「レノボThinkPad X260の中古が安いけど、まだ使えるの?」
そんな疑問を抱えていませんか?発売から10年近く経つビジネスノートPCが、今も中古市場で人気を集めています。でも、古い機種を買うのは不安ですよね。
この記事では、2026年現在におけるThinkPad X260の中古購入の価値を、現実的なメリットとデメリットから徹底解剖します。中古購入で失敗しないための「選ぶべき仕様」と「絶対に避けるべきポイント」を、具体的にお伝えしていきます。予算を抑えつつ、確かな仕事道具を手に入れたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもThinkPad X260とは? 2026年現在の立ち位置を整理
ThinkPad X260は、2016年にレノボから発売された12.5型モバイルノートPCです。「ThinkPad」シリーズの特徴である頑丈な筐体と優れた打鍵感を持ち、ビジネスユーザーから長く支持されてきました。
10年前の機種と聞くと、「今では役に立たないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、その評価は用途によって大きく分かれます。最新の高負荷な作業には向きませんが、文書作成やメール、Web会議といった基本的なビジネスタスクに特化した、コストパフォーマンスの高い“道具”として、今でも十分に現役で活躍できる可能性を秘めています。
中古購入を検討する際は、最新機種の代わりとしてではなく、「特定の強みを活かせる用途に限定して使う、第二のマシン」 という位置づけで考えることが、満足度を高める重要なポイントです。
今でも価値が高い! ThinkPad X260の3つの“時代を超えた強み”
最新のノートPCにはない、ThinkPad X260ならではのメリットがあります。これらは2026年現在でも、特定のユーザーにとって非常に価値の高い特徴です。
1. 交換可能なバッテリー設計による「圧倒的な駆動時間」
これがThinkPad X260最大の特徴であり、現代のノートPCではほぼ失われてしまった強みです。
本体内部に内蔵バッテリーに加え、着脱式の外部バッテリー(スライド式) を装備しています。最大72Whの大容量バッテリーを組み合わせることで、当時のレビューでは最大17時間以上という驚異的な駆動時間を実現していました。
中古購入における現実的なメリット:
- バッテリー劣化を自分で簡単に補える:中古PCで最も気になるバッテリーの持ちについて、純正や互換品を購入して自分で交換できるのは大きな安心材料です。バッテリーは消耗品であるという前提で、購入費用に数千円の交換コストを上乗せして考えれば、新品同様の駆動時間を手に入れられます。
- 外出先での「電池切れ」リスクを劇的に減らせる:予備のバッテリーパックをカバンに入れておけば、コンセントのない環境でも気兼ねなく長時間作業が可能です。この柔軟性は、多くの現代の薄型ノートPCにはありません。
2. ビジネスユーザーが惚れる「比類ない打鍵感と操作性」
ThinkPadのキーボードは「打ち心地が最高」と多くのユーザーから絶賛されます。ThinkPad X260もその伝統をしっかり受け継いでいます。
1.8mmのキーストローク(深さ)は、現代の薄型ノートPC(1mm前後が多い)よりも明らかに深く、しっかりとした打鍵感を提供します。長時間の文字入力作業でも疲れにくく、タッチタイピングが快適に行えるのが特徴です。
また、トラックポイント(赤いポインティングスティック)と物理クリックボタンが一体化したトラックパッドは、キーボードから手を大きく動かさずにカーソル操作が可能。これらは実用性と生産性を徹底的に追求した設計思想の現れであり、文書作成やコーディングを多く行うユーザーには、今でも他を寄せ付けない魅力です。
3. 現代では貴重な「実用性重視の豊富なポート」
ThinkPad X260にはUSB-Cポートはありません。これが現代的な弱点としてまず挙げられます。
しかしその代わりに、フルサイズHDMIポート、Mini DisplayPort、有線LAN(RJ-45)ポート、SDカードリーダー、USB 3.0ポート(3つ) が装備されています。これは現代の「すべてをUSB-Cに集約する」トレンドとは真逆の思想です。
このことがメリットになる場面:
- 会議室のプロジェクターやモニターに、特別な変換アダプターなしで直接接続できる。
- 安定した有線LAN環境が必要なオフィスやホテルで、確実にネットワークに接続できる。
- カメラのSDカードを直接読み込める。
「薄さ」よりも「すぐに使える確実な接続性」を優先するユーザーにとって、これは不便ではなく、かえって大きな利便性となります。あなたのワークスタイルが、多様な周辺機器や確実な有線環境を必要とするものであれば、この点は大きなアドバンテージです。
中古購入で失敗しない! ThinkPad X260の「選ぶべき仕様」と「避けるべき落とし穴」
