最近「高性能なノートパソコンが欲しい」「クリエイティブな作業に使えるモバイルPCを探している」と思っているあなた。たくさんのメーカーやモデルがありすぎて、どれを選べばいいか迷っていませんか?
そんな時によく目にするのが「Lenovo Yoga Pro」という名前。でも「Yogaって何ができるの?」「Proってついてるけど、どこがすごいの?」「最新モデルはどれ?」といった疑問が次々と浮かんでくるでしょう。
この記事では、Lenovo Yoga Proシリーズの本当の魅力と、あなたにぴったりのモデルを見つけるための具体的な選び方をわかりやすく解説します。スペック表だけではわからない、実際の使い心地や、モデルごとの性格の違いまで、しっかりとお伝えしていきますね。
Lenovo Yoga Proとは? その基本コンセプトを理解しよう
まずは「Yoga Pro」という名前の意味から整理していきましょう。Lenovoの「Yoga」というブランドは、もともと360度回転するヒンジが特徴で、ノートパソコンとしてもタブレットとしても使える「2-in-1」モデルで有名でした。
しかし「Pro」がつくシリーズは少し方向性が違います。これは、その時々の最高峰の性能と、クリエイターに向けた本格的な機能を詰め込んだ「スペシャルモデル」と考えてください。すべてのモデルが回転ヒンジを備えているわけではなく、特に最近のものは「モバイルで使える本格的なクリエイターPC」としての性格が強くなっています。
現在のラインアップで主役といえるのが、16インチの大型画面が魅力の「Lenovo Yoga Pro 9i」と、14.5インチでバランスの取れた「Lenovo Yoga Pro 7」です。どちらも「ただのノートパソコン」ではなく、あなたのクリエイティビティを最大限に引き出すための「ツール」として設計されています。
最上位モデル「Yoga Pro 9i」のリアルな実力
まずは、現在のYoga Proシリーズの頂点に立つ「Yoga Pro 9i」から見ていきましょう。スペック表の数字だけではわからない、その本当の姿をお伝えします。
圧倒的パフォーマンス:デスクトップ並みの力がモバイルに
Lenovo Yoga Pro 9iの最大の特徴は、何と言ってもそのとてつもない性能です。最新のIntel Core Ultra 9プロセッサーに、NVIDIAの高性能グラフィックス(RTX 4060や最新のRTX 5070など)を組み合わせたモデルもあり、これはもう「モバイルワークステーション」と呼んでも過言ではありません。
具体的にどんな作業ができるのかというと…
- 4K、8Kの高解像度動画編集がストレスなくこなせる
- 3Dモデリングやレンダリングもスムーズ
- 最新の高負荷なゲームも楽しめる
「ノートパソコンなのに、ここまでできるの?」と驚くほどです。ただし、この性能には少し「代償」があることも知っておいてください。
光と影:高性能ゆえのトレードオフ
どんな製品にも長所と短所があります。Lenovo Yoga Pro 9iの場合、その圧倒的な性能の裏側にある現実も理解しておくことが大切です。
まず気になるのがバッテリーの持ち。高性能なパーツはそれだけ電力を消費するため、特に高負荷な作業をしていると、バッテリーはあっという間に減っていきます。「コンセントのない環境で一日中ガンガン作業したい」という希望には、少し応えられないかもしれません。あくまで「移動先でも本格作業が一時的にできる」というレベルと考えたほうがいいでしょう。
次に発熱とファン音。これだけの性能を小さな筐体に詰め込んでいるので、高負荷時にはファンが全力で回り、それなりの音がします。静かな環境で長時間作業する場合は、少し気になることもあるかもしれません。
そして最後が価格。最高の性能を求めるなら、それなりの投資が必要になります。完全にスペックを詰めたモデルは、確かに高額です。
プロの目を唸らせるディスプレイ
Lenovo Yoga Pro 9iのもう一つの魅力が、その美しすぎる画面です。16インチという大きさに、3.2K(3200×2000)という高解像度。しかもOLEDやmini-LEDといった高級パネルを採用しています。
色の表現力(色域)が広く、黒は深い黒で、コントラストも抜群。HDRコンテンツを作るのも、観るのも、これ以上ない環境です。120Hzや165Hzといった高リフレッシュレートにも対応しているので、動きの滑らかさも追求されています。
ただし一点注意:すべてのモデルがタッチ操作に対応しているわけではないので、購入前に仕様は要確認です。
バランスの追求者「Yoga Pro 7」の真価
「性能も欲しいけど、毎日持ち歩くものだから、もう少しコンパクトでバランスのいいものがいい」というあなたには、Lenovo Yoga Pro 7がおすすめです。
持ち運びやすさと性能の絶妙なバランス
Lenovo Yoga Pro 7は、14.5インチという画面サイズで、重量も約1.55kg(モデルによります)と、Pro 9iに比べて圧倒的に持ち運びやすいのが特徴です。カフェやコワーキングスペース、クライアント先など、さまざまな場所に持ち歩いて作業する人にぴったりです。
性能面でも妥協はなく、2024年後半モデルではAMD Ryzen AI 9 365という最新プロセッサーを搭載。AIタスクにも対応し、CPUとGPUのバランスがとても優れています。32GBのメモリもオンボードで搭載しているので、写真編集や軽めの動画編集、プログラミングなど、日常的なクリエイティブ作業は十分にこなせます。
2-in-1ではない? その設計思想
