こんにちは。ふとスマホを見ながら、「最新機種は高いし、でもそろそろ機種変したいな…」と考えたことはありませんか?
実は今、ある1台の中古iPhoneに注目が集まっています。発売から6年近く経ったあのiPhone SE 第2世代 です。
「え、まだ使えるの?」「最新のアプリは動く?」そんな疑問の声が聞こえてきそうです。結論から先にお伝えすると、特定の使い方と価値観を持つ人にとっては、2026年現在でも最高のコスパを誇る選択肢の一つになり得ます。
この記事では、iPhone SE 第2世代(2020年モデル) を2026年の視点で徹底解剖。中古市場で根強い人気の理由、実際に使ってみて感じるメリットとデメリット、そして「あなたに合うかどうか」の判断基準を、余すところなくお伝えしていきます。
現代の“名機”再評価。いま中古iPhone SE 第2世代が売れる理由
まずは基本的なことから確認しましょう。このモデルは、2020年4月に登場しました。当時は「懐かしいデザインに最新の心臓部を搭載」というキャッチコピーで話題を集めましたね。あのiPhone 8とそっくりなボディに、当時最新だったA13 Bionicチップを詰め込んだ、ある意味で“ハイブリッド”な機種でした。
時は流れて2026年。なぜ今、このモデルが中古市場で人気を保っているのでしょうか?その理由は主に3つあります。
1. 圧倒的なコストパフォーマンス
新品発売時の価格は5万円前後(64GBモデル)でしたが、現在の中古相場は状態によって2万円前後から。この価格で、Appleの公式修理サポートがまだ継続され(販売終了後約5年が目安)、最新のiOS(執筆時点でiOS 18)も動くデバイスは他にほとんどありません。
2. 失われつつある「片手で使い切る」快適さ
現代のスマホはどんどん大型化しています。対してこのモデルは、幅約67mm、重さ148g。小さな手のひらにもすっぽり収まり、親指が画面のほぼ全域に届くこの感覚は、今や貴重なものです。ポケットや小さいバッグにもすっと入ります。
3. Touch ID回帰へのニーズ
パンデミックを経て、マスク生活が一部で残る中、顔が隠れていても確実に解除できる指紋認証(Touch ID)の利便性が見直されています。Apple Payでの決済も、ホームボタンに指を置くだけの簡単さです。
6年経った今、実際の性能はどのくらい?日常使いの実力を検証
「昔のチップで、今のアプリが快適に動くの?」これが一番気になる点ですよね。搭載されているA13 Bionicチップについて、率直にお答えしましょう。
日常生活のほぼすべては、まったく問題ありません。
メール、SNS(InstagramやX)、Webブラウジング、動画配信サービス(YouTube、Netflix)、音楽ストリーミング、地図アプリ…。これらの利用では、体感的に「遅い」と感じる場面は稀です。軽いモバイルゲーム(パズルゲームやカジュアルゲーム)も快適に楽しめます。
ただし、ハイエンドを求める方には限界があります。最新の重い3Dゲームを最高画質設定で遊ぼうとすると、フレームレートが落ちたり、発熱でバッテリー消耗が早まる可能性があります。また、動画編集や大量の写真処理を日常的に行う場合は、もう少し新しいモデルを検討した方が良いかもしれません。
カメラ性能は「日常の記録」レベル
背面カメラはシングル1200万画素レンズ1つだけ。超広角や望遠レンズはありませんが、日中や明るい室内でのスナップ撮影であれば、十分きれいな写真が撮れます。ポートレートモード(背景をぼかす機能)も、人物やペットを被写体にすれば利用可能です。
ただし、暗所撮影を得意とする「ナイトモード」は非対応です。また、最新機種にあるような、高度なビデオ機能(プロ仕様の色調調整など)もありません。「SNSに上げるくらいの写真や動画が撮れればOK」という方には充足する性能です。
購入前に知っておきたい。3つの大きな弱点とその対処法
良い面ばかりではなく、正直な弱点も理解しておくことが、後悔しない購入には不可欠です。主な弱点は以下の3点。そして、それぞれに「ではどうすればいいか」という対処法も考えてみました。
1. バッテリーの持ち
これが最大の弱点と言えます。バッテリー容量は1,821mAhと、現代の基準ではかなり小さい部類です。画面を頻繁に点灯させるような使い方(動画視聴、ゲーム、長時間のSNS閲覧)をすると、多くのユーザーが「1日1充では心もとない」と感じています。
<対処法>
- 中古購入時は、設定画面で確認できる「バッテリーの最大容量」を必ずチェック。80%を切っていると、消耗が早い可能性が高いです。
- 職場や自宅では、マグネット式のワイヤレス充電器(Qi対応) にポンと置いておく習慣をつけるだけで、電池切れの不安は大幅に減ります。
- 外出時には、持ち運びやすい小型のモバイルバッテリーをカバンに入れておくのが安心策です。
