最近では、PCの小型化やクラウド化が進み、光学ドライブ(DVDやCDドライブ)を搭載したモデルは少なくなりました。でも、昔の映画DVDを観たい、手持ちのソフトをインストールしたい、音楽CDを取り込みたい…そんな“ディスクを使いたい派”の人にとって、光学ドライブのあるPCはまだまだ重要な存在です。
この記事では、省スペースで高性能な「ミニPC」に焦点をあて、DVDドライブを搭載できる、または搭載済みのおすすめモデルを紹介します。外付けドライブに頼らず、スマートにディスクを扱いたい方はぜひ参考にしてください。
光学ドライブ搭載ミニPCが再び注目される理由
DVDやCDを使う機会は減ったものの、一定層のユーザーには根強い需要があります。特に、次のような人には「DVDドライブ搭載ミニPC」が便利です。
- 古いソフトウェアや教材をDVDからインストールしたい
- CD音源を直接PCに取り込みたい
- 映画DVDを自宅のテレビで再生したい
- 外付けドライブを使うのが煩わしい
ミニPCは、手のひらサイズのモデルからスリムデスクトップ型まで多彩。設置スペースを取らず、テレビ横やモニター裏にすっきり置けるのが魅力です。そこに光学ドライブが内蔵されていれば、利便性はさらにアップします。
光学ドライブ付きミニPCのメリットとデメリット
まずは、光学ドライブ付きミニPCの特徴を整理しておきましょう。
メリット
- ディスク資産を活用できる
過去に購入したDVDやCDをそのまま再生できるため、既存のコレクションが無駄になりません。 - オフライン環境で完結
インターネット接続が不安定な場所でも、ソフトのインストールやメディア再生が可能です。 - 設置の見た目がすっきり
外付けドライブ不要のため、配線が減り、デスク周りがスマートになります。
デメリット
- 選択肢が限られる
現在の市場では、光学ドライブ搭載ミニPCは非常に少数派。新品よりも中古や整備済み品が中心です。 - サイズがやや大きい
光学ドライブ分の厚みや奥行きが出るため、超小型モデルと比べると少し存在感があります。 - ドライブの寿命リスク
メカニカルな構造のため、長期間使用で読み込み精度が落ちる可能性があります。
光学ドライブ搭載ミニPCの選び方ポイント
1. 用途に合ったドライブ種類を選ぶ
再生のみならDVD-ROMで十分ですが、データ保存やDVD作成もしたい場合は「DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R/RW対応)」が便利です。
2. 性能バランスを重視
CPU性能やメモリ容量が不足すると、動画再生やソフト起動時にストレスを感じます。最低でもCore i3以上、メモリ8GB以上を目安にしましょう。
3. 拡張性と冷却性能
ミニPCはコンパクトゆえに発熱しやすい傾向があります。内部のエアフローや静音ファン搭載など、冷却設計にも注目を。
4. 設置環境を考慮
テレビ横に置くならリモコン操作対応モデル、デスク下設置なら縦置き可能タイプなど、用途に合わせて選ぶと快適です。
DVDドライブ搭載ミニPCおすすめ5選!
ここからは、実際におすすめできる5機種をピックアップしました。すべて光学ドライブ搭載または対応モデルで、コスパ・性能・静音性のバランスが取れています。
① 富士通 FMV ESPRIMO Q558/B
国内メーカーらしい品質で、静音性や省電力性にも優れたミニPC。DVDスーパーマルチドライブを標準搭載しており、家庭やオフィスで幅広く使えます。HDMI出力も備え、テレビとの接続も簡単。安心の日本メーカー製を重視する方におすすめです。
② Lenovo ThinkCentre M73 Tiny
中古市場で人気の定番モデル。非常にコンパクトな筐体ながら、光学ドライブベイを備えており、DVD再生も可能です。ビジネス用途で長年評価されてきたシリーズで、耐久性が高いのも魅力。安価にDVD対応ミニPCを入手したい人向け。
③ DELL 小型省スペースPC i3-4130搭載モデル
スリムなボディにDVDスーパーマルチドライブを内蔵した省スペースPC。第4世代Core i3を搭載し、日常的な動画再生やOffice作業に十分対応。価格も手頃で、中古市場では特にコスパに優れます。初めてのミニPCとしても◎。
④ HP スリムデスクトップ TPC-F126-SF
ミニPCとスリムデスクトップの中間的存在で、DVD-RWドライブを搭載。高速SSDや豊富なポートも装備しており、拡張性が高いのが特徴。リビング設置でも見栄えがよく、動画再生機としても優秀です。
⑤ Lenovo ThinkCentre M710q(DVD付き仕様)
ThinkCentreシリーズの後継モデルで、最新OSにも対応。中古ながら高性能なCore i5搭載モデルが多く、DVDドライブ付き構成も選べます。VESAマウント対応なので、モニター裏に設置して“見えないDVDプレーヤー”として使うのもおすすめです。
外付けドライブとの比較:どちらを選ぶべき?
