Lenovoパソコンのパスワードを忘れて、ログイン画面で立ち往生していませんか?「初期化すればいいのは知ってるけど、中のデータはどうなるの?」「大切な写真や仕事のファイルを消さずに済む方法はないの?」そんな不安と焦りを抱えるあなたに、状況に応じた最適な解決策を徹底解説します。
データを残す方法から最終手段まで、今すぐ試せる手順を分かりやすくお伝えしますので、まずは深呼吸して、一緒に解決への道筋を見ていきましょう。
焦る前に確認!あなたの「パスワード忘れ」はどのタイプ?
パスワードをリセットする方法は、パスワードを設定した「場所」によって全く異なります。闇雲に方法を試すと、かえって事態を複雑にしたり、大切なデータを失うリスクがあります。まずは、次の2つのポイントで、あなたが直面している状況を正確に把握しましょう。
- パスワードはどこで要求されていますか?
- Windowsのログイン画面(ユーザーアイコンが表示されている画面): ここで求められるパスワードは「Windowsパスワード」です。今回ご紹介する多くの方法が適用できる、最も一般的なケースです。
- 電源を入れた直後、Windowsが起動する前の真っ暗な画面やメーカーロゴの後: 「管理者パスワードを入力してください」といったメッセージがでる場合は、BIOS/UEFIパスワードやハードディスク(HDD/SSD)パスワードの可能性が極めて高いです。これはハードウェアレベルでのセキュリティ機能であり、後述する一般的方法では解除できません。この場合は、自力での解決を諦め、Lenovo公式サポートへの連絡が唯一の正規の方法となります。無理な解除作業はマザーボードをロックさせ、修理不能にさせるリスクがあります。
- ログイン画面に表示されているアカウントはどちらですか?
- メールアドレス形式(例:
yourname@outlook.com): これはMicrosoftアカウントでサインインしている状態です。パスワードのリセットが比較的簡単で、データを保持できる可能性が最も高いです。 - ユーザー名のみ(例:
YamadaTaro): これはローカルアカウントです。パソコン単体に作成されたアカウントで、リセットには別の作業が必要になります。
- メールアドレス形式(例:
【データを守りたい】Microsoftアカウントのパスワードをリセットする方法
ログイン画面にメールアドレスが表示されている方は、こちらが第一の解決策です。この方法の最大の利点は、インターネットさえつながれば、他のデバイスからパスワードを変更でき、かつデータは一切消えないことです。
具体的な手順は以下の通りです。
- スマートフォンや、自宅・職場の別のパソコンなど、インターネットに接続できるデバイスを用意します。
- そのデバイスのブラウザで、Microsoftの公式パスワードリセットページ(
https://account.live.com/password/reset)を開きます。 - 画面の指示に従い、「パスワードを忘れた場合」を選択し、Lenovoパソコンで使っているメールアドレスを入力します。
- 本人確認のため、登録済みの予備メールアドレスや電話番号にセキュリティコードが送られます。そのコードを入力して認証します。
- 新しいパスワードを2回入力して設定します。
これで完了です。 しばらくすると(またはLenovoパソコンを再起動すると)、設定した新しいパスワードでログインできるようになります。クラウドでパスワードが変更されるため、パソコン内のデータに影響は一切ありません。
※重要な注意点
この方法が使えるのは、あくまで「パソコンがインターネットに接続されている状態」であることが前提です。パスワードを忘れる前にWi-Fiに接続していれば問題ありませんが、全くオフラインの環境にある場合は、次のセクションの方法を検討する必要があります。
【データを守りたい】ローカルアカウントのパスワードをリセット/削除する方法
ログイン画面にユーザー名のみが表示されている方は、このローカルアカウントの対策が必要です。データを消したくない場合、現在最も現実的で確実な方法は、「パスワードリセット用USB」を作成して解除する方法です。
この方法では、別の正常に動くパソコンと、空のUSBメモリ(4GB以上が無難)が必要になります。作業の流れは以下の通りです。
1. 別のパソコンで「解除用USB」を作成する
信頼性の高いサードパーティ製ソフトウェアを利用します。例えば、PassFab 4WinKeyや、AOMEI Partition Assistantの「パスワードリセット」機能などが広く使われています。これらのソフトウェアを別のパソコンにインストールし、指示に従ってUSBメモリに起動ディスクを作成します。多くのソフトが直感的なウィザード形式で作業を誘導してくれるので、技術に詳しくなくても進められます。
2. パスワードを忘れたLenovoパソコンでUSBから起動する
