LenovoパソコンのBIOS/UEFI設定画面を開こうとして、何度もキーを連打した経験はありませんか?機種によって入り方が違ったり、Windowsの高速起動機能が邪魔をしたりと、意外と手間取ることも多いものです。この記事では、ThinkPadやIdeaPadなど、Lenovo製パソコンのBIOS(または最新のUEFI)設定画面への入り方から、基本的な設定項目、トラブルシューティングまでを一通り解説します。
LenovoパソコンのBIOS/UEFI画面を確実に開く方法
BIOSやUEFIは、パソコンがWindowsなどのOSを起動する前に立ち上がる、最も基本的なシステムです。ここでハードウェアの設定や起動順序の変更などを行うことができます。Lenovoパソコンでこの画面を開く主な方法は、次の2つです。
方法1:起動時に特定のキーを押す(伝統的な方法)
パソコンの電源ボタンを押した直後、Lenovoのロゴ画面が表示される前に、「F2」キーまたは「Fn + F2」キーを繰り返し押し続けます。これが最も一般的な方法です。タイミングが難しく、「早すぎると何も起こらない」「遅すぎるとWindowsが起動してしまう」というジレンマがあります。コツは、電源ボタンを押す指と同時に、もう一方の手でF2キーを押し始めることです。
一部のモデルでは、F1キーやEnterキーを押してからF1キーを押すなど、異なるキーが割り当てられている場合もあります。また、ノートパソコンによっては「Fn」キーを同時に押す必要があるので注意しましょう。
方法2:Windowsの設定から再起動を利用する(Windows 10/11)
最近のLenovoパソコン、特にWindows 10や11がインストールされている機種では、OSが高速に起動する「高速スタートアップ」機能が有効になっているため、方法1のタイミングが極めて難しくなっています。そんな時は、Windows自体の機能を使って確実に入る方法がおすすめです。
- Windowsの「スタート」ボタンをクリックし、「設定」(歯車のアイコン)を開きます。
- 「更新とセキュリティ」→「回復」を選択します(Windows 11では、「システム」→「回復」の順です)。
- 「PCの起動をカスタマイズする」の下にある「今すぐ再起動」ボタンをクリックします。
- パソコンが再起動し、青い画面のオプション選択メニューが表示されます。
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」を順に選択します。
- 「再起動」をクリックすると、パソコンが再起動し、確実にBIOS/UEFI設定画面に入ることができます。
この方法は、タイミングを計る必要が無く、確実なので、まず試していただきたい方法です。
BIOS/UEFI設定画面の主要項目と設定の基本
無事に設定画面に入れたら、次はその中身を見ていきましょう。画面のデザインは機種やファームウェアのバージョンによって多少異なりますが、設定できる項目の基本は同じです。キーボードの方向キーやTabキーで項目を移動し、Enterキーで決定、ESCキーで戻る操作が基本です。
主要なタブとその役割
- Main / メイン: システムの基本情報(BIOSバージョン、プロセッサ型番、メモリ容量、シリアルナンバーなど)が表示されます。設定を変更する項目はほとんどありません。
- Config / 設定: ハードウェアの動作設定を行う重要なセクションです。ここで変更することが多いのは以下の項目です。
- Wireless / ワイヤレス: Wi-FiやBluetoothのオン/オフを切り替えます。OSでトラブルが起こった時に一旦無効化する場合などに使います。
- USB設定: USBポートの動作モードなどを変更できます。
- Security / セキュリティ: パスワードの設定や、セキュアブートなどの重要なセキュリティ機能を管理します。
- Administrator Password / 管理者パスワード: BIOS/UEFI設定画面自体に入るためのパスワードを設定します。設定を忘れると非常に面倒なことになるので、メモを必ず残しましょう。
- Secure Boot / セキュアブート: 信頼されたソフトウェアのみが起動するようにするセキュリティ機能。別のOS(Linuxディストリビューションなど)をインストールする際には、一時的に無効化する必要がある場合があります。
- Boot / ブート: ここが最もよく訪れるセクションかもしれません。 パソコンの起動するデバイスの順序を変更できます。
- Boot Mode / ブートモード: 「Legacy Support」(従来のBIOS方式)と「UEFI」のどちらかを選択します。現代のパソコンはほぼ「UEFI」モードで問題ありません。
- Boot Priority Order / ブート順序: USBメモリやDVDドライブ、内蔵ハードディップ/SSDなど、どのデバイスから優先的に起動するかを順番で設定します。Windowsの再インストールなどで、USBメモリから起動させたい時にここを変更します。
- Exit / 終了: 設定を保存して終了したり、保存せずに終了したりするためのセクションです。
- Exit Saving Changes / 変更を保存して終了: 設定を確定させてパソコンを再起動します。変更したら必ずこちらを選択します。
- Exit Discarding Changes / 変更を破棄して終了: 何も変更せずに終了します。
- Load Optimal Defaults / 最適化されたデフォルト値を読み込む: 設定を初期状態(工場出荷時状態)にリセットしたい時に使います。不安定になった時などのトラブルシューティングで有効です。