光学ドライブを常に使う人には内蔵タイプが断然便利ですが、「たまに使うだけ」という人にはUSB外付けドライブの方が柔軟です。
- 内蔵ドライブの強み:ケーブル不要で省スペース、見た目がすっきり
- 外付けドライブの強み:壊れても交換が簡単、他のPCでも使える
用途と頻度を考えて選びましょう。ちなみに、内蔵ドライブ搭載ミニPCを選ぶ場合でも、予備として外付けドライブを1台持っておくと安心です。
光学ドライブ搭載ミニPCの活用シーン
DVDドライブ付きミニPCは、想像以上に幅広い場面で役立ちます。
- リビングPCとして映画鑑賞:HDMI出力でテレビに接続し、家庭用DVDプレーヤー代わりに。
- 教育・研修用途:DVD教材やCD教材をそのまま再生できる。
- 旧ソフト資産の再利用:古いインストールディスクを使う企業・官公庁にも実用的。
- CDアーカイブ用途:音楽コレクションをデジタル化する際にも便利。
最近はストリーミング全盛ですが、「自分の持つディスクを楽しむ」という文化は今も健在。ネット環境に依存せずに使える点も魅力です。
購入前に確認しておきたいチェックリスト
- ドライブの種類(再生専用か書き込み対応か)
- CPU・メモリ・ストレージ構成
- HDMIやUSBポートの数
- 冷却性能と静音性
- 保証やサポートの有無(中古の場合は特に注意)
また、光学ドライブ付きモデルは在庫が少なく、販売終了になることも多いので、見つけたら早めの検討がおすすめです。
光学ドライブ付きミニPCのこれから
2025年現在、光学ドライブを内蔵するPCは確実に減っています。
しかし、DVDやCDを大切に扱いたい人がいる限り、このニーズは消えません。特に、企業・教育・映像制作・音楽愛好家など、物理メディアを扱う分野では今も需要があります。
今後は、DVDドライブを「オプションベイ」や「モジュール方式」で追加できるタイプが主流になっていくと考えられます。つまり、“完全な内蔵ドライブ”よりも“拡張性のあるミニPC”が現実的な選択肢です。
DVDドライブ搭載ミニPCおすすめ5選!光学メディアを扱える小型高性能モデル特集まとめ
DVDドライブを搭載したミニPCは、
- 手持ちのディスク資産を有効活用したい人
- 外付けドライブなしで省スペース運用したい人
- 家庭や教育現場でDVD教材を使いたい人
にぴったりの選択肢です。
富士通 FMV ESPRIMO Q558/B・Lenovo ThinkCentre M73 Tiny・DELL 小型省スペースPC i3-4130搭載モデル・HP スリムデスクトップ TPC-F126-SF・Lenovo ThinkCentre M710qといった信頼性の高いメーカーが提供する光学ドライブ付きミニPCは、安定性と実用性の両立が魅力。中古や整備済み品を含めれば、コスパの良いモデルも多数見つかります。
デジタル化が進む今だからこそ、あえて「DVDドライブ搭載ミニPC」を選ぶ価値があります。
あなたのデスクやリビングに、小さくて頼もしい“ディスク対応PC”を迎えてみませんか?
