「デスク周りをスッキリさせたい」「静かで場所を取らないパソコンが欲しい」──そんな人たちの間で人気が高まっているのが“ミニPC”です。
ノートPCよりも拡張性があり、デスクトップよりも圧倒的に省スペース。しかも最近では、5万円前後でも十分高性能なモデルが増えてきました。
今回は、実際に評判の良い製品をもとに「5万円で買えるおすすめミニPC5選」を紹介します。
5万円のミニPCでどこまでできる？
まず知っておきたいのは、「5万円前後でどの程度の性能が期待できるのか」。
この価格帯のミニPCは、主にノートPC向けのCPUを搭載した“省電力モデル”が中心です。とはいえ、性能面はかなり進化しており、日常の作業ならほぼストレスなしでこなせます。
- Webブラウジング
- WordやExcelなどのOffice作業
- YouTube・Netflixなどの動画視聴
- 軽い画像編集・テレワーク・Zoom会議
これらは余裕です。中にはRyzen 5 7640HSや第12世代Core i5など、6コア12スレッドのCPUを搭載するモデルもあり、以前のデスクトップPC顔負けの処理速度を誇ります。
つまり、“普段使い＋α”ができるのが、今の5万円ミニPCの実力です。
ミニPC選びで見るべきポイント
ミニPCは見た目が似ていても、中身は大きく違います。価格を抑えつつも失敗しないために、最低限チェックすべきポイントを整理しておきましょう。
- CPU性能
Ryzen 5シリーズや第12世代以降のCore i5を搭載していれば十分。数字が新しいほど省電力かつ高性能です。 - メモリとストレージ
16GBメモリ・SSD512GB以上を目安に。8GBでは後々物足りなくなるケースが多いです。 - 冷却と静音性
ファン音が大きいと作業に集中できません。レビューで「静か」「熱くなりにくい」と書かれているモデルを選ぶのがコツ。 - 拡張性
メモリやSSDを増設できるスロットがあるか確認。長く使いたい人ほど重要です。 - 接続ポート類
USB4、HDMI、2.5GbE LAN、Wi-Fi 6対応など。とくにモニター2枚以上で作業する人は出力端子数をチェック。
コスパで選ぶ！5万円前後のおすすめミニPC5選
ここからは、実際に人気・評価の高いミニPCを5モデル紹介します。
いずれも5〜6万円以内で購入でき、性能・静音性・拡張性のバランスが取れています。
① MINISFORUM UM760 Slim（Ryzen 5 7640HS）
今もっとも注目を集めているのがこのモデル。
6コア12スレッドのRyzen 5 7640HSを搭載し、メモリ16GB、SSD1TBという豪華仕様ながら実売5万円台前半。
USB4や2.5GbE有線LANにも対応しており、動画編集や軽めのゲームもこなせます。
サイズはわずか130×127×50mm。手のひらに乗るほどのコンパクトさで、モニター裏に取り付ければデスクが完全にスッキリ。
静音性にも優れており、ファン音はアイドル時ほぼ無音です。
「5万円でここまでの性能が出るのか」と驚く人が多い、まさにコスパの代表格。
② GEEKOM A5（Ryzen 7 5825U）
GEEKOMは近年人気急上昇中のブランド。A5はRyzen 7 5825Uを搭載し、16GBメモリ・512GB SSDで実売4万円台後半〜5万円前半。
性能はノートPC上位クラス。ブラウジングやOfficeはもちろん、動画編集・軽いイラスト制作にも十分対応します。
筐体デザインはアルミ調で高級感があり、静音性も良好。USB-C、HDMI×2、Wi-Fi 6など最新インターフェースも備えています。
安心して“最初の1台”として選べる万能機です。
③ Beelink SER5 Pro（Ryzen 5 5600H）
Ryzen 5 5600H（6コア12スレッド）を搭載した高コスパモデル。
メモリ16GB、SSD500GB構成で約4.8万円前後。
冷却性能が高く、長時間の作業や動画エンコードでもパフォーマンスが落ちにくいのが特徴です。
デザインもスタイリッシュで、HDMI・DisplayPort両対応。3画面出力にも対応するので、マルチモニター環境を整えたい人にも最適。
ゲームも「フォートナイト」や「Valorant」クラスなら十分動作します。
④ ASUS NUC 14 Essential（Intel N100）
「とにかく低価格で安定して使いたい」という人におすすめなのがASUSのNUCシリーズ。
Intel N100という省電力CPUを搭載し、メモリ8GB・SSD256GB構成で約3.8万円から購入可能。
性能は控えめながら、Web閲覧やOffice作業中心なら全く問題ありません。
ファンレス設計の静音仕様で、消費電力もわずか数ワット。常時稼働のサブ機や在宅勤務用PCとしても人気です。
小型で信頼性が高く、メーカーサポートも安心の一台。
⑤ GMKtec NucBox K6（Ryzen 7 7840U）
少し予算を上げて“長く使える1台”を狙うなら、NucBox K6。
Ryzen 7 7840U搭載で8コア16スレッド。AI処理にも強く、グラフィックス性能も高いです。
価格はセール時で約5万8,000円前後とギリギリ5万円台ですが、性能は段違い。
メモリ32GB、SSD1TBという構成も選択でき、USB4やWi-Fi 6Eなど最新規格にフル対応。
動画編集、仮想環境、プログラミング開発など“もうワンランク上”を目指す人にぴったりです。
5万円ミニPCの使いこなし術
せっかく高コスパなPCを買うなら、使い方次第でもっと快適にできます。
おすすめの活用法をいくつか紹介します。
- モニター裏に取り付けて省スペース化
VESAマウント対応モデルなら、背面に取り付けて机の上がスッキリ。 - 外付けストレージで容量拡張
USB4やType-Cポートを活用し、外付けSSDを増設。作業用・バックアップ用を分けると便利です。 - サブPCやメディアセンターとして活用
リビングTVに接続してYouTubeやNetflix視聴専用機にするのも人気の使い方。 - クラウドストレージとの併用
Google DriveやOneDriveと組み合わせれば、ローカル容量が少なくても運用可能です。
注意したいポイントと選び方のコツ
5万円ミニPCは魅力的ですが、購入前に気をつけたいこともあります。
- 冷却性能に注意：小型ゆえに熱がこもりやすく、長時間の高負荷ではファンがうるさくなることも。
- 拡張性はモデル次第：一部はメモリがオンボードで増設不可。購入時の構成で将来も足りるかを考えましょう。
- 保証・サポート体制：海外メーカーはサポートが英語対応のみの場合も。国内販売代理店経由なら安心です。
- 用途を明確に：「動画編集を快適に」「軽いゲームを遊びたい」など、目的をはっきりさせると最適なモデルが選べます。
まとめ｜5万円で買えるミニPCおすすめ5選！コスパと性能のバランスが魅力
5万円という限られた予算でも、今や「小型・高性能・静音」をすべて兼ね備えたミニPCが手に入ります。
Ryzen 5や第12世代Coreを搭載したモデルなら、普段使いはもちろん、動画編集やマルチタスクも余裕。
省スペースでスタイリッシュな作業環境をつくりたい人にこそ、ミニPCはうってつけです。
もし迷ったら、まずは**MINISFORUM UM760 SlimやGEEKOM A5**のような定番機から検討してみましょう。
“手のひらサイズのパワフルPC”が、あなたの作業効率とデスクの快適さを一気に変えてくれるはずです。
