状の部分があれば、それがマイク孔の可能性大。ステムの先端や外側面をチェックしてみましょう。 - 通話中に指で軽く触れる
相手に「声が小さくなった」「聞こえにくい」と言われた場所が、実際のマイク位置であることが多いです。 - メーカー公式サイトや取扱説明書を確認
SONY、Apple、Boseなどは公式ヘルプにマイク位置の図解を掲載しています。
型番を検索すれば、正確な位置をすぐに確認できます。 - 専用アプリでテスト通話を行う
アプリの録音テストを使って、どの向きや装着状態で声が一番クリアになるか試してみましょう。
マイクの位置で起こりやすいトラブルと対処法
マイクがどこにあるかを理解していないと、ちょっとした使い方で音質が落ちてしまいます。
よくあるトラブルと対策を紹介します。
- 声がこもる・小さい
→ マイク孔が耳や指、ウィング(安定バンド)でふさがれている可能性あり。装着角度を調整してみましょう。 - 風の音がひどい
→ 屋外では風を直接受けない向きに変える。マイク孔の周りを覆わないようにするのがポイントです。 - 雑音ばかり拾う
→ 髪の毛やマフラーがマイク付近に触れていないか確認。マイク孔は意外と敏感です。 - 片耳だけ音が悪い
→ 左右のマイク孔のどちらかが汚れている可能性も。柔らかいブラシや綿棒で掃除すると改善することがあります。 - 相手にまったく声が届かない
→ スマホのBluetooth設定で「通話用音声」が有効になっているか確認。
通話機能がオフになっていると、スマホの内蔵マイクが使われてしまう場合があります。
通話品質を上げるための実践ポイント
マイク位置を理解したうえで、さらに音声をクリアに伝えるための工夫を紹介します。
- ステムを少し口元へ向ける
AirPods Proのような形状では、ステムを軽く口の方向に傾けるだけで声の明瞭度がアップします。 - 静かな場所で話す
どんなに高性能なマイクでも、強い雑音の中では限界があります。
通話や会議はできるだけ静かな環境で行うのが鉄則です。 - マイク孔を清潔に保つ
皮脂やほこりが詰まると感度が落ちます。柔らかい布やブラシで定期的にお手入れを。 - 風の影響を避ける
屋外では風を背に受けるように向きを調整するだけで、風切り音が大幅に減ります。 - 専用アプリで通話モードを確認
メーカーによっては、通話最適化モードやノイズリダクションの設定が可能。
デフォルトのままよりも、自分の使う環境に合わせて調整すると効果的です。
ワイヤレスイヤホンのマイク性能を最大限に活かす
ワイヤレスイヤホンは、音楽だけでなく通話や録音、オンライン会議など“声を届ける道具”としても進化しています。
その性能を引き出すには、マイクがどこにあるかを知り、正しい向きと装着で使うことが欠かせません。
また、製品を選ぶ際には「マイク数」「ビームフォーミング」「風ノイズ対策」「通話品質のレビュー」といった項目をチェックすると失敗しにくいです。
特に、屋外で使う人やテレワーク中心の人は、マイク位置と設計がしっかりしているモデルを選びましょう。
イヤホンのマイクは目立たない小さな部品ですが、その位置ひとつで“声の伝わり方”が変わります。
一度、自分のイヤホンを手に取ってマイクの場所を確認してみてください。
ちょっとした気づきが、あなたの通話体験を劇的に変えるかもしれません。
まとめ|ワイヤレスイヤホンのマイクはどこ?位置と音声の拾い方を理解しよう
ワイヤレスイヤホンのマイクは、機種ごとに場所が異なります。
ステム先端や本体の外側、上部などに小さな孔があり、そこからあなたの声を拾っています。
マイクの位置を理解し、正しく装着し、遮蔽物や風を避けることで、通話や録音の音質は見違えるほど向上します。
“マイクはどこにあるか”を知ることは、イヤホンを賢く使いこなす第一歩。
ぜひ今日から、自分のイヤホンのマイク位置を意識してみてください。
