ワイヤレスイヤホン選びって、正直どれも似たように見えて迷いますよね。
でも「音質にこだわりたい」と思ったときに外せないブランドのひとつが、オーディオブランドとして長い歴史を持つ**Technics（テクニクス）**です。
ここでは、テクニクスが展開する完全ワイヤレスイヤホンの最新モデルを実際に比較しながら、「高音質で選ぶならどれが最適か？」をじっくり見ていきます。
テクニクスの完全ワイヤレスイヤホン、どんなラインナップがある？
まずは現行ラインナップを整理してみましょう。
現在主に展開されているのは以下のモデルです。
- EAH-AZ100：最新フラッグシップ。音質・機能ともに最上位。
- EAH-AZ80：ひとつ前の上位モデル。完成度の高さで今も人気。
- EAH-AZ60M2／EAH-AZ60**：中間クラス。高音質とコスパのバランス型。
- EAH-AZ40M2：軽量・コンパクトで日常使いに最適。
テクニクスは、どのモデルも「高音質」「ノイズキャンセリング」「快適な装着感」という三拍子を意識して開発されています。その中でも、どれを選ぶかで「音の世界」が変わるのが面白いところです。
フラッグシップモデル「EAH-AZ100」──磁性流体ドライバーの衝撃
2025年時点での最新モデルが**EAH-AZ100**。
このイヤホンは、テクニクスが本気で“音”に向き合った集大成のような一台です。
特徴的なのは、独自開発の磁性流体ドライバー。
これはドライバー内部に磁性流体を使い、振動の制御精度を上げることで、歪みを最小限に抑えたクリアな音を生み出す仕組みです。
聴いた印象は、ひとことで言えば「音の粒立ちが細かい」。
ピアノの一音一音やアコースティックギターの弦の余韻まで、しっかり耳に届く感覚です。
ノイズキャンセリングをオンにしても音の厚みが失われない点も優秀。
さらに、ドライバー径は10mm。
再生帯域は最大40kHzまで対応していて、ハイレゾ相当の解像感を実現しています。
Bluetoothコーデックも**LDAC・LE Audio（LC3）**など最新規格に対応しており、音源の情報を余すことなく再現できる仕様です。
装着感も進化。従来モデルより軽く、耳にすっと馴染みやすくなっています。
そして最大3台のデバイスを同時接続できるマルチポイント対応。
スマホ、PC、タブレットを行き来して使う人にはこの上なく便利です。
価格は高めですが、音質・機能・デザインすべてにおいて「現行最強のテクニクス」と言える仕上がりです。
一世代前でも十分ハイエンド──EAH-AZ80の魅力
EAH-AZ80は、フラッグシップEAH-AZ100の前モデルにあたります。
とはいえ、今でも「ハイエンドの完成形」と評されるほど高評価なイヤホンです。
このモデルも10mmドライバーを搭載し、LDACに対応。
サウンドは力強く、低音から高音までのバランスが取れています。
音の広がりが自然で、ボーカルが真ん中に定位する感じ。ライブ音源などで特に心地よさを感じられます。
装着感は軽めで、耳への負担が少ない形状。
ノイズキャンセリングの効きも非常に強力で、電車内の騒音やエアコンの低周波音をしっかりカットしてくれます。
EAH-AZ100と比較すると、ドライバー制御や装着安定性でわずかに劣る部分もありますが、
価格が下がっている現在、コスパで見るとかなり魅力的。
“音質重視だけど予算は抑えたい”という人にはベストな選択肢です。
EAH-AZ60M2とEAH-AZ40M2──音質と使いやすさのバランスをとるなら
続いては中位モデルの**EAH-AZ60M2と、軽量タイプのEAH-AZ40M2**。
どちらも日常使いでの快適さと音の良さを両立させています。
EAH-AZ60M2は、8mmドライバーを採用。
サイズはやや小ぶりですが、ハイレゾ相当の解像感を再現し、十分に“テクニクスらしい音”を楽しめます。
