ワイヤレスイヤホンを使っていて、ある日突然「片方だけ聞こえない」と焦った経験はありませんか?
実はこれ、かなり多くの人が経験しているトラブルなんです。
でも安心してください。原因をひとつずつ確認していけば、ほとんどの場合は自分で直せます。
この記事では、**「ワイヤレスイヤホンの片方が聞こえないときの直し方」**をわかりやすく解説します。
再接続やリセットなど、メーカーを問わず試せる方法を中心にまとめました。
まずは落ち着いて!片方だけ聞こえない原因を整理しよう
イヤホンの片方が聞こえないとき、焦ってしまいがちですが、原因を整理すれば意外とシンプルです。
大きく分けると、次のようなパターンがあります。
- 充電ができていない・バッテリー切れ
- Bluetooth接続の不具合
- 接点や端子の汚れ
- スマホの設定ミス
- イヤホン自体の故障
とくに多いのは、充電接触不良やBluetoothの接続エラー。
この2つだけで全体の7〜8割を占めているとも言われています。
ステップ1:充電とケースの状態をチェック
まずは基本から。
両方のイヤホンがちゃんと充電されているかを確認しましょう。
- ケースに戻したとき、ランプが点灯しているか
- 片方だけランプが光っていない場合、接点が汚れている可能性あり
- ケースの電池が切れていることもあるので、ケース自体を充電してみる
イヤホンの接点はとても繊細。
ほこりや耳垢がつくだけで、充電が途切れてしまうことがあります。
綿棒や柔らかい布で、イヤホンとケースの金属部分を優しく拭いてみましょう。
ステップ2:スマホ側の音量とバランス設定を確認
意外と見落とされがちなのが「スマホ側の設定」。
実は、左右の音量バランスがずれているだけで「片方が聞こえない」と感じることがあります。
- iPhoneの場合:「設定 → アクセシビリティ → オーディオ/ビジュアル」からバランスを確認
- Androidの場合:「設定 → アクセシビリティ → 聴覚補助」などにあるバランス設定を確認
また、アプリ側の音量が極端に小さい場合や、再生している音源がモノラル(片側のみ出力)ということも。
別のアプリや動画で試してみると切り分けができます。
ステップ3:Bluetoothを一度リセットして再接続する
それでも片方が聞こえない場合、接続のトラブルを疑いましょう。
Bluetoothの一時的な不具合は、再接続で直ることが多いです。
- スマホのBluetooth設定を開く
- 現在のイヤホン名を「削除」または「このデバイスの登録を解除」
- スマホのBluetoothを一度オフ→オンに切り替える
- イヤホンをケースに戻して数秒待ち、再び取り出す
- ペアリングモードで再接続
この手順だけで、左右の同期が復活することも多いです。
特に完全ワイヤレス(TWS)タイプでは、右側がメインになって左を中継する仕組みが一般的。
一度リセットして再ペアリングすることで、正しい接続順序が再構築されます。
ステップ4:イヤホンをリセット(初期化)してみる
再接続でも直らない場合は、イヤホン自体をリセットしましょう。
機種によって方法は異なりますが、だいたい次のような手順です。
- 両方のイヤホンをケースに入れる
- ケースのボタン(またはイヤホンのボタン)を10秒以上長押し
- ランプが数回点滅したらリセット完了
- スマホ側の古いペアリング情報を削除
- 改めて新規ペアリングを行う
Anker Soundcore(Soundcore)やBOSEなど、多くのメーカーでこの方法が推奨されています。
リセットによって内部のペアリング情報や左右の通信設定がリフレッシュされ、正常に戻ることが期待できます。
ステップ5:イヤホンやケースの接点を掃除する
片方だけが充電されていない原因の多くは、金属接点の汚れやほこり。
とくに長期間使っていると、皮脂や耳垢がついて電気の通りが悪くなります。
おすすめの掃除方法は以下の通り。
- アルコールを含ませた綿棒やメガネ拭きで、金属端子を軽く拭く
- 乾いた布で水分を拭き取り、完全に乾かす
- ケースの充電ピン部分も忘れずに清掃
強くこすったり、水洗いするのはNG。
小さな金属端子を傷つけると故障につながります。
ステップ6:接続環境を整える
Bluetoothはとても便利ですが、電波干渉に弱いという弱点があります。
片方だけ聞こえないときは、周囲の環境も見直してみましょう。
- スマホとイヤホンの距離を近づける
- Wi-Fiルーターや他のBluetooth機器から離れる
- 複数デバイスを同時接続している場合は、一旦すべて切断
特に電車内やオフィスのように無線機器が多い場所では、接続が途切れやすくなります。
一度静かな場所で試してみるのがおすすめです。
ステップ7:それでもダメなら故障の可能性も
ここまで試しても直らない場合、ハードウェアの故障が疑われます。
よくあるのは以下のケースです。
- 充電ケースのピンが押し込まれて接触不良
- 左右イヤホンのどちらかが物理的に壊れている
- 水濡れや落下による内部回路の損傷
保証期間内であれば、購入元やメーカーサポートに相談しましょう。
修理より新品交換の方が早いケースも多いです。
もし保証が切れている場合は、バッテリー寿命と考えて買い替えを検討してもよいかもしれません。
ワイヤレスイヤホンを長く使うためのコツ
せっかく直っても、また同じトラブルが起きたら悲しいですよね。
日常のちょっとした工夫で、ワイヤレスイヤホンの寿命はぐっと伸びます。
- 使用後は必ずケースに戻す
- 汗や水に濡れたまま放置しない
- 定期的に接点を清掃する
- 長期間使わないときは月1回は充電しておく
特にバッテリーは放電状態が続くと劣化しやすいので、定期的な充電が大切です。
ワイヤレスイヤホンの片方が聞こえないときの直し方まとめ
「ワイヤレスイヤホンの片方が聞こえない」原因は、ほんの小さなことがほとんど。
多くの場合、再接続・リセット・清掃のいずれかで解決します。
困ったときは、次の流れで試してみてください。
- 両方のイヤホンを充電
- 音量やバランス設定を確認
- Bluetoothを一度削除して再接続
- イヤホンをリセット
- 接点を清掃
- 環境を整える
- それでも直らなければサポートへ相談
たった数分の手間で、また快適に音楽や通話を楽しめるようになります。
日々のメンテナンスを少し意識して、あなたのイヤホンを長持ちさせましょう。
