みなさん、こんにちは。スマートフォンの進化って本当に早いですよね。毎年新型が登場する中で、「あの名機」と言われた機種を今でも使っている、あるいは中古で手に入れようと考えている人もいるのではないでしょうか。今回スポットを当てるのは、iPhone A1723。モデル番号でピンと来たあなたは、かなりの通かもしれませんね。これは2016年に発売された「iPhone SE(第1世代)」の一つのバージョンです。コンパクトなボディに当時としては高性能な部品を詰め込んだ、ある意味で「チート機」とも呼ばれた存在。しかし、発売から約10年が経過した2026年の今、この端末をメインで使い続けたり、中古で購入したりすることには、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。この記事では、単なるスペック紹介ではなく、「2026年現在、iPhone A1723とどう付き合うか」 という現実的な視点で、その実力と注意点を深堀りしていきます。
iPhone A1723とは?その正体と現在の立ち位置
まずは基本情報から整理しましょう。iPhone A1723は、「iPhone SE(第1世代)」のモデル番号の一つです。日本を含む多くの国で販売されたグローバルモデルで、一部の通信バンドの対応が異なる他のモデル番号とは区別されます。その最大の特徴は、懐かしいiPhone 5sと同じような4インチのコンパクトボディに、当時の主力機[iPhone 6s](amazon_link product=”iphone 6s”)と同等の「A9チップ」と「2GBのメモリ」を搭載している点。小さな体に最新(当時)の心臓を入れた、性能偏愛者からも愛された機種でした。
しかし、ここが非常に重要なポイントです。この機種は、Appleによって2018年9月に販売が終了しています。つまり、現在市場にある全てのiPhone A1723は「中古品」です。私たちが今考えるべきは、「新製品としての価値」ではなく、「時を経た製品を今、どのような目的で迎え入れるのか」という視点なのです。
2026年、iPhone A1723のパフォーマンスを検証する
それでは本題です。10年前の心臓部は、今の日常にどのくらい応えてくれるのでしょうか?
処理能力:日常タスクはまだこなせるが、限界は見えている
A9チップと2GBメモリという組み合わせは、メッセージの送受信、メールの確認、音楽やポッドキャストの再生、軽めのWeb閲覧といった基本的な操作なら、まだまだ動かすことができます。ただし、「快適に」「ストレスなく」という基準で見ると、話は別です。アプリの起動にはもたつきを感じ、ブラウザで少し複雑なページを開くと読み込みに時間がかかり、アプリを切り替えるたびに再読み込みが頻発する…。最新の[iPhone SE](amazon_link product=”iphone se”)や[iPhone 15](amazon_link product=”iphone 15″)の滑らかな動きに慣れている人からすれば、その動作の遅延は無視できないレベルでしょう。これは性能の陳腐化という、テクノロジー製品の避けられない現実です。
最大の課題:ソフトウェアサポートの終了
性能面以上に、購入判断を大きく左右する決定的な要素があります。それは、公式のソフトウェアアップデートが終了していることです。iPhone A1723が受け取ることができた最後の大きなOSアップデートは「iOS 15」で、その後はセキュリティアップデートのみが提供されていました。そして2026年現在、そのサポートも事実上終息しています。
これが何を意味するか、しっかりと理解する必要があります。
- セキュリティリスクの増大:新たに見つかるOSの脆弱性への修正が提供されません。インターネットバンキングや重要な個人情報を扱うには、潜在的なリスクが高まると言わざるを得ません。
- アプリ互換性の低下:多くのアプリ開発者は、最新のiOS環境向けに最適化を進めます。そのため、古いiOS 15では動かなくなったり、機能が制限されたりするアプリが、今後ますます増えていくのは明らかです。特にメジャーなSNSやオンラインサービス、ゲームアプリなどで顕著になるでしょう。
通信機能:最新のネット環境では物足りなさを感じるかも
当時は幅広いLTEバンドに対応し、日本の主要キャリアで問題なく使えたiPhone A1723ですが、最新技術には追いついていません。5G通信には非対応なのはもちろん、通信速度を高める「キャリアアグリゲーション」技術にも対応していないため、混雑した場所では体感速度が低下しがちです。また、日本では重要な機能であるFeliCa(モバイルSuicaなど)にも対応していません。iPhoneでお財布代わりにするには、[iPhone 7](amazon_link product=”iphone 7″)以降のモデルが必要です。
