スマホの機種変、ワクワクしますよね。でも「SIMカードの移行」となると、ちょっとだけ緊張しませんか? 「通信できなくなったらどうしよう」「手順が複雑で失敗しそう…」なんて不安を感じているあなたへ。
今回は、そんな不安を解消する「iPhoneのSIM移行」完全マニュアルをお届けします。物理SIMの交換から、最新のeSIMクイック転送まで、ケース別にやさしく解説。これさえ読めば、次回の機種変更はもうバッチリです。
これだけは押さえたい! SIM移行の“事前準備”チェックリスト
まずは一呼吸。移行を始める前に、この3点を必ず確認してください。ここがしっかりしていると、後の工程が驚くほどスムーズになります。
確認1:あなたのiPhoneとOSは対応してる?
移行方法は、使っているiPhoneの機種とOSバージョンで大きく変わります。特に便利な「eSIMクイック転送」を使いたいなら、新旧両方の条件が合致していることが大前提。
- 対象機種:基本的にiPhone 11以降(一部のSEモデルを除く)が必要です。
- OSバージョン:iOS 16.0以上を推奨。キャリアによっては、より新しいバージョン(iOS 16.4以降)が必要なこともあります。必ず「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」で最新版にアップデートしておきましょう。
確認2:キャリアの対応状況とSIMロック
あなたが契約しているキャリアが、あなたの希望する移行方法(特にeSIM)に対応しているか確認が必要です。また、多くの機種変更キャンペーンで提供されるiPhoneは「SIMロック」がかかっています。
- 他社のSIMを使いたい場合:現在の契約キャリアに「SIMロック解除」の申請をし、解除が完了していることを確認してください。これをしていないと、移行自体が不可能になります。
- 対応状況の調べ方:キャリアの公式ホームページで「eSIM 対応機種」などを検索するか、カスタマーサポートに問い合わせるのが確実です。
確認3:バックアップと周辺機器の準備は万全?
移行作業中に何かトラブルが起こっても大丈夫なように、最後のセーフティネットを張っておきましょう。
- 必ずバックアップを取る:移行前に、iCloud または PC(iTunes/Finder) を使って、旧iPhoneの完全なバックアップを取得してください。これが一番の安心材料です。
- Apple Watchをお持ちの方へ:旧iPhoneとApple Watchのペアリングを、移行作業の「前」に解除しておく必要があります。忘れると面倒なことになりますよ!
- 認証アプリの準備:銀行アプリやGoogle Authenticatorなどの「2段階認証アプリ」は、移行後に再設定が必要なことがほとんどです。旧端末で動作確認をしておき、必要なバックアップコードを控えておくと安心です。
さあ、移行開始! ケース別「iPhone SIM移行」実践手順
準備が整ったら、いよいよ本番です。あなたの状況にピッタリのケースを見つけて、進めてみてください。
ケース1:これが一番ラク! 「eSIMクイック転送」を使う方法
新しいiPhoneと古いiPhoneが両方手元にある、これが一番理想的なシチュエーションです。データも電話番号も、一度にまとめて引っ越せます。
この方法が使える条件
- 新旧どちらのiPhoneもiPhone 11以降(※一部機種を除く)
- 両方のOSがiOS 16.0以上(推奨は最新版)
- 利用キャリアがeSIMクイック転送に対応している
具体的な手順
- 並べて置く:まず、新旧のiPhoneの電源を入れ、Bluetoothがオンになっていることを確認します。そして、両方を近くに(数センチ以内に)並べて置きましょう。
- 「クイックスタート」を始める:新iPhoneを起動すると、「こんにちは」画面の近くに古いiPhoneを近づけるように指示が出ます。画面のアニメーションを旧機のカメラでスキャンすれば、2台が接続されます。
- データを移す:新iPhoneで「自分用に設定」を選び、旧機のパスコードを入力。データ転送方法は「別のiPhoneから直接転送」を選ぶのが早いです。
- 電話番号を転送する:設定の途中、「番号を転送」 という画面が現れます。ここが最大のポイント! タップして指示に従えば、電話番号(eSIM)が旧機から新機へとコピーされます。
- 完了を待つ:あとは転送が終わるまで、両方のiPhoneを電源に繋いだまま、近くに置いておくだけ。完了すると、新機で通話もネットも使えるようになっています。
ケース2:従来の定番! 「物理SIMカード」を交換する方法
SIMトレイが付いている機種同士なら、この物理的な方法が確実です。カードを入れ替えるだけなのでシンプルです。
注意点と手順
- SIM取り出しツールを用意:新品のiPhoneには、SIMトレイを開けるための小さな「ピン」が同梱されています。なくした場合は、クリップを真っ直ぐに伸ばしたもので代用可能です。
- トレイの場所を確認:機種によって場所が違います。最新モデルは本体左側、少し前のモデル(iPhone 11やXシリーズ)は右側にあることが多いです。