設定変更時の重要注意点
BIOS/UEFIの設定は、パソコンの根幹に関わる部分です。よく理解していない設定項目は、安易に変更しないでください。 特に「Config」や「Security」内の高度な設定を誤ると、パソコンが起動しなくなる可能性があります。変更する必要があるのは、多くの場合「Boot」項目の起動順序や「Secure Boot」のオン/オフくらいです。変更後は必ず「Exit Saving Changes」を選択して終了しましょう。
よくある場面別:BIOS/UEFI設定の活用法
実際にどのような時に、この設定画面に入る必要があるのでしょうか。具体的なシチュエーションを見ていきましょう。
シナリオ1:USBメモリやDVDからパソコンを起動したい(OSインストールや復旧時)
Windowsを新規インストールしたり、システムの修復を行ったりする時は、インストールメディア(USBメモリやDVD)からパソコンを起動する必要があります。その手順は以下の通りです。
- インストールメディアをパソコンに挿入します。
- 上記の方法でBIOS/UEFI設定画面に入ります。
- 「Boot」タブに移動します。
- 「Boot Priority Order」で、「USB HDD」や「DVD Drive」をリストの一番上に移動させます。通常、キーボードの「+」や「-」キーで順序を変更できます。
- 「Exit Saving Changes」を選択して再起動します。
- パソコンが再起動し、メディアから起動するはずです。無事にOSインストールが終わったら、再度設定画面に入り、起動順序を「Windows Boot Manager」が一番上になるように戻すことをお忘れなく。
シナリオ2:セキュアブートを無効化したい(別OSのインストール時)
UbuntuなどのLinuxをインストールする場合、そのインストールメディアによっては「Secure Boot」が有効だと起動できないことがあります。その場合は以下のようにします。
- BIOS/UEFI設定画面の「Security」タブに移動します。
- 「Secure Boot」という項目を探し、その設定を「Disabled」に変更します。
- 「Exit Saving Changes」で保存して再起動します。
- Linuxのインストールが完了した後、セキュリティを考慮して再度「Enabled」に戻すかどうかは、お使いのディストリビューションの互換性を確認して決定してください。
シナリオ3:パスワードを忘れてしまった、設定をミスって起動しない
BIOS/UEFIの管理者パスワードを忘れてしまい、設定画面に入れない場合、一般的なユーザーが自分で解除する方法はほとんどありません。この場合、[Lenovo](amazon_link product=”Lenovo”)のサポートに連絡する必要があります。シリアルナンバーなどで所有権を証明することで、対応してくれる可能性があります。
設定を誤ってパソコンが起動しなくなった場合の最終手段が、「Load Optimal Defaults」によるリセットです。これを行うと、あなたが変更したすべての設定が工場出荷時の安定した状態に戻ります。設定に迷ったら、まずはこのリセットを試してみるのも一つの手です。
Lenovo BIOS/UEFIに関するQ&A
最後に、ユーザーから寄せられがちな質問にお答えします。
Q. 「F2」を押してもBIOS画面に入れません。どうすればいいですか?
A. まず、Windowsの設定から「UEFIファームウェアの設定」に再起動する方法(上記「方法2」)を試してください。それでもダメな場合、機種によっては特別なリカバリーボタン(針で押す小さな穴)が側面にあることがあります。電源をオフにした状態でそれを押しながら起動すると、起動メニューが表示されるモデルもあります。お使いの機種のマニュアルを確認してみてください。
Q. BIOSのアップデートは必要ですか?どこでできますか?
A. 必要です。BIOS/UEFIのアップデートには、ハードウェアの互換性向上、セキュリティ脆弱性の修正、動作の安定化などの重要な更新が含まれています。アップデートは、[Lenovo](amazon_link product=”Lenovo”)公式サイトのサポートページから、お使いのパソコンの型番(例:ThinkPad X1 Carbon Gen 10)を検索し、ドライバー&ソフトウェアのセクションから「BIOS/UEFI」更新ファイルをダウンロードして実行します。アップデート中は絶対に電源を切らないでください。 バッテリー切れやコンセントの抜けは本体を破損させる恐れがあります。
Q. 古いLenovoパソコン(Windows 7時代など)でも操作方法は同じですか?
A. 基本的な考え方は同じですが、画面が青いテキストベースの従来型BIOSであることが多く、マウスが使えません。キーボードだけで操作します。入るキーは「F1」や「F2」であることが多いです。設定項目の名称もやや異なりますが、「Boot」で起動順序を変更するという根本は変わりません。
まとめ:Lenovo BIOS/UEFI設定は慎重に、だが恐れずに
いかがでしたか? LenovoパソコンのBIOS/UEFI設定画面は、一見難解ですが、基本的な入り方と主要な設定項目の意味さえ理解してしまえば、パソコンをより深く制御するための強力なツールになります。特にUSBから起動する設定は、パソコンを使いこなす上でほぼ必須の知識です。
大切なのは、変更する設定の意味を理解し、よく分からない項目には手を出さないこと。そして、変更後は必ず正しい手順で保存して終了することです。 この記事が、あなたのLenovoパソコンとの付き合いを、より自由で快適なものにする一助となれば幸いです。
