UbuntuをはじめとするLinux環境を、自宅や職場で気軽に使いたい——そんな人が増えています。
でも「どんなミニPCを選べば快適に動くの？」「インストールが大変そう…」と不安もありますよね。
この記事では、Ubuntu対応で動作実績のあるおすすめミニPCを5機種紹介しながら、選び方のポイントも分かりやすく解説します。
省電力・静音・コスパを重視する人にも、しっかり使いたい開発者にも役立つ内容です。
UbuntuでミニPCを使うメリット
まず、UbuntuをミニPCで動かす魅力を整理してみましょう。
- 軽量・省電力で快適：Windowsよりリソース消費が少なく、低スペック機でもサクサク動く。
- 静音で設置自由：ファンレス設計のミニPCなら、リビングや寝室にも設置しやすい。
- コストを抑えられる：中古PCや小型機を使えば、デスクトップ環境を1万円台から構築可能。
- カスタマイズ性が高い：開発・学習・サーバー運用など、用途に応じて自由に構成変更できる。
特に近年は、Intel N100 や Ryzen 7000シリーズなど、省電力ながら十分な性能を持つCPUが登場し、Ubuntuとの相性も良くなっています。
Ubuntu対応ミニPCを選ぶときのチェックポイント
1. ハードウェアのLinux対応状況
Ubuntuは幅広いハードウェアをサポートしていますが、Wi-FiチップやEthernetドライバが非対応の場合もあります。
購入前に「Ubuntu 実績あり」と明記された機種、またはレビューで動作報告があるモデルを選ぶのが安心です。
2. メモリとストレージ容量
Ubuntuは4GBでも動作しますが、快適に使うなら8GB以上が理想。
また、SSDやNVMeドライブを搭載したモデルを選ぶと、起動やアプリの立ち上げが格段に速くなります。
3. 静音性・発熱対策
ファンレスモデルは静かですが、放熱性も大事。
Intel N100やAMD Ryzen 7 6800Hなど、TDPが低く発熱の少ないCPUを選ぶと安定します。
4. 拡張性とポート構成
USB4や2.5GbE LAN、HDMIなど、必要なポートが揃っているかチェック。
特に開発用途では、モニタや外部ストレージを複数接続するケースが多いので重要です。
Ubuntu対応のおすすめミニPC5選
1. GEEKOM Mini PC Air12 Lite
省電力CPU「Intel N100」を搭載したコスパ抜群のモデル。
Ubuntu 24.04での動作報告があり、Web閲覧や動画再生は快適。
アイドル時6W前後と非常に省電力で、ファンノイズもほとんどありません。
注意点は、初期状態では有線LANがドライバ非対応のため、USB LANアダプタやWi-Fi接続を使う必要があります。
それでも価格を考えれば、Linux入門にもってこいの1台です。
2. Beelink SER5 Max
AMD Ryzen 5 5560U搭載で、処理性能と静音性のバランスが非常に優秀。
Redditなどのユーザー報告でも「Ubuntu 22.04で安定動作」「開発用途に最適」と高評価。
RAM・SSDの増設にも対応しており、長期運用やサーバー構築にも適しています。
価格も3万円台後半からと手頃で、Linuxユーザーから根強い支持を集めています。
3. GMKtec NucBox G10
コンパクトながら高性能なモデル。
Ubuntuのインストールもスムーズで、Webブラウジングや軽めの開発作業には十分。
静音ファン搭載で熱も安定しており、24時間稼働させるホームサーバー用途にもおすすめ。
高負荷な動画編集などには向きませんが、「デスク上で静かに動くLinux機」が欲しい人にぴったりです。
4. ASUS NUC 14 Essential
信頼性とサポートの安心感で選ぶならこれ。
Ubuntu Certified PCとして動作実績のあるモデルもあり、ドライバ周りのトラブルが少ないのが魅力。
USB4やM.2スロットを備え、拡張性も十分。
メーカーサポートのしっかりした製品を選びたい人には最適です。
やや価格は高めですが、安定性を重視するなら十分価値があります。
5. GEEKOM Air12
上位モデルのAir12は、Intel Core i5/i7クラスのCPUを搭載し、Ubuntuでも軽快に動作。
USB4や2.5GbE LANなど最新のポートを備え、動画再生やマルチディスプレイ環境でも快適です。
ファンの静音性も高く、開発・在宅ワーク・メディア再生まで幅広く対応。
「Ubuntuをメイン環境として使いたい」という中〜上級者にもおすすめの一台です。
実際のUbuntu動作報告から見えるポイント
Ubuntu 22.04〜24.04 LTSでは、多くのミニPCが標準でドライバ対応しています。
特にIntel系チップセットは安定しており、Wi-FiやBluetoothも問題なく認識されることが多いです。
一方、Realtek製LANや一部のWi-Fiモジュールでは、追加ドライバの導入が必要になるケースも。
最初のセットアップ時は、有線接続ができるようUSB LANアダプタを準備しておくと安心です。
また、最近のUbuntuはハードウェアアクセラレーションが進化しており、Intel UHD GraphicsやAMD RDNA GPUでも4K動画再生がスムーズになっています。
軽量なデスクトップ環境（XfceやMATE）を選べば、さらに快適に使えます。
用途別おすすめの使い方
- 学習・趣味用：GEEKOM Mini PC Air12 Lite
→ 低価格・省電力で、Python学習や軽作業にぴったり。 - 開発・プログラミング用：Beelink SER5 Max
→ RAM増設可で、VSCode・Docker・Gitなども快適。 - 自宅サーバー／NAS用途：GMKtec NucBox G10
→ 小型・静音・24時間稼働向き。 - 安心重視のビジネス用途：ASUS NUC 14 Essential
→ サポート体制が強く、ドライバも安定。 - 高負荷処理や動画編集：GEEKOM Air12
→ 上位CPU搭載でマルチタスクも余裕。
Ubuntuで快適なミニPCライフを始めよう
Ubuntu対応ミニPCは、手のひらサイズでここまでできるのかと驚くほど進化しています。
静かで、省エネで、扱いやすい。しかも、古いPCと比べて格段に安定動作します。
最初は少し設定が必要な場面もありますが、一度環境が整えば驚くほど快適です。
あなたの使い方に合ったミニPCを選んで、軽量Linuxの世界をぜひ体験してみてください。
Ubuntu対応のおすすめミニPC5選は、どれも信頼性が高く、これからLinuxを始めたい人にもピッタリ。
小さな一台から、新しい作業環境を作りましょう。