中古市場には様々な構成のThinkPad X260が出回っています。同じ機種名でも、仕様によって2026年現在の使用感は雲泥の差です。ここを間違えると、「遅くて使えない」「見づらくて疲れる」という残念な結果になりかねません。
絶対に選びたい必須仕様 3つ
- メモリは8GB以上
当時は4GBモデルも多く存在しましたが、現代のOS(Windows 10/11)と基本的なアプリケーションを快適に動かすためには、8GBは必須ラインです。可能であれば16GBモデルを選べば、ブラウザで多くのタブを開きながら作業するようなマルチタスクもより快適になります。メモリは後で増設できる場合もありますが、購入時点で8GB以上を備えているモデルを選ぶことを強くお勧めします。 - ストレージはSSD(256GB以上を推奨)
「HDD搭載モデル」は絶対に避けてください。HDDは物理的に動作が遅く、OSの起動やアプリの反応がもたつき、現在の使用感には全く適しません。SATA接続のSSDであれば、十分な速さと快適さを体験できます。容量は、OSとOfficeソフト、仕事に必要なファイルを考えると、256GBあると安心です。128GBでも最低限は動きますが、やや手狭になる可能性があります。 - ディスプレイは「IPS液晶」モデルを選ぶ(最重要)
これが最も大切な選択基準です。ThinkPad X260には、画質の悪い「TN液晶」のHD(1366×768)モデルと、発色や視野角に優れた「IPS液晶」のHDまたはフルHD(1920×1080)モデルが存在しました。 TN液晶モデルは、できるだけ避けるべきです。 横から見ると色が反転して見えづらく、発色も冴えません。ノートPCをさまざまな角度で使う日常において、これは大きなストレスになります。 中古を探す際は、「IPS」や「フルHD(FHD)」という文言を必ず確認してください。商品説明に書いていない場合は、画素数が1920×1080であればそれはほぼIPS液晶です。画面は毎日見るものなので、ここへの投資は使用満足度を最も左右します。
購入前に確認すべき2つの注意点
- バッテリーの状態は「消耗品」と割り切る
中古品なので、バッテリーが新品同様に持つことはまず期待できません。多くの出品者は「バッテリー持続時間は中古品として普通です」などと記載しています。これは「あまり持たない」と解釈するのが賢明です。
購入計画には、純正または信頼できるメーカーの互換バッテリー(5,000円前後~)の交換費用を、最初から組み込んでおくことをお勧めします。交換作業自体は比較的簡単で、これで駆動時間の不安はほぼ解消できます。 - OSはWindows 10 Proか? ライセンスはクリーンか?
ビジネスモデルであるThinkPadは、多くの場合Windows 10 Proがプリインストールされています。Pro版は標準のHome版よりもビジネス向け機能が豊富です。また、中古PCの中には、正規ライセンスではなく違法な方法でOSをインストールしているものも存在します。信頼できる業者から購入し、OSのライセンスが正規のものであることを確認できるのが理想です。
こんな人にはおすすめ! ThinkPad X260が最も輝くユーザー像
ここまでの解説を踏まえて、ThinkPad X260の中古購入が特に向いているのは、次のような方です。
- とにかく予算を抑えて、堅牢で打ちやすいビジネスノートが欲しい人
- 出張や外回りが多く、バッテリーの持ちと軽量性(約1.3kg)を重視する人
- 文書作成、メール、Web調査、ビデオ会議といった基本的な業務が主な人
- ThinkPadのキーボードの打ち心地やトラックポイントを好む人
- 有線LANやHDMIなど、様々なポートをアダプターなしで使いたい人
逆に、最新のゲームや動画編集、3D CADソフトを使いたい方、USB-C一本での充電や4Kモニター出力など最新の接続性を求められる方には、明らかに不向きです。スペックとトレードオフの関係にある「時代を超えた強み」に魅力を感じるかどうかが、選択の分かれ道です。
まとめ:レノボThinkPad X260は、ニッチだが確かな価値を持つ“2026年の隠れた名機”
ThinkPad X260を2026年に中古購入する意味は、決して小さくありません。
最新機種のような派手な性能や未来的なデザインはありません。しかし、「バッテリー交換の容易さ」という圧倒的な実用性、「ビジネスのための確かな操作性」、そして「枯れた技術の確かさと物理的な頑丈さ」 という、時代が進んでも色あせない価値を、非常に手頃な価格で手に入れることができます。
中古購入を成功させる鍵は、幻想を抱かず、「IPS液晶」「8GBメモリ」「SSD」という三種の神器を備えたモデルを探すこと。そして、バッテリーは交換前提で考え、このマシンが真に力を発揮する「基本業務に特化したサブ機」としての役割を見極めることです。
時代に取り残された機種ではなく、時代が変わっても必要とされる本質的な価値を持つ機種。それが、今あらためて考える、レノボThinkPad X260の真の姿なのではないでしょうか。