- カードを交換:ピンでトレイを押し出し、古いSIMカードを慎重に取り出します。新しいSIMカードを、切り欠きの形が合う向きでトレイにセットし、そっとiPhoneに押し込みます。
- 再起動して確認:iPhoneを再起動し、「設定」→「モバイル通信」で新しい回線が認識されているか確認しましょう。
ケース3:SIM内変換! 「物理SIMをeSIMに変える」方法
今使っているiPhoneの中で、物理SIMをデジタルのeSIMに変更する方法です。SIMトレイを空けたい方に便利。
変換の流れ
- 機能があるか確認:「設定」→「モバイル通信」→ 現在の回線をタップします。ここに「eSIMに変換」という選択肢があれば、あなたのキャリアはこの機能に対応しています。
- 変換を実行:表示される指示に従って進めてください。変換中は通信が一時切断されるので、Wi-Fi環境下で行うことを強くおすすめします。
- 物理カードを保管:変換が成功し、eSIMで通信できることを確認したら、元の物理SIMカードはSIMトレイから取り出して保管しましょう。万一の時に必要になるかもしれません。
ケース4:QRコードで登録! 「キャリアからeSIMを発行」する方法
eSIMクイック転送が使えない場合や、キャリアがQRコードを発行する場合の一般的な方法です。
手順
- QRコードを受け取る:契約しているキャリアのショップ、オンライン手続き、またはアプリを通じて、eSIM用のQRコード画像を入手します。
- コードを読み取る:新しいiPhoneで「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」→「QRコードを使用」を選択し、カメラでそのコードを読み取ります。
- プロファイルをインストール:画面の指示に従い、ダウンロードとインストールを完了させます。キャリアによっては、SMSで送られてくる確認コードの入力が必要です。
もしもトラブルが起こったら? よくある問題と即効解決策
どんなに準備しても、まれにうまくいかないことはあります。そんな時、慌てずにこの対処法を試してみてください。
問題1:移行後「モバイル通信が使用できません」と出る
これが一番多い悩みです。焦らず、一つずつ試してみましょう。
- まずは基本確認:機内モードがオフか、モバイルデータ通信がオンになっているかを「設定」アプリで確認。
- ネットワーク設定をリセット:「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」を実行。これでWi-Fiパスワードなどもリセットされるので、再接続が必要です。
- 再起動:シンプルですが、iPhoneを一度完全に電源オフして再起動すると、直ることがとても多いです。
問題2:eSIM転送中にエラーがでる
- OSを再確認:新旧両方のiPhoneが、必要な最新のiOSバージョンになっているか、もう一度確認してください。OSが古いのが原因の9割です。
- 距離とBluetooth:転送にはBluetoothが必須です。両機のBluetoothがオンで、本当に近くにあるかを確認。離しすぎていませんか?
問題3:旧iPhoneのSIMが無効化されず、2台とも鳴る
通常は新機が有効化されると旧機は自動的に無効になりますが、キャリア側の処理に遅延が発生している可能性があります。
- しばらく待つ:数十分から数時間、そのまま放置してみてください。自然に切り替わる場合があります。
- キャリアに連絡:待っても治らない場合は、契約キャリアのカスタマーサポートに連絡するのが確実です。
先輩ユーザーに学ぶ、失敗しないSIM移行のコツ
最後に、多くの人が経験してきた「知っておくと得する」実践的なアドバイスを。
- 分ければもっと安心:「データ移行」と「電話番号(eSIM)移行」を分けて行う方法があります。まずWi-Fi環境下でクイックスタートのみを使ってアプリや設定をすべて新機にコピー。その後、改めて「設定」アプリからeSIMを移行すれば、何か問題が起きた時の原因特定が簡単になります。
- 時間と心に余裕を:データ転送は、機種によっては数時間かかることがあります。週末の午前中など、時間に追われないタイミングで、かつ電源コンセントの近くで作業しましょう。
- 「完全消去」は最後の最後に:新しいiPhoneですべてのアプリ(特に銀行アプリ!)が問題なく動くことを確認するまで、絶対に旧iPhoneを初期化しないでください。万が一の際のリカバリー手段として残しておきましょう。
- 複数回線の便利機能:iPhone 13以降では、複数のeSIMを保存し、そのうち2つを同時に使う「デュアルSIM」機能があります。仕事用とプライベート用、あるいは海外旅行時に現地SIMを追加するなど、使い方が広がります。
おわりに:さようなら不安、こんにちは新生活
いかがでしたか? iPhoneのSIM移行は、一見難しそうに感じても、手順さえ踏めば誰でも安全に行える作業です。特に最新の「eSIMクイック転送」は、かつてのSIMカードの抜き差しに伴う煩わしさを、見事に解消してくれています。
このガイドが、あなたの新たなスマートフォンライフの、スムーズな第一歩を後押しできれば嬉しいです。準備をしっかり整えて、自信を持って新しいiPhoneへのiPhone SIM移行に臨んでください。快適なデジタルライフを、存分にお楽しみを!