今なお輝く強みと、無視できない弱点
今でも価値がある3つの魅力
- 圧倒的なコンパクトさと軽さ:重さ約113g、4インチディスプレイ。これは片手で全てを操作できる最後のiPhoneです。ポケットにすっと収まり、大きなスマホが苦手な人にとって、この手触りとサイズは今でも他に代えがたい魅力です。
- 3.5mmイヤホンジャック搭載:有線イヤホンをそのまま使える最後の世代。Bluetoothイヤホンを持ち歩かなくてもいい、この気軽さは今では貴重な特権です。
- 中古市場での手頃な価格:最新機種の数分の一から十分の一の価格で入手可能です。「とにかく予算を抑えたい」「iOSを試すためのサブ機が欲しい」というニーズには、今でも十分応えてくれます。
2026年現在、直面する3つの現実的課題
- バッテリー問題はほぼ確実:発売から長い年月が経っています。市場に出回っているほぼ全ての中古機は、バッテリーが著しく劣化しています。満充電しても数時間しか持たないことは日常茶飯事。実用に耐えるにはバッテリー交換が必須と考えてください。ただし、公式サポートは終了している可能性が高いため、信頼できる修理店への依頼が必要で、追加コストが発生します。
- カメラ性能は時代遅れ:当時高評価だった1200万画素メインカメラも、今となっては最新機種の性能とは隔世の感があります。夜景モードや超広角レンズ、高度なポートレートモードは望めません。特に前面カメラは120万画素。現代のビデオ通話や自撮りの水準からは大きく後れを取っています。
- 第一世代Touch IDの遅さ:指紋認証の反応速度と精度は、[iPhone 6s](amazon_link product=”iphone 6s”)以降の第二世代と比べて明らかに劣ります。最新の生体認証の速さに慣れた身には、この「間」がストレスに感じられるかもしれません。
もし購入を考えるなら:中古iPhone A1723を選ぶ際のチェックリスト
どうしてもiPhone A1723が欲しい! という方のために、失敗しないための具体的なチェックポイントをまとめます。
- 最重要:iCloudロック(アクティベーションロック)がかかっていないか
初期設定時に前の所有者のApple IDパスワードが要求される端末は、絶対に購入してはいけません。まともな中古販売店であれば、このチェックは必須です。 - バッテリーの健康状態を確認(可能なら交換履歴も)
「設定」内のバッテリー状態は参考程度に。実使用時間を販売店で確認できるのが理想です。ほぼ確実に交換が必要だと思っておき、その費用も予算に含めましょう。 - ストレージ容量は「16GB」は絶対に避ける
iOSのシステム自体で容量を大きく消費するため、16GBモデルは実用に耐えません。32GB、できれば64GB以上のモデルを探しましょう。 - 外観と基本機能を入念チェック
ディスプレイの傷や焼き付き、ホームボタンやサイドボタンの反応、スピーカー・マイクの音声、Lightning端子の充電状態などを実際に試して確認しましょう。
まとめ:iPhone A1723は、こんな人にだけ勧めたい
ここまでの情報を総合すると、iPhone A1723を2026年に主力機として迎え入れることは、一部の非常に限られた条件を満たす人以外には、あまり現実的とは言えません。
では、どのような人なら「あり」と言えるでしょうか?
- 何よりも4インチのコンパクトサイズを最優先する人。大きいスマホがどうしても苦手な人。
- 通話、メッセージ、音楽再生など、ごく基本的な機能だけが必要で、最新アプリや高性能カメラに一切興味がない人。
- 極限まで予算を抑える必要があり、中古購入のリスクを完全に理解・承知している人。
- 上記すべてに該当し、かつバッテリー交換を自分で行うか、確実な店で交換する覚悟がある人。
もしあなたが上記に当てはまらず、もう少し予算に余裕があるなら、私は断然後継モデルを検討することをお勧めします。例えば、iPhone SE(第3世代/2022年モデル) は、ホームボタンとTouch IDという「使い慣れた感触」を残しつつ、最新のA15チップ、5G対応、高性能カメラ、そして現在も続く公式サポートを手に入れることができます。中古市場でも手頃な価格帯から探せ、コスト対効果と将来性のバランスがはるかに優れています。
iPhone A1723は、スマートフォン史に刻まれる伝説的な「小さな巨人」でした。そのコンセプトとデザインへの愛着は、今でも多くの人を惹きつけてやみません。しかし、テクノロジー製品としての寿命と、2026年という「現在」を冷静に見つめた時、主力機としての選択は、深い理解と覚悟を伴うものだと言わざるを得ません。この記事が、ノスタルジアや価格だけに流されない、あなたにとって最適な判断の一助となれば幸いです。