ここで重要なポイントがあります。実はこのLenovo Yoga Pro 7、2-in-1(タブレットモードになる)モデルではないんです。画面は180度まで開きますが、360度回転はしません。
これは「クリエイターが一番使う『ノートパソコンとしての形』に最適化した」というLenovoの設計思想の現れです。「持ち運びやすさ」「打ちやすさ」「冷却性」を優先した結果、あえて2-in-1機構を採用しなかったと考えられます。
もし「どうしてもタブレットモードで使いたい」というのであれば、後述するThinkPad X1 Yogaや、IdeaPad Flexなどの別ラインを検討する必要があります。
よくある疑問:Yoga Pro vs ThinkPad X1 Yoga
「Lenovoで2-in-1を探していたら、ThinkPad X1 Yogaっていうのも出てきた。これとYoga Proは何が違うの?」この疑問はとても重要です。実はこの2つ、根本的に目指しているものが違うんです。
ターゲットがまるで違う
Lenovo Yoga Proシリーズが「クリエイターやパワーユーザー個人」に向けて、「最高の性能と表現力」を追求しているのに対し、ThinkPad X1 Yogaは「企業やビジネスパーソン」に向けて、「信頼性、耐久性、セキュリティ」を最優先して作られています。
例えるなら、Yoga Proが「アーティストのキャンバスや楽器」だとすれば、ThinkPad X1 Yogaは「ビジネスマンの装甲スーツ」といったところでしょうか。
具体的な違い:ペン、セキュリティ、作り
1. スタイラスペン(ペン)の扱い方
ThinkPad X1 Yogaの大きな特徴は、本体にスタイラスペンを収納・充電できることです。会議中にさっと取り出してメモが取れる、ビジネスシーンでの「即時性」を大切にしています。Lenovo Yoga Proのタッチ対応モデルでもペンは使えますが、収納方法は別途考える必要があります。
2. セキュリティ機能の厚さ
ThinkPad X1 Yogaは顔認証(赤外線カメラ)に加えて指紋センサーも標準装備していることが多く、さらにオプションで画面を覗き見られないようにする「プライバシーガード」機能も選べます。Lenovo Yoga ProにもIRカメラはありますが、セキュリティ機能の網羅性ではビジネス向けのThinkPadに一歩譲ります。
3. 耐久性とキーボード
ThinkPad X1 Yogaは、落下や振動などに対する軍用規格テストをクリアしているモデルが多く、トラックポイント(あの赤いポインティングスティック)を備えた、打鍵感に定評のあるキーボードが特徴です。Lenovo Yoga Proは高級感あるアルミ筐体と、深めのストロークでタイピングが気持ちいいキーボードを採用しています。
知っておきたい:ペン入力の「リアルな使用感」
デジタルイラストを描きたい、手書きメモをたくさん取りたい──そんな理由でYogaシリーズの購入を考えているあなたに、ぜひ知っておいてほしいことがあります。それは、ペン入力の体験がモデルや設定によって大きく変わるということです。
ユーザーの体験談を調べてみると、特に以前のモデル(IdeaPad Flexなど)では「線が細かく震える(ジッター)」「カーソルの動きがペン先に追いつかない」「意図しない線が引かれてしまう」といった報告が実際にありました。
これはソフトウェアの設定(手ぶれ補正など)である程度改善できる可能性もありますが、「iPad ProとWacomのタブレットのような、完璧でストレスのない描画体験」を期待していると、少しがっかりするかもしれないというのが率直なところです。
「絶対に絵を描くために買うんだ!」というのであれば、可能であれば実機で実際にペンを試す、あるいはデジタルイラストレーターなど、同じ用途で使っている人の長期レビューを参考にすることが、後悔しない購入への一番の近道です。
まとめ:あなたにぴったりのLenovo Yoga Proを見つける最終ガイド
さて、ここまでLenovo Yoga Proシリーズの魅力と注意点について詳しく見てきました。最後に、この情報をどうやってあなた自身の選択に活かせばいいのか、簡単なガイドとしてまとめます。
あなたがLenovo Yoga Pro 9iを選ぶべき人なら…
- 4K/8K動画編集、3DCG制作など、とにかく最高の性能が最優先の人
- 16インチの大画面で美しいディスプレイが必須な人
- 主に机の上で使い、充実したポートを活かし、バッテリーよりパフォーマンスを重視する人
あなたがLenovo Yoga Pro 7を選ぶべき人なら…
- 写真編集や軽めの動画編集など、性能と携帯性のバランスを求める人
- 14インチ前後のコンパクトさを重視し、頻繁に持ち運ぶ人
- 最新AIプロセッサーの効率的な性能と、十分なメモリ(32GB)を好む人
もしあなたがビジネスでの使用を前提にしているなら…
- 会議でのメモ(ペンの即時性)、堅牢性、セキュリティ機能を最重視する人
- 検討すべきはYoga Proではなく、ThinkPad X1 Yoga の最新世代です
どんなに高性能な道具も、それを一番必要としている人に使われてこそ真価を発揮します。Lenovoの公式サイトでは、メモリやストレージ、ディスプレイの種類まで細かくカスタマイズして購入できる場合が多いです。あなたがこれからそのパソコンで「何を作りたいか」「どのように働きたいか」というビジョンをもう一度思い描きながら、最後の選択をしてみてください。
最高のパートナーとなる一台が見つかりますように。