ANC（ノイズキャンセリング）性能も高く、集中したい場面にぴったり。
マルチポイント接続にも対応し、ビジネスユースにも使いやすい仕様です。
一方、EAH-AZ40M2はシリーズ中で最も軽く、耳に負担がかかりにくいのが特徴。
通勤・通学やリモート会議など、日常使いでの利便性が際立ちます。
6mmドライバーながら、明るくクリアな音で聴き疲れしにくいチューニング。
価格も手頃なので、テクニクス入門としてもおすすめできます。
高音質で選ぶなら注目すべきポイント
イヤホンを「高音質で選ぶ」ときに、スペック表の数値以上に注目すべきポイントがあります。
- ドライバー設計とサイズ
音の基礎を作る要素。大きいほど低音が伸び、素材や構造で音の繊細さが変わります。
EAH-AZ100の磁性流体ドライバーはこの点で圧倒的です。 - コーデック対応
LDACやLC3など、高音質伝送コーデックに対応しているかどうか。
スマホが対応していれば、ワイヤレスでも有線に近い音が楽しめます。 - ノイズキャンセリング性能
外音が混じると、せっかくの音も台無し。
アダプティブANCを搭載したEAH-AZ100は、環境に応じて自動で最適化する仕組みです。 - 装着感と密閉性
音質は耳へのフィット具合でも大きく変わります。
テクニクスの最新モデルはイヤーピースの素材にもこだわり、低音を逃さない設計です。 - チューニング思想
テクニクスは「原音忠実」をモットーにしたHi-Fiサウンド。
派手さよりも音の質感と広がりを重視している点が特徴です。
これらを総合的に見たとき、テクニクスはワイヤレスイヤホンの中でも“オーディオ的”なアプローチを貫いている数少ないブランドといえます。
あなたに合うテクニクスイヤホンの選び方
ここまで見てきたように、テクニクスのワイヤレスイヤホンはモデルごとに個性がはっきりしています。
どれを選ぶかは「どんな環境で」「どんな音を聴きたいか」で決まります。
- 音質最優先で全ジャンルを極めたい人：EAH-AZ100
- 高音質と価格のバランスをとりたい人：EAH-AZ80
- コスパ良く高音質を楽しみたい人：EAH-AZ60M2
- 軽さと手軽さを重視したい人：EAH-AZ40M2
どのモデルも、テクニクスらしい“音の透明感”と“奥行き”を感じさせてくれます。
自分の聴く音楽や生活スタイルに合わせて選ぶと、満足度がぐっと上がるはずです。
テクニクスが描く“高音質ワイヤレス”の未来
ここ数年で、ワイヤレスイヤホンの技術は驚くほど進化しました。
その中でもテクニクスは、「音質を犠牲にしないワイヤレス」を追求し続けています。
EAH-AZ100で採用された磁性流体ドライバーは、今後のイヤホン業界の方向性を変える可能性すらある革新技術。
有線のHi-Fiサウンドをワイヤレスで再現する――そんな理想に一歩近づいたモデルです。
また、テクニクスの開発陣が掲げる「聴く人に自然な音空間を届ける」という理念は、すべてのモデルに共通しています。
だからこそ、上位からエントリーモデルまで、どれを選んでも“テクニクスの音”が感じられるのです。
テクニクスのワイヤレスイヤホン最新モデル比較！高音質で選ぶならどれ？
結論として、「高音質で選ぶなら」現時点での最有力は**EAH-AZ100**です。
磁性流体ドライバーによる解像度の高さ、アダプティブANCの精度、そして最新コーデック対応。
これらすべてを兼ね備えた、まさにテクニクスの集大成といえるモデルです。
一方で、EAH-AZ80やEAH-AZ60M2なども完成度が高く、用途や予算に合わせて選ぶ楽しみがあります。
「通勤中のBGMから、じっくり音を味わうリスニングまで」――
どんなシーンでもテクニクスなら、音楽を“ただ聴く”から“感じる”時間へ変えてくれるはずです。