2. 最新技術の非対応
このモデルが発売された2020年は、5G通信や有機ELディスプレイが本格普及する直前でした。そのため、以下の最新技術には対応していません。
- 5G通信:対応は4G(LTE)まで。実際、動画のダウンロードや大容量ファイルの転送では、5Gエリアでは最新機種に速度で劣ります。ただし、一般的なウェブ閲覧や動画視聴では、4Gでも十分な速度が得られる場合がほとんどです。
- 有機ELディスプレイ:4.7インチの液晶(LCD)ディスプレイは、最新機種の有機ELに比べると、黒の深みやコントラスト、最大輝度で見劣りします。屋外の明るい日差しの下では、見づらさを感じる瞬間があるかもしれません。
3. ストレージ容量の選択肢
多くの流通する中古機は、64GBモデルです。写真や動画をたくさん撮影する方、大型ゲームアプリを多数インストールしたい方には、この容量はすぐに逼迫するでしょう。可能であれば、128GBモデルを探すことを強くお勧めします。
あなたに合っている?合っていない?購入判断の決め手
ここまでの情報を踏まえて、iPhone SE 第2世代 があなたの相棒としてふさわしいかどうか、判断のポイントを整理してみましょう。
このiPhoneがあなたに「合う」可能性が高いのは、こんな方です。
- 何よりも「予算」を最優先したい方。とにかく最小限の出費で、iOSの基本体験が欲しい。
- 「片手操作」にこだわる方。大きすぎるスマホは扱いにくいと感じる。
- Touch ID(指紋認証)を好む方。Face IDより確実で速いと感じる、またはマスク着用時の利便性を重視する。
- スマホはあくまで「連絡・情報取得・簡単な記録のツール」と考えている方。最新のカメラ機能や大画面ゲームには興味がない。
逆に、このiPhoneがあなたに「合わない」可能性が高いのは、こんな方です。
- バッテリー持ちに最も敏感な方。一日中外を歩き回る仕事で、充電できる場所が限られている。
- スマートフォンで本格的な写真・動画を撮影したい方。夜景や超広角、プロのような動画編集に興味がある。
- 最新技術をフルに楽しみたい方。5Gの高速通信や、最新ゲームを最高設定でプレイしたい。
- 画面の大きさや美しさを重視する方。動画視聴や読書に多くの時間を使う。
賢く選ぶための最終チェック。中古購入の注意点と代替案
「買ってみようかな」と思った方へ、最後に中古購入を成功させるための具体的なアドバイスと、わずかに予算を上乗せできる場合の「次の選択肢」をご紹介します。
中古購入時の必須チェックリスト
- 動作確認:画面のタッチ感度にムラがないか、Wi-Fiや Bluetoothが正常に接続できるか、スピーカーとマイクは問題ないかを確認しましょう。
- 本体状態:画面やボディに大きな傷や割れはないか。特に液晶に黒いシミ(焼け)や線が出ていないかは要チェックです。
- バッテリー健康状態:設定画面から「バッテリー」→「バッテリーの状態」を開き、「最大容量」が何%か確認しましょう。80%を大きく下回っている機種は、バッテリー交換のコストが追加でかかる可能性があります。
- ロック解除:以前の所有者のApple IDから完全に解除(初期化)されていることを確認してください。でないと「アクティベーションロック」がかかり、使えなくなります。
「もう少し出せる」場合の次の一歩
もし、もう1〜2万円ほど予算に余裕があり、より長く使い続けたいなら、次のモデルを検討する価値は大いにあります。
- iPhone SE(第3世代 / 2022年モデル):外観はほぼ同じですが、5G対応、バッテリー持ちの改善、A15 Bionicチップ(より高性能で効率的)、そしてカメラに「ナイトモード」が追加されています。中古でも3万円台後半から見つかります。
- iPhone 13 mini:コンパクトサイズにこだわるなら、これも名機です。より現代的な全画面デザイン(ノッチ有り)、優れた有機ELディスプレイ、ダブルカメラを搭載。中古市場では4万円台からの価格帯です。
まとめ:iPhone SE 第2世代は、明確な「価値観」を持って選ぶ名機
いかがでしたか?iPhone SE 第2世代 を巡る状況は、最新機種を追いかける消費とは一線を画しています。
これは、「最新であること」そのものよりも、「自分にとっての本当の便利さ」や「コストと性能の最適なバランス」を追求する選択です。
すべてを兼ね備えた“万能機”ではありません。その代わり、小さなボディ、確かな指紋認証、そして驚くほど手の届きやすい価格という、他では得がたい強烈な個性を持っています。
2026年、中古のiPhone SE 第2世代を選ぶということは、時代の潮流にただ乗りするのではなく、自分の手のひらに収まる、確かな“手応え”を選ぶ行為なのかもしれません。この記事が、あなたにとって最良の1台を見極めるための、確かな手掛かりとなれば幸いです。