作成したUSBメモリを、電源が切れた状態のLenovoパソコンに挿入します。電源を入れ、すぐに「F12」キー(機種によってはF2、F1、Fn+F2など)を連打して「ブートメニュー」を呼び出します。矢印キーで「USB HDD」などを選択し、Enterキーを押してUSBから起動させます。
3. ソフトウェアの画面でパスワードをリセットする
USBから専用ソフトが起動したら、画面上の指示に従い、パスワードを忘れたユーザーアカウントを選択します。その後、「パスワードを削除する」または「新しいパスワードを設定する」オプションを選び、処理を実行します。
4. 通常通り起動してログインする
処理が完了したら、USBメモリを取り外し、パソコンを再起動します。パスワードを削除した場合はパスワード入力なしで、新しいパスワードを設定した場合はそのパスワードで、Windowsにログインできるようになります。この方法の最大のメリットは、パソコン内の個人ファイル、写真、アプリ設定などがすべてそのまま保持されることです。
【最終手段】データを初期化する「工場出荷時リセット」の手順
これまでの方法がどうしても使えず、かつパソコン内のデータがすべて消えてもやむを得ない場合の最終手段が「工場出荷時リセット」です。この操作を実行すると、Cドライブ(システムドライブ)に保存されたすべてのデータが削除され、購入時の状態に戻ります。
実行前に絶対に確認すること
- デスクトップ、ドキュメント、画像フォルダ内のファイルは消えます。
- 自分でインストールしたアプリ(Microsoft OfficeやAdobeソフトなど)も消え、再インストールが必要です。
- 可能であれば、別のPCと外付けHDDを使ってでもデータの救出を試みることを強くお勧めします。
リセット方法には主に2つの経路があります。
方法A:Windowsの回復環境から行う(ログイン画面まで入れる場合)
- ログイン画面の右下にある「電源」アイコンをクリックします。
- キーボードの「Shift」キーを押したまま、「再起動」を選択します。
- 青い画面で「オプションを選択してください」が表示されたら、「トラブルシューティング」→「このPCを初期状態に戻す」を選びます。
- 「すべて削除する」を選択し、後は画面の指示に従って進めます。途中で「ドライブのクリーニング方法」を聞かれたら、「ファイルの削除のみ行う」で構いません。
方法B:Lenovo独自のリカバリ機能(NOVOボタン)を使う(ログイン画面にも入れない場合)
多くのLenovoノートPCには、本体に小さなリカバリ用の物理ボタン(NOVOボタン)がついています。電源ボタンの横や側面にある、ピンやクリップで押す小さな穴を探してみてください。
- パソコンの電源を完全に切ります。
- 細いものでNOVOボタンを数秒間押し、専用メニューが起動したら離します。
- 矢印キーで「System Recovery」を選択し、Enterキーを押します。
- 「OneKey Recovery」システムが起動するので、「初期バックアップから復元する」などのオプションを選択して実行します。この操作は通常30分から1時間程度かかります。
二度と困らないための再発防止策とまとめ
今回はLenovoパスワード忘れたという緊急事態への対処法をご紹介しました。最後に、同じ状況に二度と陥らないための知恵をいくつかお伝えします。
パスワード管理の基本
- Microsoftアカウントの利用を強く推奨します:ローカルアカウントと違い、オンラインでパスワードをリセットできるのが最大の強みです。また、OneDriveとの連携でファイルの自動バックアップも可能になります。
- パスワードマネージャーの導入:1PasswordやLastPassなどのサービスを使えば、複雑で強力なパスワードを一つ覚えるだけで、全てのサービスを管理できます。
- PIN(暗証番号)の設定:Windows 10/11では、Microsoftアカウントでサインインしている状態で、より短く簡単な数字のPINを設定することができます。ログイン時の手間が大幅に軽減されます。
データ保護の大原則「バックアップ」
パスワードとは別に、データ消失のリスクから身を守るのは「バックアップ」です。外付けHDDへの定期的なコピーや、クラウドストレージ(Microsoft OneDrive、Google ドライブなど)の自動同期を設定しておけば、たとえ初期化が必要になっても、心から安心できます。
Lenovoパスワード忘れたときの総まとめ
いかがでしたか? 焦りは禁物です。まずはご自身の状況を冷静に見極め、データが大切であれば「パスワードリセットUSB」による解除を、データが不要であれば「工場出荷時リセット」を選択してください。そして何より、この経験をきっかけに、パスワード管理とデータのバックアップという2つの基本習慣を見直してみてください。そうすれば、次に何か問題が起きた時も、きっと冷静に対処できる自分がいるはずです。

