旅行や出張の準備で、ふと手が止まることってありませんか。「このモバイルバッテリー、飛行機に持ち込めるんだっけ?」って。
特に2026年4月からルールが変わるというニュースを見て、不安になっている方も多いはず。大丈夫です。この記事を読めば、あなたのモバイルバッテリーが機内持ち込みOKなのか、そしてこれからどんな製品を選べばいいのかがスッキリわかります。
「160Wh以下」ってそもそも何の数字?
まずは基本からおさらいしましょう。
「Wh」というのはワットアワーの略で、バッテリーがどれだけのエネルギーを蓄えているかを表す単位です。数字が大きいほど大容量で、より多くの電力をためられるというわけですね。
航空会社がこの数字を気にする理由は単純です。リチウムイオン電池は衝撃やショートで発火するリスクがあるから。機内という閉ざされた空間では、このリスクを徹底的に管理する必要があるんです。
じゃあ、あなたが今使っているモバイルバッテリーのWhはどうやって調べればいいのか。本体の側面や底面をよく見てください。「〇〇Wh」と直接書いてある製品もあれば、「〇〇mAh(ミリアンペアアワー)」と「定格電圧〇〇V」だけが書いてある製品もあります。
後者の場合は、こんな計算式で自分でWhを出せます。
Wh = 定格電圧(V)× 容量(mAh)÷ 1000
たとえば、定格電圧3.7Vで容量10000mAhのモバイルバッテリーなら、3.7 × 10000 ÷ 1000で37Whになります。一般的なスマホ用モバイルバッテリーはだいたいこのあたりの数字ですね。
ちなみに160WhをmAhに換算すると、定格電圧3.7Vの場合で約43243mAh。つまり、市販されているモバイルバッテリーのほとんどは160Wh以下に収まっているということです。
2026年4月からの新ルール、ここが変わった
さて、ここからが本題です。2026年4月24日から、国土交通省の新しいルールが適用されます。これまでの常識と変わっているポイントが3つあるので、しっかり押さえておきましょう。
1. 持ち込める個数が「2個まで」に統一された
これまでは100Wh以下のモバイルバッテリーなら個数制限なし、100Wh超160Wh以下は2個まで、というルールでした。でも新ルールでは、容量に関係なく1人2個までになります。
「え、予備も含めて2個ってこと?」そうです。メインで使う1個と予備1個で計2個。3個以上持っている人は、どれかを諦める必要があります。
2. 機内での使用・充電が禁止になった
これは結構大きな変更です。
これまでは機内でスマホの充電が切れそうになったら、モバイルバッテリーをつないで充電できましたよね。でも新ルールでは、機内でモバイルバッテリーから機器への給電が一切禁止になります。
さらに、座席のUSBポートやコンセントからモバイルバッテリー本体を充電することもNGです。スマホを充電したいときは、座席備え付けの電源を直接使ってください。
3. 頭上棚には入れられなくなった
機内に持ち込んだモバイルバッテリーは、必ず手元で管理しなければなりません。具体的には、座席のポケットか自分の手持ちバッグの中です。
これは万が一発熱や発煙があったときに、すぐに対処できるようにするため。頭上の収納棚にしまってしまうと、異常に気づくのが遅れてしまうからです。
自分のモバイルバッテリーは大丈夫?今すぐチェックする方法
「なんだか不安になってきた」という方のために、いますぐ確認できるチェックリストを作りました。
- 本体の刻印を探す:側面や底面に「Wh」または「mAh」と「V」の表記があります
- PSEマークがあるか確認する:丸の中にPSEと書かれたマークは日本の安全規格適合証。これがない製品はそもそも持ち込めません
- 容量が書いていないバッテリーは要注意:特に格安の海外製品は表記が不正確なケースも。心配なら買い替えを検討しましょう
- どうしてもわからないときは航空会社に問い合わせを:搭乗前に確認すれば、空港で慌てずに済みます
これから買うならどれを選べばいい?
「せっかくだから新ルールに対応した安心なモバイルバッテリーを買いたい」という方に向けて、選び方のポイントをまとめました。
容量で選ぶならこのあたりが安心ゾーン
- 10000mAh(約37Wh):スマホ1~2回分の充電が可能。軽くてコンパクトなので普段使いに最適
- 20000mAh(約74Wh):スマホ4~5回分。旅行や出張で安心感が欲しい人向け
- 26800mAh(約99Wh):ノートPCも充電できる大容量。160Whにはかなり余裕があるので安全圏
おすすめの選び方3つのポイント
信頼できるメーカーを選ぶ
AnkerやCIO、ELECOMといった国内でしっかりサポートが受けられるブランドが無難です。万が一のときも安心ですし、PSEマークもきちんと取得しています。
ケーブル内蔵型は旅行に便利
iPhone用ならLightning、AndroidならUSB-Cケーブルが本体にくっついているタイプ。ケーブルを忘れる心配がないし、荷物も減らせます。
残量が数字でわかるタイプを
保安検査で「これは何mAhですか?」と聞かれたとき、画面に数字がパッと表示されれば説明がラク。LEDの点灯数で示すタイプより安心です。
よくある疑問にお答えします
Q. 予備バッテリーってモバイルバッテリーと同じ扱い?
いいえ、ちょっと違います。カメラ用の予備バッテリーなど、機器から取り外した単体のバッテリーは「モバイルバッテリー」とは別カウントです。ただし、100Whを超える予備バッテリーはモバイルバッテリーと合計して2個までになるので、プロのカメラマンなど大量に持ち運ぶ方は注意してください。
Q. 預け入れ荷物に入れても大丈夫?
絶対にダメです。これは2026年になっても変わらない鉄則です。モバイルバッテリーは必ず機内に持ち込み、手元で管理してください。預け入れ荷物に入れてしまうと、発熱や発煙に気づけず大事故につながる恐れがあります。
Q. 160Whを超えるバッテリーはどうなるの?
160Whを超えるモバイルバッテリーは、機内持ち込みも預け入れも一切禁止です。ただし、車いす用のバッテリーなど、事前に航空会社の許可を得た場合は例外扱いになることもあります。
まとめ:不安を安心に変えて、スマートに旅立とう
ここまで読んでいただいて、いかがでしたか。
160Wh以下のモバイルバッテリーであれば、2026年4月以降も問題なく飛行機に持ち込めます。ただ、個数は2個まで、機内では使わない、頭上棚には入れない——この3つの新ルールだけはしっかり覚えておいてください。
市販されているほとんどのモバイルバッテリーは160Wh以下に収まっているので、「手持ちのバッテリーが使えなくなる!」と慌てる必要はありません。むしろ、この機会に安全規格を満たした信頼できる製品に買い替えるのも良いタイミングかもしれません。
最後にもう一度だけ言わせてください。モバイルバッテリーは必ず機内持ち込みで、預け入れ厳禁です。
それでは、快適な空の旅を!
